めまいを感じたら、必ず原因を突き止めるべき9つの理由

めまいを感じたら、必ず原因を突き止めるべき9つの理由「常に揺れている気がする」「自分の周囲の世界がグルグルと回っている」「いつも車酔いしている感じ」「ふわふわ浮いている気がする」「急に地面に引っ張られて立っていられない」などなど、めまいの感じ方は多種多様です。

めまいの原因は、人間の「傾きを感じる能力(平衡感覚)」と「自分の位置と動きを感じる能力(深部感覚)」における異常です。

では、平衡感覚と深部感覚をコントロールしているのはどこ?そう、主に耳(三半規管)と脳です。めまいの原因は耳または脳に異常があるからなのです。これは一大事です!めまいを「ちょっと疲れているのかな」なんて軽い気持ちで見過ごすと、あなたの体で起きている異変に気づくのが遅れてしまいます。

違和感を感じたら、必ずめまいの原因を突き止めて、改善するように治療しましょう。めまいの時には、あなたの体の中で、次のような異変が起きているかもしれません。

 

めまいを感じたら
必ず原因を突き止めるべき9つの理由

 

メニエール病という内耳の難病がめまいの原因かもしれない

「内耳」というのは、耳の一番奥の部分、大事な三半規管がある場所のことを言います。内耳の中はリンパ液を膜で包んだもので満たされていて、リンパ液が音の振動を伝える役割を担っています。

その内耳のリンパ液が水腫(リンパ液が過剰に貯まって膨らむこと)になったり、包んでいる膜が破けたりすると、平衡感覚に異常が生じます。これを、メニエール病といいます。

その病気に苦しんでいる有名人もいるので、聞いたことがある方も多いでしょう。メニエール病は国の特定疾患に指定されている難病です。あなたのめまいの原因がこのメニエール病だったら…。早急に専門医療機関での治療が必要です。

 

前庭神経炎がめまいの原因である可能性も

内耳と脳をつなぐ神経を前庭神経と言います。この神経が炎症を起こすと、突発的で強いめまいの原因となります。この炎症を前庭神経炎と言い、ウイルス感染、血管障害、髄鞘(ずいしょう:神経細胞を包む膜)の障害などが炎症の原因と考えられています。

どの原因にしろ、適切な治療が早急に必要です。この炎症の一種に、特定疾患・指定難病のギラン・バレー症候群という病気があります。この病気は筋肉が動かなくなり、最悪の場合は呼吸不全を起こすという怖い病気です。

 

聴神経腫瘍がめまいの原因かもしれない

聴神経腫瘍とは、前述の前庭神経を含む、平衡感覚と聴覚に関係する神経にできる腫瘍のことです。腫瘍が神経を圧迫して、めまい、難聴、耳鳴りなどが症状として出ます。特に大きなった腫瘍がめまいの原因となることが多いので、めまいは危険な兆候です。

脳にある腫瘍ですので治療は簡単ではありませんが、腫瘍がまだ小さい状態であれば、手術をせずにサイバーナイフ、ガンマナイフでの治療が可能な場合もあります。やはり腫瘍は早期発見・早期治療が大事です。

 

脳梗塞が原因のめまいかもしれない

脳にある血管が詰まったり破裂したりする脳梗塞。麻痺や意識障害などの重大な障害が残ることで、恐ろしい病気という認識があると思います。

脳梗塞は突然なるものから、徐々に進行するものまで、さまざまです。その脳梗塞の進行過程で平衡感覚の経路が傷つくと、その傷がめまいの原因となることがあります。そのめまいの症状も重度のものから軽度のものまでさまざまです。

めまいが軽度でもその後に重大な脳梗塞を起こすこともあるので、油断は禁物。脳MRIなどの充実した検査ができる脳外科や専門医療機関を受診する必要があります。

 

椎骨脳底動脈循環不全症が原因でめまいが起きている可能性

大動脈から分岐して脳、特に脳幹や小脳へ血流を送る血管を、椎骨動脈と脳底動脈と呼びます。これらが何らかの理由で血流障害をおこすと、脳に十分な血液が行かなくなります。これを椎骨脳底動脈循環不全症といいます。

急に振り向いたり、上または下を向くとき、頸椎の中を通っている椎骨動脈で生じる血流不良が、めまいの原因となりますが、そのめまい症状はこの病気に分類されます。

生まれつき椎骨動脈が細い人、動脈硬化がある人、老化で頸椎が変形している人に多く見られ、生活指導・投薬・外科手術・カイロプラクティックなどで治療できます。

 

てんかんがめまいの原因かもしれない

脳細胞のネットワークで神経が異常活動して、けいれんなどの発作が起きる、てんかんという病気。このてんかんがめまいの原因かもしれません。

てんかんは年齢、性別に関係なく発病します。てんかん発作のひとつにめまいと耳鳴りがあり、その後に手の震えや全身けいれんにまで至ることがあります。

誰もが突然発病する可能性があるてんかんは恐ろしい病気ですが、抗てんかん薬や外科手術が進歩してきているので、治療できる病気です。兆候を見逃さずに早期発見することが大事です。

 

起立性低血圧症が原因のめまいかもしれない

寝ているまたは座っている状態から立ち上がった時に、血圧が急低下することを起立性低血圧症と言います。血圧が下がって脳に十分な血液が行かないと、めまいの原因となります。

他にもふらつき・頭痛・視野が狭くなる・しびれなどの症状が出ます。特に高齢の方に多く見られる疾患です。治療薬も充実しており、多くの生活改善法で防ぐことができます。起立性低血圧の原因にはパーキンソン病や多発神経炎も含まれますので、軽視はできません。

 

生活習慣病がめまいの原因の場合

生活習慣病がめまいの原因となることもあります。高血圧の人にはフワフワした浮遊感や後頭部が重いなどのめまい症状が出る場合があります。また、糖尿病の初期症状でめまいと頭痛があります。

そのめまいはあなたの体のSOSサインかもしれません。生活改善と医療機関の治療を行いましょう。

 

薬の副作用がめまいの原因かもしれない

抗生物質の副作用で内耳に障害が出て、めまいの原因となることが知られています。他にも難聴・耳鳴りの症状があります。しかも抗生物質服用後、20〜30年経ってからめまいなどを発症することもあります

その他、血圧の薬、アレルギーの薬、睡眠薬、抗うつ薬でもめまいの原因となる副作用が確認されています。体に合わない薬を飲み続けるのは危険ですので、必ず医師に相談しましょう。

 

めまいは脳、耳、血管、老化などの危険信号です。「ガマンできないこともないな」なんて思わないで、すぐに原因究明に向けて行動しましょう。

今日お伝えした9つの理由で、めまいがいかに恐ろしい兆候かということを、分かっていただけたと思います。どんな病気も早期発見・早期治療が最重要です。スピード重視。早期治療して早期に完治・改善することが、自分にも周囲の人々にもハッピーなこと。

「めまいくらいで仕事を休むなんて…」という遠慮は禁物です。むしろ「危険を知らせてくれている!」という意識で前向きにめまいの原因を究明しましょう。また、今日、この記事でめまいの原因究明の重要性を理解して頂いたみなさんには、家族や友人・同僚にもこの重要性を伝えていただきたいです。

健康診断や人間ドックだけでなく、「めまい」という危険信号も重要な情報。これを知ってもらえれば、周囲に健康な人が増えて、みんなの幸福度がぐっと上がりますよ。

 

今日のまとめ

めまいの原因として考えられるのは

・メニエール病の可能性
・前庭神経炎の可能性
・聴神経腫瘍があるかもしれない
・脳梗塞を起こしている可能性
・椎骨脳底動脈循環不全症の可能性
・てんかんの発作かもしれません
・起立性低血圧症の可能性
・生活習慣病の可能性
・薬の副作用の可能性
・めまいの原因究明が早期発見・早期治療につながる


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