めまいの原因の怖い病を発症させないために行う、5つの体調管理術

めまいの原因の怖い病を発症させないために行う、5つの体調管理術
朝からふらふらする。原因はよくわからないけれど、そのうち治まるだろうと思っていたら、なかなか治まらないめまい。めまいのベテランになると、毎年いつ頃にめまいが起るか、どれくらいの期間で治まるか知っている方もいます。中には、病院に行って医師に「先生、メニエールが出たから点滴打って」などと、自己診断で医師に点滴を求める方もいるのですが、そのめまいの原因は、本当にメニエールでしょうか。

確かに、メニエールは女性に多い病気で、ストレスやホルモンの異常、季節性の体調不良によって症状が出ます。しかし、めまいから始まる病気もたくさんあります。

慣れているからといって、検査もしないでメニエールと決めるのは危険かもしれません。めまいの陰には怖い病気が隠れていることもあるのです。そこで今日は、めまいの原因になる怖い病をご紹介し、発症させないための5つの体調管理の方法をお伝えします。

 

めまいの原因の怖い病を発症させないために行う
5つの体調管理術

 

・めまいの原因、脳卒中を防ごう

脳梗塞と脳出血の脳血管の異常を、まとめて「脳卒中」といいます。脳卒中は、起きた部位によって現れる症状が異なります。

特にめまいを強く起こすのは「小脳」「脳幹」の、脳の中でも下にある部位です。小脳や脳幹などの脳の下部にある部位は、身体感覚や運動の調節などの人間の生命レベルでの機能を司っています。ですから、小脳が原因のめまいが起きると、体のバランスが取れなくなります。同時に、痛みや温度などを感じる身体感覚もおかしくなります。脳幹に異常があると、めまいだけでなく、食事を飲み込む嚥下の機能と呼吸がおかしくなります。

めまいを感じた時に救急病院に行き、適切な処置を受ければ、命は守られるかもしれません。ですが、めまいや吐き気、体がふらふらしてバランスが取れなくなる、箸や鉛筆が上手く使えない、などの症状が残ります。

脳卒中を防ぐには、塩分や脂肪分の高い食事、アルコールを控えて煙草はやめましょう。糖尿病や高血圧などの病気も脳卒中の危険を高めます。血液が体の中を流れるように、水分をしっかりとって運動をしましょう

 

・めまいの原因、慢性硬膜下血腫を防ごう

頭を強く打った時、その時はなんとも無くても、1週間から1か月ぐらいすると、めまいや吐き気が起きる場合があります。それは「慢性硬膜下血腫」かもしれません。

頭を強く打った時に、頭の中で小さな血管が切れて、じわじわと時間をかけながら、脳を覆っている硬膜の下に血液が溜まる病気です。頭を打ったけどなんともないから、病院に行かなかった。もしくは、行ったけど異常は無かった。医師は「1週間後に再検査をするから来てください」と言っていたけれど、異常が無いから病院に行かなかった。それで異常がなければ良いのですが、それから1か月ほどしてめまいがしたら、必ず病院行きましょう。

時間が経つにつれて血腫は大きくなって脳を圧迫します。放っておくと、めまいだけではなく、手足の麻痺や物忘れなども現れます。早めに病院で処置をしてもらえば、症状が重くならずに済みます。

慢性硬膜下血腫になりやすい方は、「血が固まりにくくなる薬を飲んでいる」「大酒飲み」の方々です。薬を飲んでいる方は頭を打たないように気を付けるしかないのですが、大酒飲みの方は、自分の体の為に、お酒を控えましょう。

 

・めまいの原因、真珠腫性中耳炎を防ごう

「真珠腫中耳炎」耳慣れない病名ですね。でも、意外に多い病気です。真珠腫中耳炎とは、中耳炎を繰り返すうちに、鼓膜の中で皮膚が増殖して球状になり、耳の周りの骨を破壊してしまう病気です。球状に増殖しているから「真珠」と名付けられました。「腫」の字が付いていますが、腫瘍ではなく、転移もありません。

病気の始まりの症状は、血や膿の混じった耳垂れが出ます。中耳炎に慣れている方は、耳垂れが出る程度では、ただの中耳炎だと思うようですが、真珠腫が大きくなると、めまいや難聴の症状も出るので、めまいや難聴が続いてようやく、ただの中耳炎ではないと気付きます。進行すると、さらに顔面神経麻痺が起り、耳の周りの骨が溶けるので、早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。

治療は手術が主なのですが、手遅れになると、耳が聞こえなくなることもあります。病気の進行を予防するために、めまいが出る前の中耳炎の症状が現れたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診してくださいね。

 

・めまいの原因、再生不良性貧血を防ごう

血液は骨髄で造られます。骨髄の中には、造血幹細胞という細胞があり、その造血幹細胞が減少することで、血液が作られにくくなります。その病気を再生不良性貧血といいます。症状はめまいの他に、息切れや動悸、出血があります。

なぜ、造血幹細胞が減少するのかは、遺伝性のあるもの、薬の副作用、放射線など原因が様々ですが、自己免疫疾患の一つとして扱われています。自己免疫疾患とは、本来、自分の体を病気から守って健康を保つためにある機能が、自分自身の体を敵とみなして攻撃をしてしまう病気のことです。とても治りにくい病気です。

しかし、近年では、自己免疫疾患の一番の原因は、ストレスだということが分かってきました。ですから、毎日の気分転換で再生不良性貧血の予防が出来る可能性があります。ストレスは万病の元ですから、毎日の気分転換をして、病気を防ぎましょう。

 

・めまいの原因、自律神経失調症を防ごう

めまいがする、耳鳴りがする、眠れない、頭が痛い、朝起きられない、こんなときに病院に行くと、うつ病だと言われることがあります。もしかすると、その症状はうつ病ではなくて、自律神経失調症かもしれません。めまいの症状を訴える方の多くに、「うつ病でめまいがする」と言われる方がおられますが、実はうつ病の症状の中に、めまいは含まれていないのです。

そのめまいは、うつ病によく似た紛らわしい病気「自律神経失調症」かもしれません。自律神経とは、体や心を活性化させる交感神経と、体や心を休ませる副交感神経のことです。この2つの神経がバランスよく後退して働くことで、人間の体は、運動と休息を適度に取っているのです。しかし、自律神経失調症では、交感神経と副交感神経の交代のバランスが悪くなり、どちらかというと交感神経がいつも働いている状態になります。そして、めまい、耳鳴り、冷や汗、動悸がする、頭痛、吐き気、不眠、イライラ感、不安感、などの症状が出るのです。

どの症状が強くなるかは、人それぞれなので、いつもイライラしている人もあれば、朝起きれなくて学校に行けない子供、常にめまいがして起き上がれない人もいます。

自立神経失調症に罹りにくくする為には、早寝早起きの規則正しい生活と、アルコールをやめる、ストレス発散の楽しみを持つと効果的です。

 

めまいがある時って、不安な気持ちになって、なんだか怖いですよね。めまいが症状として現れる病気は、生活習慣やストレス性のものが多いので、日頃から、食べ物や生活リズムに気を付けて、軽い運動を心がける習慣をつけましょう。ストレス発散が出来る趣味を持つのも良いですね。

すでに、めまいに悩まされているという人は、今からでも、生活習慣に気を付ければ、症状を和らげることが出来ます。特に、アルコールはめまいに良くないので、ストレス発散の為に飲酒をするという方は、酒量を減らすか止めた方が良いですよ。

今日はめまいの原因になる怖い病を発症させないために行う体調管理術を、5つおつたえしましたが、どれも、日頃の心がけが大切です。ストレス社会の世の中で健康を保つには、それなりの工夫が要りますが、健康で楽しく暮らすために、日頃から気をつけましょうね。

 

今日のまとめ

めまいの原因になる怖い病は体調管理で防ぎましょう

・血液サラサラにして脳卒中を防ぐ。
・頭を打った後、しばらくして起きる「慢性硬膜下血腫」は、早く病院へ行く。
・中耳炎を繰り返す人は、真珠腫中耳炎になりやすいです。
・血が作られなくなる再生不良性貧血も、めまいの元です。
・自律神経失調症でもめまいは出ます。規則正しい生活で予防しましょうね。


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