「ガクンッ!」・・・と、急な膝のトラブル、「何で??」と思っても原因が分からない、膝が痛くて歩くこともままなら無い、「もういやだ!痛みを楽にして欲しい!」しかし膝の痛みを和らげようにも膝の痛みは様々な原因で引き起こされていて、正確に判断をするのはとても難しいのです。
パッと見て膝はほぼ骨で出来ている様に見えるので頑丈そうに見えますが、実はとても繊細な構造をしています。痛みの原因を見た目やその場の雰囲気だけで判断する事は注意する必要があり、しっかり原因を突き止めなければいけません。
そこで今回は「膝の痛みの原因を突き止めて、症状を和らげる4つの術。」をテーマに痛みの原因と、症状を和らげる方法をご紹介します。
膝の痛みの原因を突き止めて
症状を和らげる4つの術
1、運動して痛めた膝は、まず冷やす。そして暖める。
スポーツで走ったり飛んだりして膝の痛みが出ることありませんか?この様なときは、膝の骨が原因では無く、膝の回りにある「靱帯」や「腱」に炎症が起きて痛みとなり、ひどい時は腫れを伴います。
この症状を和らげるためのポイントは二つあって、一つ目は症状が出た直後は、患部を冷やすと言うことです。二つ目は冷やした患部を暖めてあげて、もう冷やさない事これが二つのポイントです。
一つ目のポイント「最初に冷やす」この理由は、炎症を起こした直後は、患部が熱を持って痛みがあります、この熱と痛みを取るために冷やすのです。そして熱と痛みが取れるまで冷やし続けます。(あまり冷やすと凍傷になるので気をつけましょう)
二つ目のポイント「患部を暖める」この理由は、患部の血行を良くするために暖めてあげるのです。血行が良くなると、再び腫れてきたりするときは、冷やしてあげましょう。
ここでのポイント「靱帯や腱が腫れて炎症を起こした時は冷やす。腫れや炎症が収まったら暖める。」覚えておきましょう。
2、激しいスポーツなどで怪我を負った時は動かさない。
事故や激しいスポーツ、怪我などで患部が損傷してしまう状態。特徴として、「ぶちっ!」「ボキっ!」と、音が聞こえたり、膝が引っかかって痛みが走る、力が抜ける痛みなど明らかに異常な状態の時です。
膝が痛いとか悠長に考えられるレベルでは無く、こうなってしまった時は膝を動かしてはいけません。動かすことにより怪我の治療が困難になります。
状態は最悪で膝の内部が大きく損傷して、腫れや炎症、内出血といった症状が同時に起きています。まずは今起きている症状を抑えるのが最優先となり、腫れ、炎症、内出血を止めなければ次の治療に移ることが出来ません。
内部の症状はアイシングをやり続けて、おおよそ一週間が目安で腫れ、炎症、内出血は収まってきます。その後ようやく手術などの治療を行うことが出来るようになり、症状の改善に向かうことが出きます。
ここでのポイント「激しい動きや事故などで膝の痛みが明らかにおかしい時は、膝を動かさない事。」とても大事なことで完治までの時間短縮に繋がります。
3、年を重ねれば重ねるほど、すり減っていく膝。普段の生活習慣がカギ。
膝は私たちの生活上、毎日身体を支える重要な役割を担っています。人間は25才くらいまでは骨も身体も成長しているので、衰えることはありませんが、25才を過ぎた辺りから成長が止まり、少しずつ衰え始めてしまいます。
これは毎日使っている膝も例外では無く少しずつ衰えていくことになります。人間には自己治癒能力という機能が備わっていて、この機能は年齢に関係なく働いています。ですので例え衰え始めても細胞の再生は繰り返されるので、見た目には衰えの変化が無いように見えます。
一つ注意するところがあってこの細胞の再生は血液が流れるところ限定の機能で、血流の無い部分は細胞の再生は行われず減っていくだけになります。
膝の部分で言うと、関節を滑らかに動かす「関節軟骨」ここには血管が通っていないので、細胞の再生は行われません、すり減ったら、すり減ったままになってしまいます。関節軟骨をすり減らさない為には自分に合った体重をキープして、膝関節に負担をかけないことが唯一の予防です。
このように年齢を重ねれば重ねるほど普段の生活習慣がとても重要になってきて、体重コントロール、バランスの良い食生活、適度な運動を毎日きちんと行えるかで、膝の痛みの防止に繋がることになります。
4、病的原因による膝の痛みは、靴や膝を守る装具を工夫して使いましょう。
膝は人間の身体の一部ですので、病的な原因で膝の痛みが出ることもあります。代表的な病気として「骨肉腫、骨軟骨腫」など骨に腫瘍ができてしまう病気や「リウマチ」を代表とする組織が壊れたり変形してしまう原因不明の病気など、病的な要因で膝の痛みが出るケースも数多くあります。
骨は変形してしまうと、元に戻すことはできません。変形したまま普段の生活を送ろうとすると、他の部分にも影響が出てきて悪循環に陥ります。悪循環を予防するため、このような状態になったときは膝に優しい生活を送ることを考えましょう。
ポイントは二つで「靴」「膝を守る装具」です。靴は靴底が厚く柔らかいクッションがあるものを選び、膝や足に無駄な負担がかからないものを選びましょう。
そして膝を守る装具というのは、膝につけるサポーターなどを言うのですが、最近のサポーターは運動をやる前提の物も出ていて非常に高性能です。サポーターに高反発性の物を埋め込んで動きをサポートしたり、それぞれの状態に合わせたサポーターがたくさん出ています。状況に合わせて靴やサポーターを使いこなせれば、強力なサポートとなってくれること間違い無しです。
いかがでしたか。
膝は人間が行動するために重要な部位で、膝が無ければ普段の私生活も成り立ちません。このようにとても大事な膝に痛みが出てきてしまうと、今まで考えも無しに行ってきたことが、とても重労働に変わってきます。
こうなってしまうと私生活がとてもつまらない物になってきて、更に悪化を招く要因に繋がります。このような事にならないために、膝の痛みと原因、痛みを和らげる為の対処法を覚えて、つらい膝の痛みに負けないで行動出来るようにしましょう。
膝は人間が行動するために重要な部位と言いました、膝があるから普段の生活が活動的で日々充実できるのです。「膝が痛い」と思ってても、膝の痛みを少しでも和らげて、人間らしい充実した日々の生活を過していきましょう。動かなくなってしまうと、人生つまらなくなりますよ。痛みに負けないでください。
今日のまとめ
膝の痛みの原因を突き止めて、症状を和らげる4つの術
1、運動して痛めた膝は、まず冷やす。そして暖める。2、激しいスポーツなどで怪我を負った時は動かさない。
3、年を重ねれば重ねるほど、すり減っていく膝。普段の生活習慣がカギ。
4、病的原因による膝の痛みは、靴や膝を守る装具を工夫して使いましょう。