めまいが頻繁に起こる時、気をつけた方が良い5つの怖い病

めまいが頻繁に起こる時、気をつけた方が良い5つの怖い病
急に立ち上がった時にめまいがすることは、みなさん経験がありますよね?これは血行障害が原因のめまいです。ご存知の通り、心臓という強力なポンプが全身に血液を循環させるために、常に動き続けています。しかし、急に立ち上がると、つま先から頭の頂点までの距離が急激に長くなり、脳まで届かなければならない血液が、血圧不足で脳に十分に行き渡らなくなるのです。

血液には新鮮な酸素を運ぶ役割がありますから、脳で血液が不足すると酸欠のような状態で、結果としてめまいになります。しかしながら、急に立ち上がったわけでもないのにめまいがする。しかも、そのめまいが頻繁に起こる。これは血圧の問題ではないかもしれません。脳と耳がつかさどる重要な感覚「平衡感覚」に異常がある可能性があります。そこで今日は頻繁に起こるめまいで、気をつけたほうが良い5つの怖い病気についてお伝えします。

 

めまいが頻繁に起こる時
気をつけた方が良い5つの怖い病

 

1. メニエール病

めまいは平衡感覚の異常によるものです。平衡感覚をつかさどる器官として有名な「三半規管」はどこにあるかご存じですか?そう耳にあります。もっと詳しく言えば、耳の奥にある、3本の半円型の管が三半規管です。三半規管を含め、蝸牛と前庭という3つの器官をまとめて「内耳」と言います。その内耳の病気で、めまいを引き起こす難病の、メニエール病について、お伝えします。

内耳にはリンパ液を膜で包んだものがいくつも詰まっています。これらのリンパ液と膜が音などの空気振動を耳から脳へと伝える役目をしているのですが、何らかのきっかけで膜が破けると、平衡感覚に異常が生じて、激しいめまいを感じます。

この状態になる病気をメニエール病と言います。なぜ発症するかという原因は不明です。そしてこのメニエール病は国から難病と指定されています。治療には高度な技術を持った専門医療機関に通う必要があり、早めの治療ほど治癒率が上がります。激しいめまいが繰り返される時は、メニエール病を疑って精密検査を受けましょう。

 

2. 前庭神経炎、ギランバレー症候群

先ほどお伝えした内耳の中の一部分、「前庭」。ここの神経がウイルス感染、血管障害、髄鞘(ずいしょう:神経細胞を包む膜)の障害などにより炎症を起こすと、激しいめまいの症状が出ます。この病気を前庭神経炎と言います。

この病気の特徴は、自分が、または周囲が、グルグルと回転しているような激しいめまいが突然起こり、その後数日間、その激しいめまいが続きます。そしてめまいが治まった後も、ふらつき感が数週間から数ヶ月間残るのです。

この前庭神経炎の一種に、ギランバレー症候群という病気があり、これは全身の筋肉が動かなくなり、最後には呼吸不全を引き起こして死に至る可能性もある、恐ろしい病気です。炎症を抑える治療を耳鼻咽喉科などで早急に受けましょう。

 

3. 聴神経腫瘍

前述の前庭神経や、内耳から脳へとつながる神経をまとめて、「聴神経」と呼びます。この聴神経は聴覚と平衡感覚にとって重要な役割を果たしているのですが、この聴神経の周囲に腫瘍ができると、聴神経を圧迫して、めまいの症状を引き起こします。

これを聴神経腫瘍と言います。めまいが頻繁に起こる場合は、腫瘍がかなり大きくなっている可能性が高いので、治療は一刻を争います。

聴神経腫瘍は脳腫瘍の一種ですから、耳鼻咽喉科だけでは治療できません。脳外科などの専門医に診断してもらう必要があります。もし腫瘍が小さければ、サイバーナイフやガンマナイフといった放射線照射治療で対応できるかもしれませんが、大きくなっていたら、外科的に手術で切除しなければいけません。

脳腫瘍の早期発見には、定期的な脳ドックを受けることが、最良の手段です。

 

4. 脳梗塞

めまいは脳梗塞の症状としても現れます。脳の血管が詰まったり、破裂したりする脳梗塞。イメージとして、急に倒れて意識不明になってしまうと思っている方も多いと思います。しかし、急激に血管が詰まったり破裂したりする脳梗塞だけでなく、ゆっくりと血管が詰まったり、ゆっくりと脳内で出血したりする脳梗塞もとても多いのです。

もしゆっくりと進行する脳梗塞だったとしたら、まず初期症状としてめまいが現れるでしょう。そしてそのめまいが繰り返し頻繁に起こる場合は、脳梗塞が着実に進行している証拠です。

これも一刻を争う事態です。いつものめまいだったのに、急に目の前が真っ暗になって意識不明になってしまった。こんなことにならないように、早急に脳外科などの専門医の診断を受けましょう。

 

5. てんかん

「てんかん」というとけいれんなどの発作を引き起こす、生まれつきの危険な病気と思っている方が多いでしょう。しかし、てんかんは年齢、性別に関係なく発病します。「高齢者てんかん」という病名があるくらい、今まで普通に暮らしていた人が、突然てんかんになることは、十分にありえます。

てんかんは、脳細胞のネットワークで神経が異常活動し、めまいなどの症状が出て、ひどくなると全身がけいれんして泡を吹いて倒れてしまうこともあります。

現在は抗てんかん薬など、医療が発展してきている分野なので、十分に治療が可能です。脳波検査など、専門医療機関で検査をして、投薬治療を受けましょう。

 

今日ご紹介した5つの病気は、どれも内耳から脳に関わる病気ばかりでした。めまいは平衡感覚の異常ですから、平衡感覚をつかさどる内耳から脳に至る重要な器官の異常を疑うのは当然のことです。しかもそのめまいが、繰り返し頻繁に起こるということは、とても危険な兆候です。

しかし、普段の生活において、私たちはめまいを軽く考えています。「めまいぐらいで仕事は休めない」とか「ちょっと疲れがたまっているだけだろう」なんて思っていませんか?繰り返し頻繁に起こっているのですから、「ちょっとの疲れ」ではないですし、「脳の異常」があったら仕事をしている場合ではありません。

そしてめまいの原因を探るには、耳鼻咽喉科、脳外科、神経科などの幅広い専門医の助けが必要です。決していつも行ってる顔見知りの医師1人の診断だけで安心しないでください。頻繁なめまいは、とても怖い病気の初期症状であることを自覚して、真剣に原因を究明することが必須です。

 

今日のまとめ

めまいが頻繁に起こる時、気をつけた方が良い5つの怖い病

・メニエール病かもしれない
・前庭神経炎、またはギランバレー症候群かもしれない
・聴神経腫瘍かもしれない
・脳梗塞かもしれない
・てんかんかもしれない


連記事