肩手症候群の基礎知識!原因・症状・治療法など7つ紹介

肩手症候群の基礎知識!原因・症状・治療法など7つ紹介

手や肩をけがなどで負傷した後に、肩手症候群になる人がいます。肩手症候群はあまり聞きなれない病気ですよね。肩手症候群と言われても「なんのことだ?」と首をかしげるでしょうが、一度患うと治療に時間がかかる場合もあるため、知識として知っておくといいでしょう。

肩手症候群の、原因や症状や治療法について、以下の7つの項目にまとめてみました。けがをした後に、けがが治ってからも痛みや腫れや不自由さが残る場合は、肩手症候群を疑った方が良いでしょう。

肩手症候群の治療法は、普通のけがなどの治療とは全く異なり、脳や知覚神経に訴えかける必要があります。そのため、「こんな治療法で治るのか?!」とびっくりされる治療法もあるのですが、是非実践してみてください。

 

肩手症候群の基礎知識!
原因・症状・治療法など7つ紹介

 

肩手症候群とは?

まずはそもそも「肩手症候群とはなんだろう?」という疑問から解決しましょう。肩手症候群とは、肩や腕や手をけがなどで負傷し、患部を動かさないように気を付けていることで起きる症状です。

「動かさないようにしなければ。」「安静にしなければ。」と注意しすぎるゆえに、けがそのものが治ってからも患部の動きに支障が出て、腫れや変形の症状が出てしまうのです。

また、安静にしすぎることによって、けがをした周辺の組織に酸素がいきわたりにくくなり、余計に肩手症候群を悪化させるという悪循環も生じます。けがをしたからと言って必要以上に安静にしすぎることの無いよう、気を付けることで回避できるでしょう。

 

肩手症候群になると…

けがなどが治っても、手にしびれや腫れがいつまでも残り、症状が改善しない時は「肩手症候群」と考えていいでしょう。肩手症候群になると、患部の腫れや痛みで苦しむことになります。

また、腫れや痛みがあるために、病院ではレントゲンを撮って調べる場合が多いのですが、当然骨折などではないために、原因は突き止められません。痛みだけは引き続きあるために、不安も募ることでしょう。

「肩手症候群」という病名も、普通の人にはわからないために、医師によっては診断が数週間後になる場合もあります。けがの後に腫れや痛みが引かずに、レントゲンにも異常がない場合は肩手症候群を疑いましょう。発見が遅れるほどに、血管障害などに陥って治癒が困難になるでしょう。

 

肩手症候群の主な原因

肩手症候群の原因ははっきりとはわからないのですが、反射性交感神経障害であると考えられます。

肩などをけがしているために、負傷している方と同じ方向の指などに、脳が「動かしてはいけない!」と命令をすることで極度に緊張し、その部位に酸素がいきわたりにくくなり、更なる運動障害につながるのです。

肩などを負傷したからと言って、必要以上に肩や手を緊張させる必要はなく、リラックスすることこそ一番の安静につながると知りましょう。それを知ることによって肩手症候群は回避できるでしょう。

 

肩手症候群になりやすい人

肩手症候群になりやすい人は「慎重な人」と言えるでしょう。けがをした箇所を必要以上に「守ろう!」という意識が強すぎて、神経が過敏に反応してしまい、肩手症候群に発展するからです。

骨折や突き指などのけがをした場合、安静にしなくてはならないのですが、しすぎると肩手症候群になりかねないため、あまり大げさにしすぎない方が良いでしょう。

逆に、骨折したにもかかわらず、そのことを忘れて指や手を動かしてしまい、痛い思いをするような大雑把な人は、肩手症候群になりにくいでしょう。大切な体ですが、過保護に守りすぎない程度が一番いいということですね。

 

けがをした後に過保護すぎると

肩や腕を負傷した時に、必要以上に過保護にけがの部位を守ろうとするほど、肩手症候群になりやすくなります。けがの部位を守ることはもちろん大切なのですが、あまり大げさに守りすぎずにリラックスすることが一番大切です。

けがが治った後も腫れや痛みが残り、肩手症候群の兆候が少しでもみられたら、すぐにでも受診して早期治療をしましょう。肩手症候群は、早期治療で治りますが、治療が遅れると治らないこともあるのです。

 

温冷交代治療法とは

肩手症候群の治療法として一般的なのが、「温冷交代治療法」です。冷たい水と温かいお湯を用意して、手を交互に入れるという方法です。この方法で「熱い」と「冷たい」という神経を刺激し、神経障害を改善するのです。

温かいお湯に手を付ける時間を長く持ち、冷たい水を数十秒にするなど、医師の指示通りの時間を守り、自宅での治療を続けていきましょう。症状が早期であれば、治療の効果もすぐにでて、腫れや痛みも引きやすいでしょう。

 

鏡を使った治療法

肩手症候群は、反射性交感神経障害です。そのために、治療法も変わっていて、神経にうったえかける治療がメインになるでしょう。上述した温冷交代治療法のほかに、鏡を使った治療法もあります。

鏡の前に台を置き、その上に痛みのある腕を乗せて、鏡を見ながら指を動かすという治療法です。鏡に映った手を、健康に動く側の手に見立てて指を動かし、脳に正常に動かしたときの信号を送るという特殊な治療法です。

百聞は一見に如かずという言葉の通り、実際に行ってみるといいでしょう。早い人ならばすぐに症状の改善がみられるでしょう。

 

さて、肩手症候群の基礎知識から、原因や症状の出方、そして治療法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

肩手症候群になってしまった人は、自覚症状をもってすぐにでも治療を始めるべきでしょう。早期発見と早期治療によって、すぐさま症状の改善がみられる病気だからです。

逆に発見が遅れてしまうと、数か月から数年にわたって指先に運動障害が起こる場合もあるため、油断できない病気と言えるでしょう。肩手症候群かもしれないと思ったら病院に行くことをお勧めします。

 

まとめ

肩手症候群の基礎知識!原因・症状・治療法など7つ紹介

・肩手症候群とは?
・肩手症候群になると…
・肩手症候群の主な原因
・肩手症候群になりやすい人
・けがをした後に過保護すぎると
・温冷交代治療法とは
・鏡を使った治療法


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