手足がしびれるのは何故?症状から疑われる7つの病気

手足がしびれるのは何故?症状から疑われる7つの病気

病気の初期症状として、手足がしびれることがあります。悪い姿勢のまま長時間いたり、スポーツで酷使した後など、しびれは出やすいですが、継続されるしびれには要注意です。軽い症状だからと本人としては些細な事と放置している方も多いかもしれません。

しかし、それらが病気の初期のシグナルで、その影には大きな病気が隠れている場合があります。一言に「しびれ」と言っても原因は様々で、検査方法や診断方法も異なります。

わからないからと病院任せにしていると、なかなか原因がはっきりせず、何ヶ月も検査を受け続けることになりかねません。症状の出かたや原因となる病気を少しでも知り、自分の症状にあった診療科に行くことで、いち早く原因を判明させましょう。

 

手足がしびれるのは何故?
症状から疑われる7つの病気

 

脳の血管障害により引き起こされる症状

脳の血管が詰まったことで、神経が圧迫されて手足のしびれの症状が出る場合があります。原因としては動脈硬化や高血圧などが挙げられますが、最近は若い人でも起こり、その場合は脳血管が細かったり、形状的な奇形が見受けられます。

手足のしびれ以外には、ろれつが回らなくなったり、何もないところで躓いたり、めまいがして歩きづらくなります。診断はCTやMRIなどで行います。

 

パニック障害やうつ病など、精神疾患から出る症状

パニック障害やうつ病などの精神疾患でも手足がしびれることがあります。その際には、過呼吸を起こしたり、強い不安感を伴います。

閉所で苦しく感じたり、外出先の移動などで動悸が激しくなったり、何もないのに冷や汗が出る場合には精神疾患からくる症状が疑われるため、一度心療内科などで診察を受けるとよいでしょう。

 

頚椎、椎間板などヘルニアからくる症状

頚椎や椎間板のヘルニアは、首から背中、腰の背骨のどこかで、骨と骨とを繋いでいる軟骨が圧迫により飛び出し、神経を刺激して起こります。レントゲンで診断される場合もあれば、位置によっては診断が難しく、MRI検査を受ける必要もあります。

首を回したり、倒したときなど、軽い相槌でもしびれや苦痛を感じることがあります。治療には、神経の痛みを抑えるブロック療法や周りの筋肉を強化する理学療法の他に、ヘルニア部分を切除する手術療法があります。

 

甲状腺ホルモンの異常で現れる症状

特に40代以降の女性に多いのが、甲状腺ホルモンの分泌が減少したことにより起こるしびれです。更年期障害にも症状が似ているため、わかりづらい場合もあります。

他の症状としては、むくみや便秘、肥満などが挙げられます。また、産後のホルモンがアンバランスな時期にもよく出ることがあります。

 

手根管症候群や腱鞘炎による症状

手首や手のひらを中心にしびれる場合は手根管症候群か腱鞘炎による症状が疑われます。手根管というのは手首あるトンネル上の空洞で、これが中を通る神経を圧迫したためしびれの症状が現れるものです。

また、腱鞘炎は手の筋肉の使いすぎによって腱が炎症して起こります。重いものが持てなくなるなど、経験する方も多い症状です。どちらも似たような場所に現れる症状ですが、手根管症候群は親指から薬指にかけてしびれ、腱鞘炎は主に手首に痛みが走ります。

 

血中のビタミンB1低下による症状

ビタミンB1は、お米やアルコールに多く含まれる糖質を分解します。白米を主食にする日本人に多い症状の一つです。アルコールなどの過剰摂取により、分解に使われてしまい、必要なビタミンB1を吸収できずに起こります。

ビタミンB1一日の必要量は男性では1.1mg、女性では0.8mgと言われています。豚肉や豆腐などの食品で摂取できますが、水溶性のため身体にためておくことが出来ません。

 

糖尿病神経障害による症状

糖尿病になると、手足に行き渡っている細い末梢神経に障害が起こり、しびれが現れる場合があります。他の症状としては、電気が走るような感じが続いたり、焼けるように痛みがでるそうです。

触ったものの温度が感じにくくなったり、こむら返りをするなどしたときは注意をしてください。手足のしびれは血糖値を改善すると和らぐため、食事などによる血糖値のコントロールが必要です。

 

しびれを感じるのは手のどの場所なのか、両側か片側か、症状のでる頻度はどのくらいか、おさまるとき、悪化するときはどんなときか、など自分でもこまめにメモなどをって、記録を残しておきましょう。

また、しびれの症状が出たときには、できるだけ動かさないようにしましょう。手がしびれるくらいでは仕事や日常生活に支障がないと放置してしまうと、次第に他の深刻な症状が現れてきたり、重い病気に気づかずに、原因が判明した時には治療が難しい状態になっている場合もあります。

年齢に関わらず、どの病気でもやはり早期発見、早期治療が重要です。対応によっては完治したり、症状をかなり軽減できる病気もあるため、気になる症状があれば自分で調べたり、積極的に医師に相談するなどしましょう。

 

まとめ

手足がしびれるのは何故?症状から疑われる7つの病気

・脳の血管障害により引き起こされる症状
・パニック障害やうつ病など、精神疾患から出る症状
・頚椎、椎間板などヘルニアからくる症状
・甲状腺ホルモンの異常で現れる症状
・手根管症候群や腱鞘炎による症状
・血中のビタミンB1低下による症状
・糖尿病神経障害による症状


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