頭痛からくる吐き気を軽くする、5つの改善方法とは

頭痛からくる吐き気を軽くする、5つの改善方法とは
食べ過ぎでも飲み過ぎでもないのに頭痛と吐き気を感じる。こういった経験がある方は結構います。これは片頭痛からくる吐き気です。片頭痛持ちの人は多く、成人のおよそ8%と言われ、特に女性が男性の4倍ほど多いという調査結果があります。

片頭痛と言っても片方だけでなく、両側のこめかみ辺りが痛む方が多いです。そして重度の片頭痛は吐き気や嘔吐を伴うことがあります。片頭痛のメカニズムは実はよく分かっていません。神経の炎症や血管の拡張という説がありますがはっきりとした証拠はなく、また原因も食べ物、環境、行動、化学物質など多くの説がありますが、これも分かっていません。

一方、脳の脳幹にある嘔吐中枢という部分を刺激されると、人間は反射的に吐こうとするので、吐き気のメカニズムはだいたい解明されています。ただ、なぜ頭痛が吐き気のこのメカニズムを刺激するのかは解明されていません。

謎だらけの片頭痛による吐き気ですが、とにかく吐き気をおさえないことには、何も手につきません。今日は頭痛からくる吐き気を軽くする改善方法、5つをお伝えします

 

頭痛からくる吐き気を軽くする
5つの改善方法とは

 

吐き気止めのツボを押す

最も手軽にできる改善方法です。頭痛による吐き気なので、吐き気を止めるツボ、頭痛をやわらげるツボの両方をお伝えします。

・内関(ないかん):両腕の手のひら側、手首のしわの中央から肘に向かって指三本分のところにあるツボです。親指側の腱と次の腱との間にあります。ここは吐き気解消や食欲回復に効く代表的なツボで、頭痛による吐き気にも効果的です。乗り物酔いにも効きます。このツボを反対側の手の親指で5〜10秒押し、それを断続的に7〜10回繰り返します。

・完骨(かんこつ):乳様突起(にゅうようとっき/耳の後ろにある膨らんでいる部分)から1cm下にいき、そこから内側にずれた位置、髪の毛の生え際のへこんでいる部分にあります。親指の腹で上方向に押し上げるように指圧します。5秒押さえるのを断続的に5〜10回繰り返しましょう。完骨のすぐ下には天容(てんよう)という、これまた片頭痛に効くツボがありますので、首筋全体を自分でほぐすように指圧することも効果があります。

これら2つのツボを交互に刺激することで、吐き気も頭痛も改善します。

 

ミントを舐める

ペパーミントやスペアミントはローマ時代から吐き気止めの薬草として使われていました。頭痛と吐き気の時はミントのタブレットを口の中に入れて、鼻で呼吸しながら、その清涼感をゆっくりと味わいましょう。吐き気を改善してくれます。

片頭痛の時はアゴを使って何度も噛む動作をするのがつらいこともありますので、ミントのガムよりは、タブレット状のミントを舐めることが頭痛・吐き気の合併症には最適でしょう。

 

ショウガ湯を飲む

ショウガにはジンゲロールとショウガオールという物質が含まれています。これらはショウガの辛味成分なのですが、セロトニンという神経伝達物質の働きを抑える効果があります。

セロトニンは頭痛にも吐き気にも関係する神経伝達物質ですので、頭痛と吐き気が同時にあるときは、ジンゲロールとショウガオールをいっぺんにとれるショウガを食べると効果的です。

吐き気があるときですから、簡単に胃に収められるショウガ湯が最適です。たっぷりのショウガを使ったショウガ湯を、時間をかけてゆっくり少しづつ飲んでいきましょう。湯気とともにショウガの香りも楽しんでください。

片頭痛や吐き気には、臭覚も関係しているという説もあり、香水などの人工的な香りが頭痛と吐き気の原因の一つと考えられています。ショウガの自然の香りで頭痛と吐き気を追い出しましょう。

 

こめかみや頭痛の場所を冷やす

頭痛による吐き気を治めるには、原因の頭痛をやわらげるのも一つの手段です。片頭痛の応急処置として、冷やすことがよく知られています。頭痛で特に痛く感じる部分、最も多いケースはこめかみですが、そこをタオルに包んだ氷や冷却材で冷やします。

冷やすことによって拡張していた血管が収縮し、痛みがだんだんと引いていきます。頭痛がやわらげば吐き気もだんだんとやわらいでいくでしょう。また、ドラッグストアなどで購入できるOTC医薬品で、筋肉痛や肩こりに効くクリームやゲルがありますが、これらを少しだけこめかみに塗るのも効果的です。

こういったクリーム薬には、メントールという物質が配合されているものが多く、鎮痛や冷感の効果が得られます。また、上述のミントに多く含まれているのがメントールですので、その香りも手伝って頭痛と吐き気にはおすすめです。

 

部屋を暗くして横になる

もしあなたが頭痛と吐き気に苦しんでいる場所が自宅で、横になって休む余裕があるのであれば、部屋を暗くして寝ることが症状改善にとても良いでしょう。睡眠は片頭痛改善にとても良く、脳の働きを睡眠で落ち着かせれば、嘔吐中枢を余計に刺激させずに吐き気も改善されます。寝る姿勢は吐き気が比較的おさまる姿勢にしましょう。

一般的に、右を向いて横に寝る姿勢だと、吐き気が楽になる人が多いです。そして、部屋は暗くしてください。強い光は片頭痛を悪化させる要因の一つです。目をつぶっていても光は感じるので、電気は消して、カーテンも閉めましょう。仕事中で横になることができない場合は、強い光を避けるだけでも、頭痛と吐き気に効果はあります。屋外なら日陰に行くことやサングラスも役に立ちます。

 

冒頭でお伝えした通り、片頭痛からくる吐き気、これらのメカニズムと原因ははっきりとはわかっていません。残念ながら、吐き気まであるひどい片頭痛を、原因から治療することは現代の医学ではとても難しく、病院で処方される医薬品も結局は対症療法でしかないのです。

確かに病院に駆け込みたくなるような苦痛がありますが、その時の頭痛と吐き気をおさえるだけで、原因が取り除かれなければ、繰り返す確率は非常に高いでしょう。それならば、胃腸や肝臓に負担が大きい医薬品よりも、ツボ押し、食べ物、冷却、休息・睡眠といった、体にやさしい改善方法を繰り返し行うほうが賢明な選択です。

偏頭痛と頭痛による吐き気、これらはあまりにも身近ですが、原因解明と治療が困難な難病とも言えるのです。自分に適した手軽な改善法を発見・利用して、うまく付き合っていくという姿勢が重要です。

 

今日のまとめ

頭痛による吐き気を改善するには

・吐き気止めのツボと、原因の頭痛に効くツボを押す。
・ミントのタブレットを舐めて吐き気をやわらげる。
・ショウガ湯をゆっくりと飲む。
・こめかみや頭痛の部分を冷やして原因の頭痛をやわらげる。
・部屋を暗くして睡眠をとる。睡眠がとれなくても、光を避けるだけでも良い。


連記事