頭痛に吐き気が伴った状態がいかに危険か、あなたは知っていますか?頭痛と吐き気は症状や状態によっては、大きな問題を引き起こす可能性があります。
それは何故かというと、痛みに吐き気が伴うときは身体からの重大な危険サインだから。さて、あなたはこのサインを認識できていますか?身体からの危険サインを見逃したために、早期治療なら助かるのに、治療が遅れて重症化してしまった。症状を軽くみていたために、本当なら助かっていたはずが、死んでしまったと言った事例があるくらいですから、頭痛に吐き気が伴った時には、十分な注意が必要です。
手遅れな状況にならないために、これからお伝えする、頭痛に吐き気を伴う症状が出たときの5つのパターンを参考にして、今の症状はこれ!次はこれをしなければ!!ときちんと理解をし、行うべき行動を判断しましょう。
頭痛で吐き気を感じた時に
気をつけて欲しい5つの事
脈拍や鼓動がするたびにズキズキと頭痛が特徴の「片頭痛」
脈打つたびに、ズキンズキン・・・と鈍痛のような頭痛。これは「片頭痛」の症状で一般的な頭痛の一つです。一般的とは言え、吐き気を伴うことも多く、悪化によって私生活に支障も出てきてしまうので、簡単に考えてはいけません。
ストレスや不規則な生活、喫煙、お酒(ポリフェノールを含むものは特に)など普段の生活が要因の場合もあれば、ホルモンバランスの乱れといった自分ではどうにも出来ない要因の場合もあります。医学的に片頭痛がなぜ起こるのか?というのはまだはっきりとした理由が無く「これが正しい!」という治療法も無いのですが、大きな要因としてストレスが上げられています。
片頭痛の症状に悩まされたら、まずは落ち着いてリラックス。楽しいことをしたり、身体を動かしたりして楽しく過ごしましょう。ストレスは万病の元です。ストレスを解消すると症状も改善されるでしょう。
肌や白目が黄色くなってきた!「急性肝炎」
身体が黄色くなるのは黄疸の症状で「急性肝炎」を疑うべきです。頭痛、吐き気、だるさ、神経痛、下痢、黄疸などの症状が急激に出てきます。
急性肝炎とはウィルスの感染によって引き起こされる、急性の肝障害です。急性肝炎を引き起こすウィルスは5種類あり(A型、B型、C型、D型、E型)感染ウィルスによって治療方法が異なります。
急性肝炎の症状が出たら、すぐに病院へ行って診察と治療を受ける事です。治療が遅れると高確率で肝臓ガンに移行しますので、重篤化する前に必ず治療を受けましょう。
高血圧は「脳内出血」に繋がります。
高血圧の怖さは血管が痛んでしまって、血管自体が破れやすくなる事にあります。これは脳の血管にも同じ事が言え、「脳内出血」になりやすくなるリスクを抱えています。
脳内出血とは脳の内部で血管が破れる事で、血のかたまり(血腫)が出来てしまう病気で、頭痛や吐き気、麻痺や言語障害などを引き起こし、重症化すると死亡に至る事もある、とても怖い病気です。
脳内出血を引き起こす要因である高血圧は生活習慣病ですので、私生活を改善する事が一番の予防方です。高血圧の人が頭痛や吐き気を感じたときは、常に脳内出血を疑い、すぐに病院で精密検査を受けましょう。
「目の前で突然頭を抱えて倒れた!!」「くも膜下出血」の恐怖。
突然の激しい頭痛、吐き気、嘔吐、麻痺などを引き起こし、卒倒して意識が無くなってしまう状態。これは「くも膜下出血」の代表的な症状です。
くも膜下出血を簡単に説明すると、脳血管障害の一つで、脳内の動脈が破れて3種類の脳膜(硬膜、くも膜、軟膜)のくも膜と軟膜の間の膜下腔という隙間に出血してしまう状態を言います。症状が出た本人では対処出来ないので、目の前にいる人が救助の対応をすることになります。一人でいる時にくも膜下出血を起こしてしまうと、手遅れで死亡するケースが多いのはこのためです。
くも膜下出血の人を介助する時、専門知識のある人以外がむやみに動かしたりするのは、脳内の出血が広がる恐れがあり厳禁、安静にしていることが大切です、早急に救急車を呼びましょう。早期の治療は後遺症の回避にも繋がりますので素早く冷静な対応を心がけることが大切です。
他の病気と勘違いしやすい「脳腫瘍」
頭痛に吐き気を伴った時に、注意して欲しい病気の一つには「脳腫瘍」もあります。脳腫瘍とは脳に腫瘍が出来てしまう病気。脳に出来た腫瘍は放置していると大きくなっていき、脳の内部を圧迫して様々な障害や症状を引き起こします。頭痛、吐き気、嘔吐、麻痺はもちろん、運動障害、言語障害、精神障害、聴力障害、視野障害など生活する上で大事な機能までも奪っていきます。
初期の頃はなかなか変化がわからないケースが多く、軽い症状では他の病気の判断をしがちで、腫瘍が大きくなって障害などが出始めるころに脳腫瘍とわかる事が多いです。
脳腫瘍の治療は、腫瘍を手術で取りきる外科手術の方法や、ピンポイントで腫瘍を破壊する放射線治療、薬剤で治療する化学療法、これが現在主流で行われている3つの方法です。
脳腫瘍は発見が遅れれば遅れるほどダメージが大きくなり治療の具合が変わってきますので、早期発見をする事がとても大事となります。
しかし脳腫瘍が出来ていても早期では本人に自覚が少なく、判断がつきにくい事が多い病気ですので、定期検診や人間ドックを受けることが早期発見できる一番良い方法となります。早期発見によって、死亡するリスクは激減しますので、定期検診は積極的に受けましょう。
いかがでしたか、これを読まれたあなたにも思い当たる節があるかもしれませんね。
頭痛で吐き気を伴う症状と言っても、様々な原因や症状があります。私生活の乱れによって引き起こされたり、緊急を要するものであったり、自分では気がつかない所で症状が進行してみたりと多種多様です。
ですが一つ共通していることが有ります「頭痛で吐き気を感じる時」には、身体が危険信号のシグナルを発信していると言うことです。自分の身体が出している危険信号に素直に耳を傾けることが、生死の境を分けるターニングポイントとなります。
今まで自分の身体の危険信号を無視してきたあなた、これを機会に自分の身体のシグナルに耳を傾けましょう。自分の身体です嘘はつきませんよ。大病を患って大変な思いをするのはあなた一人だけではありません、身内や恋人、大事な人などあなたを必要としている人の為にも健康であり続けてください。とても大事な事です、忘れないでください。
頭痛で吐き気を感じた時に、気をつけて欲しい5つの事。
1:脈拍や鼓動がするたびにズキズキと頭痛が特徴の「片頭痛」
→こんな時は落ち着いてリラックス!!
2:肌や白目が黄色くなってきた!「急性肝炎?」
→手遅れにならないうちに治療を受けましょう。
3:高血圧は「脳内出血」に繋がる。
→普段から高血圧な人が取る最善手は生活改善だけ。
4:「目の前で突然頭を抱えて倒れた!!」「くも膜下出血」の恐怖。
→動かしてはいけません、専門医をすぐ呼ぶ事。
5:「脳腫瘍」の可能性も疑ってみる
→他の病気と勘違いしやすいのでしっかり検査しましょう