膝の痛みを感じたらチェックして欲しい7つの怖い病とは

膝の痛みを感じたらチェックして欲しい7つの怖い病とは
怪我やスポーツで膝の痛みを感じた時は、痛くなった理由が分かるから病院に行きますよね。自分で気付けるトラブルによる膝の痛みなら良いのですが、理由がよく分からないまま、じわじわと進んでしまう膝の病気もあります。

なんとなく足がおかしいと感じていても、痛いとまでは思わない。しばらくしたら、足が痛くなってきたけれど、足のどこが痛いのかよく分からない。だんだん、膝がグラグラして痛くなってきたけれど、歩けるから病院にも行かない。やがて、膝の痛みが強くなって、曲がりもしない、伸びもしなくなって、歩けなくなってしまった。そこで慌てて病院に行ったら、手遅れだったという方もおられます。

今は、たいしたことはないからと油断している膝の痛みも、チェックを怠ると大変なことになる可能性があります。膝の痛みを感じたら、チェックして欲しい7つの怖い病気を、お伝えします。もしかしたら、怖い病気が隠れているかもしれません。

 

膝の痛みを感じたら
チェックして欲しい7つの怖い病とは

 

全身を冒される「慢性関節リウマチ」

自分の体を守るためにある、免疫機能。誰もが持っていて、普段は病気をもたらす細菌やウイルスと闘ってくれています。その免疫機能が、なぜか自分自身の体を敵とみなして攻撃を始め、ぼろぼろにしてしまう現象を「自己免疫疾患」といいます。その症状は、様々な形で現れるため、それぞれの症状に合わせて病名が付いています。それらの病名の一つが「慢性関節リウマチ」もしくは「関節リウマチ」と呼ばれるものです。

「関節リウマチ」には特徴があります。朝起きると、体が硬くて指が動きにくい。膝も曲がりにくくて、しゃがめない。「なんでだろう」と気にしながら着替えて出勤したら、昼頃には何ともなくなっています。そのうちに、手指や足先が痛くなりますが、膝も痛くなります。

「関節リウマチ」は、全身を冒す病気なので、膝の痛みを感じる頃には、指の変形が始まっていたり、筋肉の炎症も起きて、体が重怠くなります。病院に行って血液検査をすると「RA因子」というリウマチに冒されているサインと、「CRP増加」という炎症反応が出ますから、すぐに治療が始まります。早めに治療をしないと、遅れる分だけ体を冒されてしまいます。膝の痛みを感じたら、念のため、病院で検査を受けることをお勧めします。

 

気が付きにくい「骨肉腫」

骨に出来る癌です。10代の子供に発症が多くみられます。癌が出来るところは膝だけではないのですが、できるとやっかいです。
まず、膝に骨肉腫が出来ると膝の痛みを感じます。膝の痛みはずっと続くのですが、激しい痛みではないので、気にしない子供が多く、知らないうちに進行していることがあります。進行すると膝が膨れてくるので、ようやく異常に気が付いて病院に行くと、レントゲンではっきりと影が映り、骨肉腫だとわかります。治療は手術による癌の切除と抗癌剤です。癌だから、心配も不安も大きいのですが、予後は比較的良いそうです。

 

誰もがなる「変形性膝関節症」

「変形性膝関節症」は、体重が膝にかかることによって起る膝の痛みです。人間が歩いている時に、膝関節にかかる重みは「体重の3倍」です。50kgの人なら150kgでまだいいのですが、100kgなら300kgです。結構な重量ですね。そんな重みを、膝は支えているのです。

膝関節は上にある大腿骨と下にある脛骨と腓骨、関節の前側にある膝蓋骨でできていて、特に大腿骨と脛骨が体重を主に支えています。関節の間には「関節液」があり、骨同士がぶつかり合わないようにクッションと潤滑油の役目をしています。「関節液」があるので、膝は滑らかに動きます。ですが、高齢になると、皮膚が乾いてカサカサになるように、この関節液も少なくなります。そうすると、関節の中がこすれて、炎症を起こします。酷い時には、骨同士がぶつかって表面が削れて変形してしまいます。それが「変形性膝関節症」です。

悪化すると膝が大きく曲がって歩けなくなってしまうので、骨を切る手術や人工関節に置き換える手術をします。手術って怖いですよね。手術を避けるには、膝の周りの筋肉を鍛えて、膝への負担を減らします。筋肉を鍛えると同時に、ダイエットで膝にかかる重みも減らすのが有効です。

 

膝のクッションが千切れてしまう「半月板損傷」

「変形性膝関節症」の記事で、膝関節は「大腿骨と脛骨が主」と、ご説明しましたが、この大腿骨と脛骨が当たるところには、クッション材である「半月板」も入っています。半月板は膝関節の動きを滑らかにする働きがあります。膝にとても重たい重みがかかり続けると、半月板にも負担がかかるので、千切れてしまう場合があります。千切れた半月板から起る膝の痛み。それが「半月板損傷」です。

手術で千切れた半月板の一部を切り取って、膝の痛みが起きないようにしたり、切れた部分を縫い合わせます。手術を避けるためには、変形性膝関節症と同じように、膝の周りの筋肉を鍛えて膝への負担を減らし、ダイエットで膝にかかる重みも減らします。

 

気が付いた頃には手術かも「膝蓋軟骨軟化症」

「膝坊主」とか「膝のお皿」と呼ばれる「膝蓋骨」の病気です。膝蓋骨の役目は、膝を動かす時に、筋肉の力を効率良く使うための梃子(てこ)です。膝蓋骨は、梃子の支点になって、筋肉の力を倍増させています。

「膝蓋骨軟化症」は、その膝蓋骨の表面がささくれたり、亀裂が入ってしまう病気です。始めの症状は、長い間椅子に座って急に立った時や、しゃがんだときに、特に強く感じる膝の痛みです。症状が進んでいる時には、手術で膝蓋骨の亀裂やささくれを削ります。

 

切れやすい「靭帯損傷」

ニュースで時々「○○選手の膝の靭帯が切れました」という話を聞きますよね。膝の靭帯はとても弱いのです。スポーツ選手はスポーツ中の事故で切ってしまいがちです。だから、一般人もスポーツや転倒で靭帯を切ってしまう。と、思っている方が多いと思いますが、実は、中高年になると、何もしないのに靭帯に亀裂が入ってしまうことがあるのです。靭帯も老化してもろくなってしまうのです。

亀裂が入ると膝がグラグラと不安定になり、膝の痛みと腫れがあるので分かります。そのまま放っておくと切れて、手術をしてつながなくてはならないので、そうなる前に固定をして、切れるのを防ぎます。

 

オスグット・シュラッター病

10代の体育会系部活に熱心な子供に起る、骨の病気です

成長途中の骨はとても柔らかく、筋肉や腱に引っ張られて変形しやすいです。特に、ジャンプやランニングなどで激しく足を使っている子は、筋肉の動きに引っ張られて、膝の下の骨である脛骨の上側が瘤のように膨れてしまいます。

走った時に膝の痛みを感じるので、病院に行くのですが、医師に言われるのは「部活を休んでください」という言葉です。部活熱心な子には厳しい宣告ですよね。何年も膝の痛みが続く時には手術もします。予防は、運動前と後のストレッチです。ウオームアップとクールダウンをしっかり行って、スポーツを楽しみましょう。

 

何か思い当たるような事故も、特別な運動をした覚えもないのに足がおかしい。しばらくしたら、膝の痛みが強くなってきた。痛いのだけれど動けないわけではないから大丈夫。「膝の痛みの原因について、思い当たることが無いのだから、そのうちに治るだろう」なんて思っていたら、大変なことになっているかもしれません。

いつもと変わらない日常生活を送っていても、膝の痛みから始まる、怖い病気を7つお伝えしました。お伝えした症状は、どれも見逃しているうちに深刻化してしまうものです。「この症状がある」という方は病院を受診しましょう。些細な症状でも深刻な病気が隠れていないか、疑ってみることが大切です。

 

今日のまとめ

膝の痛みから始まる怖い病もあります。

・知らないうちに全身を冒される「慢性関節リウマチ」
・気が付いたら癌だった「骨肉腫」
・進行すると歩けなくなる「変形性膝関節症」
・膝のクッションが千切れる「半月板損傷」
・気が付いた時には、手術が必要かもしれない「膝蓋骨軟化症」
・事故が無くても切れやすい「靭帯損傷」
・スポーツ少年は要注意「オスグット・シュラッター病」


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