風の谷のナウシカの都市伝説☆映画に秘められた5つの裏話

風の谷のナウシカの都市伝説☆映画に秘められた5つの裏話

宮﨑駿監督の代表作、「風の谷のナウシカ」。少女ナウシカの冒険を描いた名作で、何度も何度も日本テレビ系において放送されました。裏の局のドラマで「何度目だナウシカ」とネタにされるくらいです。

実は、スタジオジブリ作品ではありません。制作会社はトップクラフトという名前の会社だったのですが、ナウシカのヒットにより、スタジオジブリに名前を改めています。さて、この作品、一見確かに謎が多い作品ですが、やはり確かに裏話があります。ここでは、「風の谷のナウシカ」に秘められた、5つの裏話を紹介いたします。

 

風の谷のナウシカの都市伝説☆
映画に秘められた5つの裏話

 

ナウシカの舞台は?

産業文明の勃興から、1000年を経て、極限まで科学技術の発展した人類社会。しかし、「火の7日間」(28世紀末)と呼ばれる最終戦争によって滅びました。そこから、1000年余り(つまり、39世紀始め頃)が経過した未来の地球が舞台です。

「風の谷」は、中央アジア、腐海のイメージは、ウクライナ南部のクリミア半島、シュワージュです。実は、火星が舞台だという都市伝説もあるのですが、残念ながら違います。

では、モデルはと言うと、宮崎駿監督は、主人公ナウシカのモデルとして、「堤中納言物語」に登場する「虫愛づる姫君」を挙げています。そういえば、王蟲を愛でていましたね。名前は、ギリシア神話に登場する王女ナウシカです。物語のモチーフは、フランスの漫画家メビウスの作品「アルザック」で、メビウス氏の娘の名前はナウシカだとか。

 

実はテーマソングがある

テーマソングと言っても、劇中に流れる、「ラーンランララ、ランランラン♪」という、「ナウシカ・レクイエム」の事ではありません。

実は、映画化の際にイメージガールが募集されて、後に女優となる安田成美がグランプリを獲得、松本隆作詞、細野晴臣作曲で、安田が歌う『風の谷のナウシカ』という曲がつくられていたのです。しかし、映画の内容と、曲の内容が全然違うという理由で、宮崎駿監督と高畑勲の両者が反対し、劇中で使われることはありませんでした。

一応、映画プロモーション用のイメージソングとして、EDタイトルには刻まれています。ちなみに、「ナウシカ・レクイエム」は、久石譲さんの娘さんで、当時四歳だった麻衣(まい)さんが歌っています

 

ゲーム化されない理由

都市伝説では、1984年に販売された「忘れじのナウシカ・ゲーム」(ハードはMSX。 メーカーと販売はテクノポリスソフト)が、原作内容を無視した、映画と内容が似ても似つかぬシューティングゲームだったことに宮崎監督が激怒して、という話が伝わっていますが、これは間違い。ウィキペディアにも記載されていますが、全然違います。

実際の「忘れじのナウシカ・ゲーム」は、そのままではないものの、映画や漫画のストーリーを取り入れたストーリー性の高いシューティングゲームでした。もし問題があったとすれば、パソコンゲームとして出された「風の谷のナウシカ」「ナウシカ危機一髪」の二作品の方でしょう。

少なくとも、三作品もゲームが出ている以上、ゲーム化されないという前提が間違っています。ちなみにパソコン用の二作品、グラフィックスやゲーム性で相当難点がある作品です。

 

巨神兵のモデルは?

実は、劇中に登場する巨神兵は、ナウシカの映画製作時に、心を病み、夜な夜な、奇声を発して深夜の徘徊を繰り返していた、庵野秀明氏の姿がモデルです。

オープニングの、ユラユラ歩いて来る巨神兵の動きは、当時の庵野氏そのものだそうで。…今をときめく庵野氏ですが、そんな扱いだったんですね。しかも、新劇場版「ヱヴァンゲリオンQ」の映画公開時に同時に公開された、実写版のジプリ短編映画「巨神兵」を庵野氏がつくっているとなれば、相当屈折している関係なのかもしれません。

また、「風の谷のナウシカ」の続編で、登場人物の一人クシャナを主人公にした外伝映画「クシャナ戦記」をつくりたいと庵野氏が宮崎監督に言ったところ、「最低のものになる」と却下したそうです。

 

そもそもナウシカ達は何者?

「風の谷のナウシカ」の舞台である、放射線で汚染された未来の地球。腐海は、実は大気を浄化しているのですが、大気を浄化するまでには数千年はかかります。そこで、核戦争を起こした人間たち、つまり旧人類は、大気が浄化されるまで卵となって眠りにつきました。

そして、1000年後、旧人類の眠りを覚ますものとして、人造人間を製造しています。この人造人間が新人類たるナウシカたちの先祖で、実は旧人類とサイズが違うのだとか。そして、この新人類は、清浄な空気を吸うと逆に死んでしまいます。毒がないと死ぬように身体が作り替えられているのです。

映画の続編である、宮崎監督による漫画では、戦争の内にナウシカはその事実を知ります。捨て石としての役目に納得のいかない彼女は、旧人類の眠る場所を探し当てて、眠る彼らを皆殺しにしました。ナウシカは余生を過ごしますが、いつかは必ず腐海が大気を浄化してしまうので、人造人間である新人類は、いずれ全滅する未来が待っているわけです。

 

いかがでしたか。宮﨑駿監督は、漫画を含めた「風の谷のナウシカ」の物語を締めるにあたり、旧ユーゴスラビアの内戦の有様から影響を受けたそうです。人類というのは、どうしようもない生物であると。

「ナウシカ」の世界では、エゴにまみれた旧人類は死に絶えました。また、捨て石としての立場を捨て去った新人類も滅び去ることが決まっていますし、それを決断したのは、新人類の総意ではなくて、ナウシカ個人の決断です。これを機に見なおしてみると、新しい発見があるでしょう。

まとめ

風の谷のナウシカの都市伝説☆映画に秘められた5つの裏話

  • ナウシカの舞台は?
  • 実はテーマソングがある
  • ゲーム化されない理由
  • 巨神兵のモデルは?
  • そもそもナウシカ達は何者?

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