頭のしびれの原因チェック!症状別で注意が必要な7つの病

頭のしびれの原因チェック!症状別で注意が必要な7つの病
頭痛とは違う、何ともいえないピリピリ感。頭が正座した後の様にジンジンと痛む、これってもしかして頭が痺れてる?そんな経験はありませんか?いわゆる頭痛に悩む人は、人口の3人に1人と言われていますが、頭がしびれる、という人も年々増えて来ています。

なんとも言えない不快感が伴う頭のしびれには、様々な病状が隠されています。軽いストレスや体調の変化からくる頭のしびれから、緊急を要する、即刻病院へ行った方が良い頭のしびれまでありますから、自分がどれがあてはまるのか、病院に行く前にチェックされてみると良いでしょう。

そこで今回は、頭がしびれる原因となる主な病気を7つお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。ではご覧ください。

筋緊張性頭痛

頭皮の下にはすぐに頭蓋骨があるわけではありません。皮と骨の間は薄い筋肉に覆われています。睡眠不足、慢性疲労、ストレスなどによってその筋肉が硬くなる事があります。

元に戻ろうとひっぱられることにより頭痛が起きてくるのです。筋緊張性頭痛の特徴は、頭がしびれる感じがしたり、ぎゅーっと圧迫される感じがするなど、頭の中で痛みの場所が移動するのが特徴です。

 

脳血管障害

脳出血や脳梗塞などの病気によって大脳皮質や末梢神経など、人間の感覚を司る神経が損傷した場合、障害側の反対側の手足のしびれ(右脳なら左の手足)が起こります。

特に視床部分が損傷されると重症です。頭のしびれとともに激痛が起こることがあります。また、頭のしびれとともに、ごく短時間で治る手足のしびれにも注意が必要です。脳梗塞の前触れである一過性脳虚血発作の場合があります。

 

くも膜下出血

何らかの原因で脳の血管の破裂した場合、「くも膜」と「脳」との間の空間(くも膜下腔)に血液が流れ出します。これがくも膜下出血です。くも膜下出血の原因の8割は脳動脈瘤の破裂によって起こります。

この病気の症状の特徴は、突然の激しい頭痛としびれです。激痛によって嘔吐する場合も多く、意識を失って倒れます。早急に救急車で病院へ搬送して下さい。くも膜下出血は大変危険な病気です。発症した場合死亡や重度の後遺症が残る確率は50%です。社会復帰できる人は30%と言われています。

 

頚原性頭痛

この頚性頭痛は、首の背骨(頚椎)の関節機能障害が原因とされています。後頭部と頚部の筋肉を、後頭部と頭頂部の皮膚の支配神経である後頭下神経・大後頭神経などの神経が、頚椎の関節機能障害によって刺激が過剰に加わり、頭のしびれや頭頂部の頭痛を起こさせます。

また、上部頚椎から出ている頚神経は頭部や顔面に分布している三叉神経ともつながっている事から、前頭部や眼窩部に痛みを感じることもあります。

 

群発頭痛

ある一定期間ほぼ毎日同じ時間に起こる頭痛です。片側眼窩部の激しい頭痛やしびれが、1日1回~数回、主に睡眠中に群発地震のように起こります。20分から2時間ほど持続するのが特徴です。

群発頭痛は、頭のしびれや頭痛と一緒に鼻水・目の充血、涙がでるといった症状も起こります。1~2か月間毎日持続(群発期)して、その後半年~数年間で完全に治ります。20~30歳代の男性に多く見られる病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に1時間に5回以上、10秒間以上呼吸が停止してしまう呼吸障害の事を言います。

この病気は夜間の低酸素血症により、朝起きた時に痺れる様な頭痛や身体の倦怠感、日中の強い眠気が出るのが特徴です。高血圧症や下肢浮腫を併発する事もあります。

自分でも気がつきにくい病気です。肥満の方、顎の小さい方、扁桃腺が肥大している方などは、比較的この睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われていますから、家族の方に就寝時の様子を確認して貰っても良いでしょう。

 

頚椎椎間板ヘルニア

首や頭がしびれる、めまい、吐き気、耳鳴りに続いて、首が動かせなくなるような痛みで始まるのが、頚椎椎間板ヘルニアです。

首の他にも、肩・上腕・肩甲部の痛みや痺れ、脱力感が生じます。痛みやしびれは、頭や首以外に腕や手にもその症状があらわれるのが特徴です。重度の場合には、両手や下半身にまでしびれが拡散します。

そのため、物がつかみにくくなり、物を良く落としたり、歩きにくいなどの症状へ進行することもあります。

 

さて、頭にしびれがある場合、ほっておくと、手足や下半身にまでしびれが広がる病気の場合もあります。定期的に起こるなら、早めに病院を受診して専門の治療を受けましょう。病院によっては、「しびれ」る病気を専門に治療する「しびれ外来」を行っている病院もあります。

頭のしびれの原因が分からない場合、そういった外来を受診されても良いでしょう。脳は人間の行動を司る器官ですから、血管障害などが起こった場合、下半身マヒや記憶障害、認知症など、重度な病気になってしまう恐れがあります。しびれる位大丈夫、と思わず、是非脳外科やしびれ外来などの専門機関に相談してみましょう。

まとめ


頭のしびれの原因・症状別で注意が必要なのは

筋緊張性頭痛
脳血管障害
くも膜下出血
頚原性頭痛
群発頭痛
睡眠時無呼吸症候群
頚椎椎間板ヘルニア


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