鼻血の出る病気を解説!今すぐ医者に見せるべき7つの疾患

鼻血の出る病気を解説!今すぐ医者に見せるべき7つの疾患
鼻血というのは日常生活でもよく起こる症状で、かつ、身体の変化を知る上で大切なサインになっていることが多いものです。小さい子どものうちはちょっとした変化があるだけで鼻血が出た、という方も多いのではないでしょうか。

鼻血は、鼻の内側にある薄い粘膜部分に傷がついたり、刺激が加わったりして出血します。触りすぎたり、鼻をかみすぎたり、お風呂やスポーツなど血圧が上昇しただけでも出血を起こします。大人になってから出る鼻血は、時により重大な病気の初期症状として現れることもあります。

鼻血のタイプや症状など、病気について簡単に解説をします。出血の仕方などで気になるところがあれば、今すぐ病院で診察を受けたほうがよいでしょう。

 

鼻血の出る病気を解説!
今すぐ医者に見せるべき7つの疾患

 

高血圧による鼻血は、量が多く、長く続きます

高血圧による鼻血の特徴は、通常より大量の鼻血で、なかなか止まらないことです。高血圧とは、血圧が上で140mmHg、下で90mmHg以上の値であることを言います。勢いが強くなった血流が鼻の薄い血管を破りやすくなっている状態です。

高血圧は中高年からが多く、高齢者が支払う医療費の中では一番多い病気とも言われています。適度な運動や、塩分を控えた食事で予防ができますので高齢になればなるほど、十分注意しましょう。

 

糖尿病はAGEの増加のため鼻血が出やすくなります

糖尿病による鼻血はAGEが原因と言われています。AGEという物質は、タンパク質と糖が結合してできるもので、高血糖の状態になればなるほど作られやすいとされています。AGEが増えると、血管が切れやすくなったり、動脈硬化を起します。

AGEの増加も運動や、糖尿病に合わせた食生活の改善で抑えられます。糖尿病の診断は食事の前後や時間帯などで何度も血糖値を測って診断されるものですが、問診も大きなポイントになります。思い当たるようなことがあれば、事前に自分でチェックしてみても良いでしょう。

 

お酒の飲みすぎで起こる肝機能障害でも鼻血がよく出ます

お酒を飲む方で気をつけたいのが、肝臓の働きが弱まって起こる鼻血です。アルコールの摂取が過多になると、肝臓のアルコール分解が追いつかなくなり、肝機能障害を起します。肝機能障害になると、血小板が減少して、血液が固まり難くなります。

そこで鼻の薄い粘膜部分から鼻血がでるとダラダラと止まらないことが多くあるようです。お酒の飲み過ぎを控えるのはもちろん、肝機能障害は簡単な血液検査でわかるので、健康診断など積極的に受けましょう。

 

若い女性も注意したいのがITP特発性血小板減少性紫斑です

20代や30代で、特に女性に多いのが、特発性血小板減少性紫斑と呼ばれている病気です。長くて難しい病名ですが、この病気は、血中の血小板が少なくなり、出血しやすいと言ったものです。

若い女性に多いため、妊娠を機に発覚するということなどが少なくありません。原因は、ピロリ菌に感染したために発症すると言われており、その場合は、ピロリ菌を除菌する治療をします。

 

血液のがんと呼ばれる白血病は頻繁な鼻血から発覚することが多い

「血液のがん」と呼ばれている白血病も鼻血をよく引き起こします。白血病はがん化した白血病細胞が増加し、血液中の血小板の数が異常に少なくなる病気です。

診断は血液検査でできますが、遺伝子異常が原因と考えられているため、予防法などは確立されていません。鼻血以外にも、歯茎からの出血が頻繁に起こるようであれば、急性白血病の疑いがあります。

 

鼻周辺に出来るガンが原因となる鼻血もあります

鼻にあるいくつかの空洞を副鼻腔と呼びますが、この部位にがん細胞ができる副鼻腔癌は40代以降の男性に多く、空気の悪い環境で就業、生活していることが危険因子とされています。粉塵や化学物質を鼻から吸い込むことで起こる事に加え、喫煙も影響があります。

症状は蓄膿症に似ているとされています。まずは耳鼻科で診察を受け、副鼻腔癌の検査はCT、MRIや病理組織採取などでできます。このほか、副鼻腔の上部にある上顎癌も鼻血を起すと言われています。

 

鼻の軟骨が元々突き出している鼻中隔彎曲症による鼻血

鼻の穴の左右を分けている軟骨は、本来まっすぐ伸びていますが、この軟骨部分がどちらかの鼻の穴に飛び出していることがあります。成長過程でこの軟骨の成長が大きく偏ってしまったためです。

これが原因で鼻の粘膜が分厚くなり、鼻水を伴う鼻血を引き起こす場合があります。現在は日帰り手術など行っている病院もたくさんあります。鼻の通りが左右で極端に違う場合は、この病気が当てはまることが多いでしょう。

 

ここでご紹介した病気のほとんどが、ごく初期には鼻血以外の自覚症状がなく、日常生活の忙しさから忘れてしまい、病院へ行く機会もあまり無いものばかりです。ですが、鼻血は身体からの何らかのサインです。身体に何か変化が起こった為に鼻血が出たと考えたほうが良いでしょう。

鼻血の症状でも、長い時間止まらなかったり、一定の時間に出たり、片方の鼻からの鼻血を繰り返すことなど、少しでも変った点があれば、健康診断を受けたり、病院で診察してもらうと良いでしょう。特に、1ヶ月も同じ症状が繰り返すようなら、注意が必要です。

どの病気も、初期に発見できれば何らかの対応ができるものばかりです。ハッキリと症状が出ないからと言って放置しておけば、手の打ちようが無くなってしまうこともあります。もちろん、普段からも健康に気をつけて過ごす事が、一番の予防法でしょう。

まとめ

鼻血の出る病気を解説!今すぐ医者に見せるべき7つの疾患

・高血圧による鼻血は、量が多く、長く続きます
・糖尿病はAGEの増加のため鼻血が出やすくなります
・お酒の飲みすぎで起こる肝機能障害でも鼻血がよく出ます
・若い女性も注意したいのがITP特発性血小板減少性紫斑です
・血液のがんと呼ばれる白血病は頻繁な鼻血から発覚することが多い
・鼻周辺に出来るガンが原因となる鼻血もあります
・鼻の軟骨が元々突き出している鼻中隔彎曲症による鼻血


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