体のしびれはなんだか気持ちの悪いものですね。それがしびれっぱなしでも、しびれたり治ったりでも心配になります。特に手の小指が急にしびれたら、しかも原因が不明だと心配になります。「なぜ小指だけがしびれるのかな、怪我もしていないのに」と不思議に思います。
小指がしびれる原因を知っているならいくらかは余計な心配をしなくても済むので安心でしょう。そこで、ここでは手の小指がしびれた時に考えられる原因をお伝えするとともに自分でその原因を見抜く7つの方法をお教えしています。ぜひ参考にして下さいね。
手の小指が急にしびれた!
原因を自分で見抜く7つの方法
頚椎椎間板ヘルニアによるしびれ
首の脊椎は、手足に関係する神経が伸びていて、腰からは足に関係する神経が伸びています。脊椎損傷や頚椎損傷を考えると、なるほどと理解しやすいものです。
頚椎椎間板ヘルニアの時に影響が出るのは、通常は片側の薬指と小指のしびれです。両側の場合は脊髄病変があることも疑われますので医療機関で精密検査が必要です
頚椎の骨の形が曲がったことによっておこるしびれ
頸椎の骨が何らかの病気の影響で曲がったことによってもしびれはおこります。事故などのけがのほかリウマチということも考えられます。家族や親族にリウマチの人がいると遺伝的な要因を受け継いでいることもあります。
リウマチでは、一般的に第2指関節の両側が痛みます。病院で検査してもらうとわかりますのでリウマチを疑ったらまず病院で検査してもらいましょう。また病気の影響以外に加齢により骨が曲がることもあります。
脊柱管狭窄症によるしびれ
背骨の中の神経の通り道を狭くなり、神経が圧迫されたことによりしびれがおこります。
脊柱管狭窄症(せきついかんきょうさくしょう)には2種類あり腰の痛みやしびれを引き起こす腰部脊椎刊狭窄症、手や指のしびれを引き起こすのは頸部脊柱管狭窄症です。頚椎椎間板ヘルニアとの区別がつきにくいので医療機関で調べてもらうのが賢明です。
感染症によるしびれ
感染の中でもヘルペスウイルスはよく聞かれるものです。子供の頃に水疱瘡にかかった人は、ウイルスを持っていると言われます。免疫が低下したり、疲れた時にヘルペスに感染しやすくなります。
感染はヘルペスウイルスだけではありませんが、神経に沿って、赤みを帯びた湿疹が並んで出てしびれたり、ピリピリとした痛みを生じます。薬指と中指のみに湿疹が起きることもあります。
抗生剤の投与を受けないと、目に感染すると失明したりすることもありますので気をつけましょう。高齢者では、ぐったりして、動けなくなることもあります。
腫瘍によるしびれ
腫瘍による神経圧迫もごくまれにですがあります。悪性腫瘍や良性腫瘍または、転移性のものや原発生のものが脳にできることもありますし、頚椎にできることもあります。
MRI等の画像診断が重要になります。ほとんどの場合、最初は小指と薬指がしびれます。箸がうまく使えないなどの症状として現われることでわかります。
霜焼けによるしびれ
寒い冬に、冷たい状態のままでいると、血行障害を起こして、凍傷の一歩手前になることもあります。霜焼けのことですね。患部は赤っぽく腫れて、じんじんと痛いような気持ちの悪いようなしびれが起きます。
痒いという人もいますが、痛いように感じる人もいます。次第に色が黒っぽく変わってきたりもします。治療は、お湯につけてマッサージをしたり、血行を良くする薬を塗って、血流を良くします。
霜焼けになったことがない人でも、手袋をして何かの作業をしているときに小指だけ濡れているのにずっと放置していると小指だけが霜焼けになったりもします。加齢により末梢の血行が悪くなることもあります。
昔は、栄養状態が悪かったので子供でも霜焼けの子がたくさんいましたが今は殆ど子どもには見られなくなりました。
糖尿病によるしびれ
糖尿病になると、はじめに抹消の神経に症状が出てきます。例えば、失明するのも、目の末梢神経に動脈硬化の症状が出ているからです。最初に足の先がしびれることもあります。小指がしびれる原因がわからないときに血液検査をしてみると、血糖値が高くなっていることもあります。
血糖値は今は正常ギリギリでも、ある時から正常値を出て危険信号になることもあります。ストレスや睡眠不足が続いて、血糖値を上げてしまうということもありますので生活習慣が乱れがちな人は注意しましょう。
いかがでしたでしょうか。手の小指の気になるしびれも、脊椎関係のものや血行障害のものや腫瘍などによるものや感染症によるものといろいろなことから起こることがわかります。
体の異常は何かしらのサインなので、どれに該当するのかがわかればその後の対応も行いやすくなりますよね。たかが小指のしびれ、とあなどらずに早めの対応を心がけましょう。
まとめ
手の小指が急にしびれた!原因を自分で見抜く7つの方法
・頚椎椎間板ヘルニアによるしびれ
・頚椎の骨の形が曲がったことによっておこるしびれ
・脊椎管狭窄症によるしびれ
・感染症によるしびれ
・腫瘍によるしびれ
・霜焼けによるしびれ
・糖尿病によるしびれ