ある日突然手先のしびれに気が付くと、ドキッとしませんか。そして不安が大きく膨らみはじめるかもしれません。健康ブームの昨今です。手先のしびれは脳の病気につながるのではと誰もが知っている時代ですね。
今日気づいた手先のしびれが明日も明後日もずっと続いたら、脳梗塞だろうか脳内出血を起こすのではないかと夜も眠れなくなるかもしれません。そのお気持ちはよくわかります。しかしちょっと待ってください。本当にそうでしょうか。乱暴な言い方かもしれませんが、たかが手先のしびれです。そんなに大げさに考える必要はないかもしれません。
ご自身の生活習慣をよく見直してみると手先を頻繁に使っていることがあるのかもしれません。ここでは、手先のしびれに関する習慣に気づいていただくためのヒントを述べてみたいと思います。
手先のしびれは指神経麻痺かもしれない
7つの習慣チェック
バトミントンが好きな人は手先がしびれることを知ろう
健康のために色々な運動に取り組んでいる人が多いですね。それはとても良いことだと思います。どんな運動をされていますか?ジョギングや水泳、ウオーキングやゴルフ色々ありますね。
学生時代にクラブ活動をしていたスポーツをまた再開する方もいるでしょう。バトミントンを昔取った杵柄で始めた方がいるのですが、張り切りすぎて週に3〜4回約2時間もバトミントンのラケットを振るようになった人が親指の付け根に力が入りすぎ手先がしびれるようになりました。
病院で「少し間を空けるように」と言われたそうです。ラケットを握るスポーツで指の神経が麻痺し手先がしびれることがあるようですよ。
トロンボーンの練習のしすぎで手先のしびれが起こることを知ろう
音楽はお好きですか?学校の吹奏楽部に所属したりバンドを組んでいるかたもいらっしゃるでしょう。管楽器は音も素晴らしいしパフォーマンスも格好いいですよね。そんなトロンボーンに魅せられた人が、ある日左手の中指のしびれに気が付かれました。
トロンボーンというのは左手の中指が丁度楽器に強くあたるのですね。その人はトロンボーンが上手になっていくのが面白くて一日5時間から7時間も練習を続けていたそうです。自分では気が付かなかったのですね、手先のしびれは悪い病気ではないかと随分悩まれたそうですが、なんのことはないトロンボーンの練習のしすぎだっただけなのです。
ボーリングのコーチが、手先のしびれを感じることがあることを知ろう
中年の男性なんですが、ボーリングが大好きでずっと続けていらしたそうです。若いころは自分が楽しむだけだったのですが最近では子供たちのコーチも、ボランティアで始められたとか。とても熱心で教え方もうまくいいコーチだという評判です。
この方がある日左手親指のしびれを感じ病院へ行ったそうです。年齢的なものあり脳梗塞などの病気を疑ったそうなんです。でも検査の結果は何も異常はありません。
日常生活をこと細かく尋ねられボーリングのことを説明しているうちに、ボールの穴に手を入れて当たる部分がしびれて痛いということが分かったそうです。長年のボーリング生活が手先のしびれに繋がったということですね。
食器を洗う作業でも手先がしびれることを覚えておこう
きれい好きな人によくあるかもしれません。食器の茶色い染みやフライパンの焦げ付き、鍋の底の色が変わった部分など。普段は忙しくてほったらかしになっていても、お盆や年末年始や連休などの長い休みになるとたまっていた家事を片づけたくなりますね。
今日は食器や鍋をきれいにしようと意気込んだ女性が、ほぼ一日中左手で強く食器を抑え、ごしごしと洗っていました。鍋やフライパンも同様に洗い続け手を休めることがありませんでした。
そのうち左手の人差し指が痺れてきたことに気が付きました。その女性はまさか食器洗いで痺れるなんて、と思いやはり何か病気かもと不安になったそうです。しかし結果は指に強い力を入れた洗い物だったということです。
ペンの持ち方で手先がしびれることを知ろう
長年、デスクワークに携わっている人がいます。とてもよく仕事ができる人で会社でも重宝されています。パソコン全盛の時代のようですが実際にはペンで書類を書くことも多いのです。
その人は字もきれいですので会社ではほぼ1日中ペンを持ち書類を書く仕事を30年も続けてこられたそうです。そしてある日右手の中指のしびれに気が付かれました。中年女性なのでやはり脳梗塞を疑われました。しかし脳には異常はなく脳梗塞の他の症状は全くありません。
問診で仕事を聞かれたところペンを強く持っていつも書類を書いているということをお話されたのです。試しに診察でもペンを持ってもらうと、丁度指神経をペンで圧迫する位置でした。長年の熱心な仕事が手先のしびれの原因だったということなんです。
健康のための体操が手先のしびれになることも知ろう
健康のためにと腕立て伏せを続けている人がいたのです。正確には指立て伏せと言ってもいいかと思います。手のひらを床につけるのではなくて指だけで体を支える指たて伏せです。その方はそのやり方がお好きだったようですね。
もう何年も続けておられたようです。健康状態には何も問題はなかったのですがある日、両手の親指がしびれていることに気が付きました。全部の指がしびれてきたのなら、ひょっとして指立て伏せが・・と思ったかもしれません。
でも親指だけですから何か病気の前兆かもと心配になったようです。しかし診察では親指の指神経の圧迫がありました。自分では気が付かなかったのですが体重をほぼ親指だけにかけるような体勢で指たて伏せを行っていたようです。
パソコン作業中の姿勢が手先のしびれに繋がることを知っておこう
仕事や趣味でもパソコンを長く使う人は多いですね。もうそれが当たり前の時代になっているのかもしれません。ご自分がパソコンをしている姿勢を普段意識していらっしゃるでしょうか。
背筋をきちんと伸ばして1時間ごとに休憩を取りということを実践してらっしゃる方は素晴らしいです。しかし無意識に左手で頬杖をついてとか左手で顎を支えてという方も少なからずいるのではないでしょうか。
あまりにも長くその姿勢を続けると肘から手先までしびれることがあるのです。自分では自覚がないものですからやはり脳などの病気を疑って不安に陥ったりするようです。少しパソコンに向かうときの姿勢を意識するだけで手先のしびれは改善されるかもしれません。
手先のしびれはとても不安が大きくなりますよね。本人には心当たりがないだけに何か重大な病気なのかもと思いがちになります。確かにそういう場合もあるでしょうが指の腹には2本の神経が枝分かれして走っています。
それは手首から指先へと続く神経なのです。毎日の生活習慣や動作の癖、趣味のスポーツや音楽での道具の持ち方や力の入れ方など本人が全く気が付かないところで指神経を圧迫していることって案外と多いのかもしれません。
手先のしびれを感じたときに大きな病気を心配するその前にまず今までの習慣や癖を見直してみるのも有効ではないでしょうか。長年続けていることにヒントが隠れているのかもしれません。そしてその習慣を少し変えただけで心配していた手先のしびれが改善されるのかもしれません。
まとめ
手先のしびれは指神経麻痺かもしれない7つの習慣チェック
・バトミントンが好きな人は手先がしびれることを知ろう
・トロンボーンの練習のしすぎで手先のしびれが起こることを知ろう
・ボーリングのコーチが、手先のしびれを感じることがあることを知ろう
・食器を洗う作業でも手先がしびれることを覚えておこう
・ペンの持ち方で手先がしびれることを知ろう
・健康のための体操が手先のしびれになることも知ろう
・パソコン作業中の姿勢が手先のしびれに繋がることを知っておこう