頭痛の種類から予測する、放っておくと怖い7つの病気

頭痛の種類から予測する、放っておくと怖い7つの病気

多くの人が抱えている頭痛。日本人では4人に1人が悩まされていると言われています。即効性のある頭痛の常備薬を持ち歩いている人もいるほどです。たいしたことはないと侮りがちな病気ですが、ときには重大な病気のサインである場合もあります。

実は頭痛には大きくわけて2種類あります。1つは一次性の頭痛で、これは本当にただの頭痛です。怖いのはもう1つの頭痛で二次性頭痛と呼ばれるものです。二次性頭痛は他の病気が原因で起こるものです。

つまり、体の異常として頭痛がでているわけです。二次性頭痛を特徴とする病気はいくつか存在しますが、今回は特に気をつけたい7つを紹介します。心当たりのある方はすぐにでも病院へ行くなど対処しましょう。

 

頭痛の種類から予測する、
放っておくと怖い7つの病気

 

くも膜下出血

おそらく一番怖い病気です。よく言われることは「人生で最悪の頭痛だった」「後頭部をバットで殴られたような痛みだった」というものです。非常に怖い病気で、発症した方の3分の1が亡くなると言われています。

対処は即病院に行くしかありません。この病気に関しては、自分自身についても大切ですが、家族などに高齢の方がいる場合、頭痛でいつもより痛がっていたら、病院につれていくようにしてください。

 

くも膜下出血(警告頭痛)

怖いくも膜下出血。正直に言うと、上記の状態になると、運を天に任せるしかない状態です。もちろん、早く病院に行った方がいいのは間違いないのですが、それでも生存率には限度があり、後遺症が残る可能性も高いです。

しかし、くも膜下出血は事前に予告がある場合があります。この状態で発見することができれば、生存率は飛躍的に高まります。ポイントは大きく2つ・ズキズキした頭痛で吐き気を伴う・頭痛持ちの場合、いつもと違う場所での頭痛

この2点です。40代以降でこのような頭痛を感じた場合は、間違いなく病院に言った方がいいと言えます。くも膜下出血は、その名前の通り脳で大量の出血が起こっています。

警告頭痛はその小規模バージョンのときに起こるもので、そろそろ大量出血が起こる危険性も大きいという警告なのです。対処はもちろん病院に行って、精密検査を受けることです。

 

脳出血

脳の血管が破れることによって起こる病気です。頭痛以外に、体の片側だけにしびれや脱力が起こったり、視野が欠けたりすることが特徴な病気です。言葉を理解できない、言葉をうまく話せないといった症状を伴う場合もあります。

くも膜下出血よりは予後が良い病気ですが、決して楽観視はできません。

 

脳梗塞

脳卒中の中で一番多く65%を占めます。症状は脳出血と変わりません。素人が脳出血と脳梗塞を区別することは絶対に不可能です。そしてここが最大のポイントになるのですが「脳梗塞は対処が早ければ早いほど良い病気」ということです。

どの病気にも言えるこの言葉ですが、脳梗塞では特に大切になってきます。治療の結果はもちろん、後遺症の大小にも影響があるからです。脳梗塞の治療法として、血栓溶解療法というのがあるのですが、この方法をとれるのは、発症から3時間以内です。

もちろん3時間以内なら絶対に血栓溶解療法をとるというわけではないのですが、治療の選択肢を残す意味でも、早い対処が大切です。

 

脳腫瘍

いわゆる脳にできる癌です。癌と聞くと恐ろしいですが、きちんと対処することができれば、決して予後が悪い病気ではありません。脳腫瘍によって起こる頭痛の特徴は、朝方に吐き気を伴う頭痛を起こすことです。

そして、その痛みがゆっくりとだんだん強くなっていきます。腫瘍細胞が大きくなっていくに従って、頭痛も強くなっていくわけです。対処は、もちろん病院で精密検査です。

 

随膜炎

これは脳や脊髄を覆っている随膜に炎症が起こる病気で、細菌性やウイルス性のものがあります。感染症なので風邪と似たような症状がでてきます。自然治癒もありえますが、悪化してきてけいれんや意識が朦朧としてくるなどの症状がでた場合には必ず病院に言ってください。

というのも、実は随膜炎を起こす病原菌の1つに結核菌があります。この場合は公衆衛生上の問題や、耐性菌の出現などの問題からも、病院に行って適切な治療をする必要があります。もちろん、悪化すれば、命に関わる可能性もあります。

 

高血圧

頭痛は万病のもとである高血圧の症状でもあります。ただ、高血圧が原因で頭痛が起こっているのか、それとも頭痛が原因で高血圧が起こっているのか。鶏が先か卵が先かのような話ですが、この部分ははっきりしておいた方がいいと思います。

どちらかを治せば、セットでもう一つの病気も治る可能性があるので、非常に有効な方法です。

 

頭痛が原因で起こる病気は、頭の中で起こる病気が多いので、非常に怖いです。ただの一次性の頭痛であることも多く油断しがちですが、いざ病気が発症してしまうと取り返しがつかないことも少なくありません。

40代を過ぎたら、頭痛が起きたら細めに病院に行く、脳ドックを受けるなどの対処が必要になってくると言えるでしょう。とくに、・初めて頭痛が起こった・いつもと頭痛の場所が違った・頭痛に体のしびれや脱力をともなった この3つは、慎重に対処する必要があります。

 

まとめ

頭痛の種類から予測する、放っておくと怖い7つの病気

・くも膜下出血
・くも膜下出血(警告頭痛)
・脳出血
・脳梗塞
・脳腫瘍
・随膜炎
・高血圧


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