口臭は病気のサイン?口の中以外で疑われる7つの疾患  

口臭は病気のサイン?口の中以外で疑われる7つの疾患 

激しい口臭は周囲の人を不愉快にします。口臭は自分ではなかなか気が付けないものですが、周囲の人間はいち早く反応します。周囲を不愉快にさせないためにも口臭は早めに改善させたいものですね。

しかし口臭予防のガムを噛んでもうがいをしても、なかなか口臭が治まらない時には、お口の中よりももっと別の原因があるのかもしれません。原因を絶たなければ口臭も治りません。口臭の原因となる病気を以下に挙げてみたので、ご自分の症状で思い当たるものがあれば病院に行って相談するといいでしょう。

口臭の原因となる病気は、鼻や胃や気管支や肺など、たくさんあるのです。中には命に関わるような重大な病気もあるため、早めに検査して病気を早期発見しましょう。元の病気を治せば、きつい口臭もきっと緩和されるはずです。

 

口臭は病気のサイン?
口の中以外で疑われる7つの疾患 


 

鼻からくる口臭(鼻炎)

風邪や花粉症の時に、鼻の奥で鼻水などがたまり炎症を起こすことがあります。すると鼻の奥で膿がたまり、血のような臭いを発します。これが口臭として口から臭うことがあるのです。

鼻水がたまっていて鼻が通らないなどの症状が続いたときには、面倒くさがらずに耳鼻科を受診しましょう。鼻炎は早めに処置すれば、すぐに治る病気です。

副鼻腔炎を放置すると

風邪や花粉症が原因で、大量の鼻水が鼻の奥にたまり、更に頬のあたりにたまって膿となってしまうことを「副鼻腔炎」と言います。たまった膿で炎症が起きて鼻の奥が痛み、黄色や黄緑の太い鼻水がしょっちゅうでてきます

。副鼻腔炎を放置すると、炎症部分で細菌が繁殖して、血のような嫌なにおいが口の中に広がって、「口臭」として出てきます。周囲にとっても不愉快ですが、においの元が鼻の奥なので、本人も臭いに悩まされる可能性があります。早めに耳鼻科で治療を開始しましょう。

糖尿病のアセトン臭

糖尿病患者は、糖尿病特有のアセトン臭を口から発しています。アセトン臭とは、脂肪を燃焼したときに発する甘酸っぱいにおいで、糖尿病患者の口や尿から臭います。また、糖尿病になると口の中がからからに乾燥することが多いのですが、口が乾燥することによっても口臭を発します。

アセトン臭だけでなく、口の乾燥による口臭も出やすいため、糖尿病の方は特に、口臭には気を付けましょう。治療中はマスクを着用するなどの気遣いをするといいかもしれませんね。

肝硬変などの肝臓病

肝臓に病気がある場合も、口臭を発しやすくなります。肝臓は、体の中の毒素を分解する機能があるのですが、肝臓の働きが悪いと毒素が分解されずに、汗や呼吸に含まれて、においを発します。毒素が発する臭いなので、カビやニンニクなどの腐ったような悪臭を発し、口臭をもつ本人も、口の中に苦みを感じることがあります。

卵が腐ったような口臭を発しているなんて、顔から火が出るほど恥ずかしいことですよね。一刻も早く病院に行き、肝機能の回復のための治療を開始してください。

気管支の炎症からくる口臭

風邪などが悪化して気管支炎を起こすと、気管支の炎症部分に細菌が繁殖して臭いを発することがあります。口臭として吐き出されるこの臭いは、タン臭く、病気で息の荒い人特有のにおいです。

気管支炎の治療は通常は一週間ほどの入院で治ります。病気が回復し、気管支の炎症が治まれば、口臭も治まるでしょう。

胃酸過多の口臭

胃潰瘍などの胃の病気で胃酸過多になると、何とも言えぬ悪臭を口から発します。ストレスの多い職場に勤めている人などにとくに多く、本人は気が付かないことが多いため、周囲の人間はそれとなく教えてあげるといいでしょう。

ストレス性の胃潰瘍の場合は、病院に行く手間を省くほど忙しい職場などが多いため、無理をしてでも病院に行って検査を受けられるよう、周りの人間の理解も必要です。

胃腸が病気になると、消化機能が弱くなって、食べたものが長く胃腸でとどまっているために、生ごみのような悪臭が発生するのです。

魚の腐ったような臭い 

気管支系の病気の中で一番厄介と言ってもいいものが、「肺がん」です。がんは、「胃がん」や「肺がん」や「大腸がん」など、それぞれ体のどこにできるかで、違った臭いを発するという話もあります。がん特有の臭いは、どれも「悪臭」と呼ばれるものですが、特に肺などの気管支系のがんの場合は、その悪臭がそのまま「口臭」として発せられるので厄介です。

「どうにも家族の口臭が気になる。」という場合は、体のどこかにがんがある可能性もあるため、早めの受診を勧めてください。がんも早期発見で治療後を健康に長く暮らせる可能性のある病気なので、早期治療を心がけたいですね。
さて、口臭を発しながらも、口の中に原因がないときに、疑われる病気について語ってきました、いかがでしたでしょうか。鼻の奥の炎症くらいなら、口臭の自覚もあり、治療もしやすいのですが、胃や肺が癌に侵されていたら大変です。それこそ、口臭どころの話ではありません。

口臭は厄介な病気の前兆症状かもしれないため、歯を磨いても治らない口臭があるときは、体中を検査してみるといいでしょう。病気を早期発見して、健康で口臭のない毎日を取り戻しましょう。

 

まとめ

口臭は病気のサイン?口の中以外で疑われる7つの疾患

・鼻からくる口臭
・副鼻空炎を放置すると
・糖尿病のアセトン臭
・肝硬変などの肝臓病
・気管支の炎症からくる口臭
・胃酸過多の口臭
・魚の腐ったような臭い


連記事
タイトルとURLをコピーしました