肩こりが解消するまでに必要な、7つの生活改善術


日本は世界の中でも、肩こりで悩んでいる人が多い国で有名です。巷では肩こり解消グッズや肩こり解消用の市販薬があふれていますが、どれもこれも思ったように効果がなく、もはや肩こりを解消するなんて無理だと、あきらめている人も多いかもしれませんね。

しかし、85%の肩こりは自分で解消できる、と言われているのはご存知でしょうか。残りの15%は病気や骨の異常なので、専門的な医療機関で治療を受けなければ解消は難しいのですが、大半の肩こりは、生活習慣の中に原因があるので、きちんと意識して生活を改善すれば、自分で肩こりを解消することができるものなのです。

改善する方法は全部で7つ。それでは順追って、肩こりが解消する生活改善術をお伝えします。

 

 

肩こりが解消するまでに必要な
7つの生活改善術

 

適度な運動をする習慣をもつ

ほとんどの肩こりの人は運動不足です。日頃運動不足の人は、筋肉が縮み、硬くなるので、血液の循環が悪くなり、体内に老廃物が溜まって、その部分が痛み始めるのです。

しかし、運動を続けることで全身の血流を改善し、日頃から肩こりを起こしにくい体をつくることができます。適度な運動は体の筋肉を緊張状態から解き放ってくれます。また、適度な運動をすることで新陳代謝や血流が良くなり、ついでにストレス解消もできるので、肩こり解消に効果があるのです。

女性の方なら手始めにヨガを始められてはいかがでしょうか。ふだん運動をしない人でも無理なく始められるので、オススメです。義務感ではなく、楽しんでやることが長く続ける秘訣ですね。

 

姿勢を正す

肩こりと姿勢は切っても切れない関係にあります。実際に姿勢を正す事で肩こりが解消した人はとても多いです。

血流が悪くなる猫背などの姿勢が悪い人は肩こりになりやすく、とくに「細い首」「なで肩」の人は、頭を支える筋肉が弱いため、要注意です。日本人は欧米と比較して、華奢な体型の人が多いので肩こりにもなりやすいとも言えます。

猫背にならないように、とくに首や頭を支える筋肉が弱い人は、背筋、腹筋もきたえましょう。筋肉を鍛えるには、ウォーキング、ダンベル体操、水泳が効果的ですが、三日坊主にならないよう、毎日続けることを目標にして下さい。

筋肉を鍛えるには一日にしてならず、です。肩こり解消のためには毎日の積み重ねが大事であることを忘れずに。

 

上手にストレス解消する

肩こり解消のためには、まずストレス解消することが大事です。なぜなら、ストレスも大きな肩こりの原因になっているからです。

現代はどこでもストレスが多い世の中になってしまっています。うまく解消できる人はいいかもしれませんが、溜め込んでしまう人は、肩こりになる人も多いかもしれません。

日本人特有の生真面目な人、几帳面な人は特にストレスを溜め込みやすいので、オンとオフの切り替えが上手くできるよう、日頃から上手にストレス解消できるよう、たくさんの趣味や本音を言える友人を持ち、プライベートを充実させることを心がけましょう。

 

バランスのとれた食事をとる

戦後、食べ物が欧米化してから、特に肩こりが増えたそうです。脂肪は新陳代謝を下げます。そこから血行が悪くなり、肩こりになってしまうのです。

血流を促進させる方法の一つが食生活。さらに栄養不足も肩こりの原因となります。

肩こりを改善させる効果のある栄養は次の5つ。まず、代謝を良くするビタミンB群。ビタミンB群は8種類ありますが、特に疲労回復に役立つビタミンB1は豚肉やうなぎに多く含まれ、玉ねぎと一緒に食べるとさらに効果的。

さらに血流改善に効果が期待できるビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂ると酸化を防ぐことができます。ビタミンCはストレスによって消費されやすいため、疲労感のある人は積極的に摂りましょう。

丈夫な骨をつくり、筋肉がしっかりと収縮・弛緩し、適度な運動を継続できるために必要なカリウム、マグネシウム、カルシウムは、乳製品、豆類、バナナ、緑黄色野菜から摂る事ができます。

以上、肩こり解消のために5つの栄養素をバランス良く、毎日の献立に取り入れましょう。

 

適度な休憩をとる

パソコンやスマートフォンの急速な普及に伴い、長時間画面をのぞき込むことで首の骨の自然な湾曲がなくなる「ストレートネック」の人が増え、肩こりの原因にもなっているようです。

連続使用時間は1時間以内。連続使用の場合は10~15分の小休止を取ることを心がけましょう。

以前、新聞で、女子高生の一日のスマホの平均使用時間が、約7時間と発表されていました。近年、肩こりの低年齢化が進んでいるのも、スマホの影響だと思われます。お友達とのお付き合いも大事ですが、スマホもほどほどに。

社会人の方も仕事でパソコンをお使いの方が多いと思われますが、1時間に1回は手を止めてストレッチをするなど、意識的に休憩をとりましょう。適度な休憩は肩こり解消に不可欠です。

 

肩を冷やさない

本格的な冬になると肩こりを訴える人が増えるようです。寒くなると、体が縮こまってしまいますが、その時、体の中でも筋肉が縮んで硬くなっているのです。

また、寒さで筋肉が硬直し、間に挟まれた皮神経は圧迫され、傷つくこともあります。そこから痛みなどの刺激が起こり、肩こりや腰痛を起こしやすくなるのです。

しかし、入浴などでからだを温めたら、楽になったりすることもあります。肩こりの原因の一つは血液の循環の悪さです。これらを解消するためにはお風呂が効果的。身体を温めることで肩こりが解消されることはよくあります。

忙しくてもシャワーではなく、湯船にきちんと浸かって体を温めましょう。毎日湯船に浸かることは肩こり解消に大きな効果があるので、休日には足を伸ばして温泉に行かれるのもオススメですね。

 

肩の凝らない寝具(硬いもの)を選ぶ

枕の影響は大きいです。肩こりに限らず、自分に合っていない枕で寝る事で、色々な症状が出てきます。頭痛や、手のしびれなど、不眠の原因にもなりますので、良い物を使うべきです。

肩こりで悩んでいる人は柔らかい枕でなく、固い枕を選ぶ方がいいでしょう。首を支えてくれるようにすると、寝ている間は首の負担が少なくなり、肩こりしにくくなるからです。

肩こりの人のほとんどが、柔らかく包み込むような枕で寝ています。ご自分の枕の硬さをチェックして、柔らかければ、ぜひ硬いものに買い替えましょう。肩こり解消のためには、枕選びも大事です。

 

いかがでしたでしょうか。ほんの少しだけ意識して生活を改善するだけで、マッサージに行かなくても、無駄な肩こり解消グッズを買わなくても、自分で肩こりを解消できることが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

できることからひとつひとつ行動に移すことで、今まで常に岩のような固まりが、肩にズシッとのっていた重苦しい痛みから、少しずつ解放されるなんて、嬉しい話ですよね。

今まで「肩こりは治らない」と、すでにあきらめていた皆さん、あきらめるのはまだ早いですよ。あなたが思っているより、じつは肩こりを解消するのは簡単なのです。どれも今日から始められることばかりです。

さぁ、今から生活改善で肩こりを解消して、軽やかな生活を手に入れましょう。

 

今日のまとめ



肩こりを解消する為には

・適度に運動する習慣を持ちましょう
・姿勢を正しく保ちましょう
・ストレスはなるべく貯めないように
・バランスの取れた食事が大切です
・適度な休憩も欠かせません
・肩は冷やさないように意識しましょう
・身体にあった枕を使いましょう


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