「過労」とは頭や体を使い過ぎて疲労することですよね。今日までの一週間を振り返ってみてください。しっかりと休息をとっていますか?働き過ぎていませんか?体だけでなく、精神的に疲れていませんか?
ここ数年程のあいだに過労が原因となって死亡する数が急増しています。過労死と言う言葉があるくらい、日本人は自分の体を省みず仕事を頑張り過ぎてしまう傾向にあります。
長時間の残業をし続けたり、休日もとれずに仕事をしたり、強制的に仕事せざるを得ない状況にあったり…。状況は人それぞれにより異なりますが、疲労が蓄積され、体と心の負担大きくなり、突然死することが過労死です。
増え続ける過労死ですが、体に現れる過労のサインに気付くことが出来れば防ぐことも出来るはずです。そこで今日はそのサインにいち早く気付くことができるよう、過労の症状とされる体のサインについてお伝えします。ではご覧ください。
「疲れた」を連発する
過労のサインとされる多くの割合で見られるのがこれです。最近疲れたと言うことが多くなったと感じたらそれは過労のサインかもしれません。あなたの体が限界を訴えています。朝起きても疲労感が残っている、体が重い、1日に何度も何度もため息をついている、そんな毎日が続いた場合、あなたは過労死の一歩手前にいるのかもしれません。
「疲れた」という言葉に慣れてしまい、体の悲鳴に気付かない場合が多く見過ごされてしまいがちですが、その結果、特に若年層に多く過労死に至る傾向にあります。無視せず、体の声にしっかりと耳を傾けることを心掛けましょう。
冷や汗をかく
冷や汗は誰でも日常的に起こるものです。緊張している時や興奮した時など、心理的なことが原因で起こるものもあれば、病気が原因で起こるものもあります。冷や汗を伴う病気には、心不全や狭心症などが上げられます。心不全は、心臓のポンプが機能しにくくなることによって血液を体全体に送り出す力が弱くなり、むくみや息切れなどが起こるようになります。
血流が流れにくくなるため静脈に溜まった血液が血管からしみだし、むくむようになり、その水分が冷や汗となって分泌されます。また、狭心症は胸が締め付けられるような痛みが続き、冷や汗が出ます。そして狭心症の発作を何度も繰り返すと、心筋梗塞を起こす場合もあります。
胸が痛くなる
胸がぎゅーっと締め付けられるような痛みがしばらくの間続くことがあれば要注意です。胸が痛む、苦しいという症状を伴う病気として、狭心症や心筋梗塞などがあげられます。心筋梗塞は、簡単に言ってしまえば血管が詰まってしまい心臓に血液が流れなくなる病気です。心臓に血液が行き届かないため死に至ることもあります。
冷や汗と一緒に、胸の締め付け、息苦しさ、強い痛みなどを伴います。血圧が高い方も注意が必要です。狭心症は数分間の短い発作が続くこともあり、心筋梗塞は15分以上続く長い発作です。心当たりがあれば直ちに病院に行く必要があります。
息切れがする
運動をしたわけでもなく、激しく動いたわけでもないのに息切れする場合、心臓や肺、脳に異常があるというサインです。これらが正常に働いていないと呼吸機能に障害が出てうまく呼吸ができずに息切れへとつながるのです。心不全、心筋梗塞、脳出血などが息切れを伴う病気としてあげられます。
脳の中の血管が破れて中で出血するのが脳出血です。破れた血管の下への血流がなくなったり、出血した血液の塊ができて周りを圧迫したりして脳の組織の破壊や障害が進みます。また過度なストレスを感じて息切れする場合もあります。ストレスを感じていると無意識に呼吸が浅くなるためです。激しく動いたわけでもないのに息切れをしていたら、異常だということを認識しましょう。
手足がしびれる
正座した後の足のようなビリビリとしたしびれ、感覚がにぶい、力が入らないといった症状です。しびれが出てくる場所は、脳や脊髄などの中枢神経や、手足まで延びている末梢神経のどこに異常が起きても起こります。
体の半身にしびれが出る場合は脳や脊髄に異常があると考えられます。急にしびれが出た場合は脳出血や脳梗塞になる危険性もあります。他、体のどこがしびれるかによって考えられる病気が異なります。覚えのないしびれが急に生じたら直ちに病院へ受診しましょう。
首や肩が凝る
筋肉に必要な酸素が不十分となり硬くなることで凝りやだるさを感じます。悪化すると耐えられないほどの痛みに襲われることもあり、少しも動かせないといった状態になることもあります。
血行不良などが原因とされますが、入浴やマッサージでもよくならない場合、それは過労のサインかもしれません放っておくと首や肩の痛みは更に増し、頭や耳の後ろなどの痛みにまでも繋がる場合があります。
後頭部がズキズキする
後頭部がズキズキと痛む原因の一つとしてくも膜下出血が上げられます。これは心不全や心筋梗塞に次いで、多く過労死の原因として上げられます。くも膜下出血とは、脳を覆う硬膜、くも膜、軟膜のうちのくも膜の下に出血することで、男性よりも女性の方が発生する確率が高いとされています。
また年齢が上がるにつれて発生率も上がり、発生と同時に死に至る場合も少なくありません。後頭部がズキズキと激痛に襲われたらかなり危険な状態にあるかもしれないということを認識しましょう。
過労かもしれない、7つのサイン、当てはまるものはありませんか。もしひとつでも心当たりがあれば過労死の一歩手前にいるかもしれません。また、それらの症状は全て繋がっています。ちょっと疲れているだけだとごまかしていると無理をすると大事に至る可能性も大いににあるので気をつけましょう。
また効果的な疲労回復についてはこちらの記事がわかりやすいので良かったら参考にしてください。
若いから大丈夫、寝れば治る、仕事は休めないからやるしかない、そんな風に思っていた人が突然死んでしまう。過労とはそれほど恐ろしいものなのです。
自分の体に異変を感じたら、無視せず病院に行きましょう。体の悲鳴に早急に気付くことは、過労死の予防に繋がっていくはずです。無理せずしっかりと休息をとり、過労で死亡する人が0になることを願っています。
まとめ
過労の症状チェック!身体が悲鳴をあげるサインには
・「疲れた」を連発する
・冷汗をかく
・胸が痛くなる
・息切れがする
・手足がしびれる
・首や肩が凝る
・後頭部がズキズキするなどがあります