手のしびれの原因は重病の前兆?!意外な7つの病気

手のしびれの原因は重病の前兆?!意外な7つの病気

手のしびれというと中風に震えに伴うしびれなどを連想される方も多いと思います。また意外に手のしびれを自覚している人は多いようですが、あまり深刻にとらえていないこともこの症状を持つ人の特徴のようです。

しかし最近の調査では、この症状を放置していると重大な病気や障害が残る病気が隠れていることが判明してきました。一口に手のしびれといってもその症状やどの指に顕著にしびれが現われるかなどといった個別の違いがあることも分かってきました。

そしてその症状によっては物が掴めなくなる病気から命に係わるという重大な病気の前兆ということもありますので、もし自分に自覚症状があれば、軽く考えず病院で検査を受けることをお勧めします。以下に手のしびれが原因と考えられる主な病気を上げますので、ぜひ良く理解してください。

 

手のしびれの原因は重病の前兆?!
意外な7つの病気

 

手根管症候群

握力が衰えてものが掴めなくなる病気のことを言います。余り聞きなれない病名ですが最近増えてきているようです。しびれのある場所は、親指、人さし指、中指、薬指の半分くらいまでで、次第に親指の筋肉が痩せてきてコップを掴みづたくなったりしてきます。

原因は手根管の中で起こる何らかの炎症によるものですが、パソコンのキーボードやマウスなどによる手首の酷使から発症しやすいと言われています。

 

脳卒中

しびれの症状は親指、人さし指、中指だけというケースが多く、手根管症候群と似ていますが注意しなければいけない点は、同時に口にもしびれを感じる場合は脳卒中の疑いがあります。

人間の主な体制感覚を大脳新皮質へ中継する役割を担うのが間脳の一部を占める視床で、その感覚の領域には「手」と「口」も含まれます。よって、視床で出血や梗塞が起こると、手と口が同時にしびれることが多いのです。

 

頚椎椎間板ヘルニア

片方の手のしびれと激しい腰痛がある場合は、神経系の病気の疑いがあります。椎間板ヘルニアがその代表的症状で、椎間板・線維輪に亀裂が入って、内部の髄核が脱出して神経組織を圧迫するためにしびれや痛みが生じます。

症状の現れ方として、首の寝違いのケースと似た鈍痛が首に感じられ、その後肩や手の特定の領域に激しい痛みが生じます。2~3週間のピーク後は徐々に治まるというパターンと両手のしびれが見られ、細かい動作が出来にくくなり足にもしびれが広がり歩行も困難になるパターンです。

 

胸郭出口症候群

鎖骨周辺の末梢神経の束が腕や肩を動かすことで血管と共に圧迫されて、腕や肩にしびれや痛みなどが生じる病気です。なで肩の女性や重いものを持ち運びする肉体労働者に多い病気です。症状がひどい時は重量物を持ちあげるような行動は避けることです。

 

糖尿病

代謝の病気である糖尿病の初期症状として、しばしば手のしびれが発生します。腕や手の動きとは関係なく、指先から徐々にしびれの範囲が広がっていくことが特徴です。指先のしびれを不安に思い、病院で血液検査を受けたら糖尿病だと診断されたという例は珍しくありません。

しびれなどの神経症状を抑え、腎機能障害や眼の病気などの合併症を防ぐために、糖尿病を早期発見し血糖値をコントロールしていくことは大変重要です。

 

脊髄腫瘍などの脊髄の病気

脊髄内部の細胞や脊髄に隣接した細胞から発生した腫瘍のことで、この病気の主な症状は脊髄を圧迫されることによる四肢の神経痛や筋力低下,感覚のしびれ、排便や排尿のコントロールが困難になるなどです。

原因は脊髄から出ている脊髄神経の一部である脊髄神経根に発生する神経鞘腫が多く占めています。病気の早期発見はMRI検査が有効で、治療方法は腫瘍の摘出手術を神経組織の機能を損なわずに行い、再発予防をします。

 

ギランバレー症候群など神経の病気

急速に発症する根神経炎の一つ。主に筋肉を動かす運動神経に障害が現れ、四肢に力が入らなくなる病気のことです。症状として手足のしびれ感などが伴い、風邪を引いたり下痢をしたりなどの感染後、1~2週間後にギランバレーの症状が現れ始めます。2~4週間で症状は回復していきますが、最悪の場合は寝たきりの状態や呼吸困難に陥ることもあります。

 

いかがでしたでしょうか。

手のしびれという症状から様々な病気の危険性が孕んでいることがお分かりいただけたと思います。特に脳卒中など命の危険を伴うケースは、一刻も早く治療を受ける必要がありますので、よく症状を見極めることが重要です。

手のしびれの原因は、大きく分けて上半身の骨格の病気が起因とされるものと神経や代謝の病気が起因とされるものがあります。前者のしびれや痛みは安静していると治まることが多く、後者の場合は安静にしていてもじーっとしたしびれや痛みが感じられます。

骨格の障害に起因するしびれの場合は整形外科へ、神経や代謝の障害に起因するしびれの場合は神経内科や心臓血管外科へ通院して適切な治療を早めに受けることが必要です。

 

まとめ

手のしびれの原因は重病の前兆?!意外な7つの病気

・毛根管症候群
・脳卒中
・頸椎椎間板ヘルニア
・胸郭出口症候群
・糖尿病
・脊椎腫瘍などの脊椎の病気
・ギランバレー症候群など神経の病気


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