足の指の腫れは何が原因?痛む場所で予測する内臓疾患

足の指の腫れは何が原因?痛む場所で予測する内臓疾患
ある日突然足の指が腫れていることに気づくことがありますよね。どこにもぶつけた覚えはないし、痛みもない、かゆいわけでもない。そんな時は少し不安になってしまう事でしょう。血行不良で、「霜焼けかな」というぐらいのことなら、まだ心配は要らないかもしれません。

しかし、意外に思われるかもしれませんが足の指の腫れは内臓の病気と関係していて、それが原因で起こっているということもあるのです。そのことを知ると、たかが足の指の腫れですが、やはり心配になってしまいます。

そこで今日は、足の指の腫れや痛みから予測できる関連する内臓疾患についてお伝えします。あなたの症状と同じものがあるかチェックして必要ならば速やかに病院でみてもらいましょう。ではご覧ください。

痛風

痛風とは、わりとよく聞く病名ですね。痛風になると、足の親指の付け根が腫れて、大変痛みます。膝関節が腫れて痛いこともあります。しかし、2週間ぐらいで痛みがいったん治まったりすることもあります。風が吹いても痛いことからその名前が付いています。

性別では、9割が男性という、男性に特に多い病気ですが、女性でも起こることがあります。痛風は、運動不足や食事が原因で体の中に過剰に尿酸が増えて、その結晶が関節や腎臓に溜まり、痛みや発赤の腫れの炎症を起こしたり、腎機能の低下を起こします。

顕微鏡で見ても、痛くなる気がするような、尖った結晶です。特に足の親指の付け根に溜まります。プリン体という物質を多く摂取すると痛風になりやすいと言われているのはご存知の方も多いことでしょう。

ビールや納豆や魚の卵の中などいろいろな物にプリン体は入っています。アルコール自体、痛風にはよくないのですがプリン体ゼロのビールも販売されています。また食事以外急激な筋トレをしても、尿酸は増えます。

よく痛風は美味しいものを食べすぎるからなるもの、贅沢病などと言われますが痛風の人にしてみれば『冗談じゃない!』と思われることでしょう。遺伝的要素もあるようです。病院で血液検査の結果、痛風かどうかが分かります。

高カロリーの食事やアルコール、砂糖の多いジュースや内臓系のタンパク質などを控えることが大切です。また、水分摂取量が少ない人は、尿酸の血中濃度が高くなりますので気を付けましょう。

 

ニューロパチー

足先にピリピリしたようなしびれや足の指や足の裏が腫れているように感じることがありますか?水虫と一見間違うこともありますが足の指のしびれや足の裏のしびれには重要な病気が関わっていることがあります。左右対称にしびれが起こるものは、多発性ニューロパチーと呼ばれます。

また左右非対称にしびれが起こるものは、虚血性ニューロパチーと言われます。糖尿病が悪化して抹消神経に障害が出ているためにこの症状が起こります。糖尿病により、動脈硬化が進んで先端の神経細胞に十分な血液が送られないのが原因です。

放置しておくと、壊疽したりという恐ろしいことになります。糖尿病が進んでいるのに放置すると目の神経細胞まで侵され失明したり、足を切断したり、腎臓の機能が傷害されたりということもあります。

 

甲状腺機能低下症

手足のしびれをはじめとして、疲れやすい、眠気や記憶力の低下、発汗の低下、むくみ、体温低下、脱毛、体重増加、便秘、声がしわがれたようになるといったような症状になることがあります。これらは、甲状腺ホルモンの分泌が低下することによって起こります。

甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモンの減少などが原因です。特に40歳代前後の女性に多く見られます。疲れやすかったり、手足がしびれることで、更年期障害と間違ったりするのですが自分で判断せずに受診しましょう。

 

動脈閉塞症

足の冷えやしびれが起こったり歩行時に痛みが起こる病気に動脈閉塞症があります。高血圧や糖尿病や高脂血症によって、体の動脈硬化が進んで、血流が悪くなるために起こります。喫煙する人にもよく起こるといわれています。

足に症状が現れますが糖尿病と同じで体全体が動脈硬化症になっているということです。歩行は、間欠歩行で、休むと痛みがなくなり、しばらく歩くとまた痛みが出て歩けなくなります。重症化すると、歩かなくても痛みが生じるようになります。

 

リウマチ

リウマチになると、手や足の指先に痛みを感じることがあります。リウマチは左右対称の場所に痛みが起こることが多いようです。足の指の痛みや腫れを放置するとリウマチが進み、足首や手首の関節が痛くなります。

関節が変形したり、肺や心臓や脳にも影響を及ぼします。ですが今は、1週間に1度飲めば良いという効果の高い薬も出ていますし、専門の病院で治療もしてくれます。リウマチかどうかは、血液検査でわかります。

若い人でも産後無理をしたり、遺伝的な家系であるとなりやすいので足指や足首手指などに痛みがあるときは早めに、整形外科や内科を受診しましょう。

 

いかがでしょう。足の指の腫れや痛みについて、原因となる病気をお伝えしました。内臓疾患との関係を見ていくと、高脂血症や高血糖や高血圧、また高尿酸値などの生活習慣病による動脈硬化症との関わりが強いと言えます。他には、自己免疫によるものもあります。

ここには書いていませんが脳梗塞やパニック障害、うつ病でも足の指にしびれが出ることもあります。どれも、足先という血流が悪くなりやすい場所で、腫れや痛みやしびれは、何かのサインなので、医療機関を受診して、検査を受けることが大切です。

まとめ

足の指の腫れは何が原因?痛む場所で予測する内臓疾患

・痛風
・ニューロパチー
・甲状腺機能低下症
・動脈閉塞症
・リウマチ


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