リスクヘッジって何?意味と正しい使い方を解説します☆

リスクヘッジって何?意味と正しい使い方を解説します☆
最近、いろんな場面でよく耳にするリスクヘッジという言葉ですがどういう意味なのか知っていますか?なんとなく漠然とはわかっていても人に説明するとなるとちょっと難しくてうまく説明できない、という人もいらしゃるかもしれませんよね。

直訳するとリスクは危険、ヘッジは生け垣、垣根のことで食い止める、という意味があります。なのでリスクヘッジとは危険を食い止めることと言えるのですが初めから危険を冒さないという意味ではなく、ある程度の危険は承知の上でそれを減少させるためにとられる行動のことをいいます。

この言葉は主に株式用語として使われていて投資をするときの危険を回避するために一か所に投資するのではなく分散投資をしたりすることを投資のリスクヘッジというのですが、今日は他にも似たような言葉や反対の言葉など関連する言葉等も含めてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

リスクヘッジって何?
意味と正しい使い方を解説します☆

 

リスクとは危険よりも不確実性

上記でリスクとは直訳すると「危険」とご説明しましたがもっと正確にいうと将来への予期できない事に対する危険性のことを言います。予想外の出来事には良いこともたくさんあるのですがリスクは悪い出来事、マイナスな出来事を主に指します。

生きていくうえでも確かなものは何一つなく不確実なものばかりですよね。安全だと思ったことが危険だったり、危険と思ったけれど大丈夫だったということもありますので「危険」よりも「不確実」の方が的を得ていますね。ただ普通に生活しているだけでも皆多くのリスクと隣り合わせで生きています。

 

ヘッジとは予防や対応策を取ること

ヘッジは生け垣、垣根の事とご説明しました。生け垣や垣根は何のためにあるのでしょう?それは防風、防水、防火など家や建物を守るため、通りを歩く人や車などからの視線をさえぎる目隠しのためなどの役割がありますよね。

例えば台風が来た、と仮定すると台風の大雨や暴風などを生け垣が直接受けてくれることにより家への被害を食い止めてくれるんです。このことからヘッジとは食い止めること、予防すること、対策を取ることと言っていいでしょう。

 

リスクヘッジは不確実なことに対して対策をとること

上に述べたようにリスクを台風と仮定すると、台風は自然現象なのでそれ自体を避けることは不可能です。ですが台風に対して対策、予防策をとることはできます。それによって台風の被害が食い止められる、または完全に食い止めることはできなくても最小限に抑えてくれますよね。

このことからリスクヘッジとは危険が予想されることに対してそれが来る以前に何らかの対策、回避策や予防策、打開策などを用意しておくことです。

 

リスクヘッジとリスクマネジメントは同じように使われる

リスクヘッジと同様、よく聞く言葉にリスクマネジメントがあります。ではこの両者の違いとは何でしょう?実はあまり違いはなく殆ど同義語として使われています。それでもあえて違いを言うならばマネジメントは主に管理する、という意味なのでリスクマネジメントはリスクを管理することと言えます。

ということは回避や予防も含めてリスクヘッジよりもっと広範囲な意味を示す言葉として捉えていいのかもしれませんね。リスクヘッジは主に金融・保険用語として使われるのに対し、リスクマネジメントは主に経営の分野で使われています。しかし、その他の分野で使うのであれば両者の違いはさほど考えなくてもいいでしょう。

 

リスクの対義語はリターンではない

ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンなどリスクとリターンはセットで使われることが多いので反対の意味に捉えてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、リスクは不確実なので反対は「確実」ですね。

一方、リターンは戻ることですが「収益」や「利益」「もうけ」という意味もあります。リターンが大きな商品はその分リスクも大きいもので、大勝ちするかもしれないけれど逆に大負けするかもしれない、これはもう一種のギャンブルですね。

競馬やパチンコなどもハイリターンを狙ってのことでしょうが身を滅ぼさないようほどほどに楽しむ程度が望ましいですね。

 

リスクヘッジの具体例

ここまででリスクヘッジについてだいぶ理解できたことでしょう。最初にも書いた通り人は皆生きていく上でリスクは欠かせないものですが、ではどんなリスクヘッジを行っているのでしょうか。数限りなくある中からいくつかピックアップしてみます。

・車を運転する人は事故や車のトラブルを想定して強制保険だけではなく任意保険や共済にも加入している。

・高齢出産する人は妊娠中や出産時の母体や子どもの無事を願い出生前診断を行ったり妊娠中も気をつけている。

・受験生は本命を狙いつつもしものときのために滑り止めも受験する

・会社に勤めている人は会社を辞めたりつぶれたりしたときのために副業をやったり資格を取ったりしている。

・家族や自分が病気やけがをしたときのために保険に入る

 

リスクヘッジの正しい使い方

上記でリスクヘッジの具体例を5つ挙げましたがこれにリスクヘッジという言葉を入れて使うとこうなります。

・車を運転する人はリスクヘッジのために強制保険だけではなく任意保険や共済にも加入している。

・高齢出産する人はリスクヘッジのために出生前診断を行ったり妊娠中も気をつけている。

・受験生はリスクヘッジのために滑り止めも受験する

・会社に勤めている人はリスクヘッジのために副業をやったり資格を取ったりしている。

・家族や自分のリスクヘッジのため保険に入る

・家族や自分の病気やけが予防のため保険に入ることがリスクヘッジになる

 

以上、リスクヘッジについてお伝えしました。最後にリスクヘッジは主に投資用語としてよく使われていますが一番最初に使われたのは保険でした。確かに人が生きていく上でここがいちばんのリスクかもしれませんね。

ざっと挙げても生命保険・医療保険・定期保険・自賠責保険・火災保険・年金保険・学資保険・養老保険・終身保険などなど数えきれないくらいのリスクヘッジ商品が保険にはあります。全く入っていない人は殆どいない、といってもいい程です。

しかし、保険はあくまでも保険であり使わずに済めばそれがいちばんですよね。今も新しい保険が次から次へと出てきていますがそれはこの世の中は不確実なものばかりということを証明しているようなものです。でも、不確実だからこそ人生は面白いとも言えます。いろんなリスクを背負いつつ日々楽しく過ごしていきましょう。

まとめ

リスクヘッジの意味と正しい使い方

・リスクとは危険よりも不確実性
・ヘッジとは予防や対応策を取ること
・リスクヘッジは不確実なことに対して対策をとること
・リスクヘッジとリスクマネジメントは同じように使われる
・リスクの対義語はリターンではない


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