指先の痺れは単なる血行不良ではない?病気のチェック法

指先の痺れは単なる血行不良ではない?病気のチェック法

指先の痺れを感じたときに、真っ先に思いつく原因は血行不良です。正座を長時間したあとになるようなしびれが残るので、こう考えるのも仕方がないかもしれません。単なる血行不良で痺れがあるというときは、特に冬に起こりやすいですよね。でも、この場合であれば血行を良くすることで手のしびれは改善します。

具体的には、

1.身体を温める。
2.ビタミンをよく摂取する。
3.姿勢をよくする。
4.グーパーを繰り返す。
5.ストレスの対策をする。
6.筋力をつける。
7.ストレッチを念入りに行う。
8.末端部分をよく揉む。

こういった日常生活の積み重ねで、確かに血行不良による指先の痺れは大きく改善します。

しかし、本当に指先の痺れというのは血行不良に間違いないのでしょうか?もちろん、身体全体の血行不良が発生すれば、指先の毛細血管まで十分な血液が届かず、痺れとして感じることもあります。

ところが、指先の痺れの原因には、血行不良のほかに、手根管症候群や胸部出口症候群であったり、実は脳梗塞や脳出血、脳腫瘍といった重篤な病気が原因であることがあります。

このことを知っているだけでも、「決め付け」による「手遅れ」が減少し、また病気の「早期発見」による治療ができるかもしれません。特に脳梗塞は、脳の血管が詰まり脳細胞が壊死し、最悪の場合、命を落としたり、助かったとしても深刻な後遺症を残すことが多い病気です。

今回、指先の痺れが血行不良以外の病気ではないかを簡単にチェックできる7つの方法がありますので、これをご紹介します。

 

指先の痺れは単なる血行不良ではない?
病気のチェック法

 

つまようじを使ったチェックをしてみよう

まずは、つまようじを1本用意してください。次に、親指~中指の先をちくちくしたときの感覚と、小指の先をちくちくした時の感覚を比較してみてください。明らかに差があれば、手根管症候群の可能性ありです。今度は、薬指を調べます。

薬指の小指側と中指側をちくちくしてみて、中指側のほうがジーンとしたしびれがあったり、鈍い感じがすれば、手根管症候群の可能性大です。この場合は適切な対応と生活環境の調整が大切なので、安静を保ち、あまりにも症状が強い場合は手術も視野に入れたほうが良いかもしれません。

 

グーパー運動をやってみよう

両手をあげ、グーパー運動を3分間やってみてください。腕のしびれや痛みが強くなるようであれば、「胸部出口症候群」の可能性が大です。治療としては、薬物療法、手術、肩周りの筋力アップなどあります。

 

腕を使った簡単なチェックをやってみよう

両手を前に出し、手のひらを上に向けて目を閉じます。腕の高さを肩の高さで30秒間維持してみよう。できれば問題なし!もしできなかった場合は、「隠れ脳梗塞」の疑いありです。

 

目隠し足踏みをやってみよう

目をつぶり、その場で50回足踏みを行います。できるだけ太ももを上げ、腕をしっかりと振って足踏みします。50回目で目を開き、はじめたときの立ち位置からどれくらい離れているかを確認します。足踏みを始めた位置よりも、向きが45度、距離が75cm以上離れていたら、小脳と頸髄に「隠れ脳梗塞」が疑われます。

 

人差し指あわせをやってみよう

目を閉じて両手を左右の外側に、肩の高さまで上げます。このとき、人差し指だけをまっすぐに伸ばします。次に、開いた両手をゆっくり内側に回して、左右の人差し指を胸の前で合わせるようにします。

ぴったりと合ったと思うところで目を開けてみましょう。お互いの人差し指が5cm以上離れていたら要注意!これも「隠れ脳梗塞」の可能性があります。

 

コップ水うつしをやってみよう

同じコップを2つ用意し、一方に水を表面まで入れ、それぞれを両手に持ちます。この水をもう一方の空のコップに移します。さらにもう一度元のコップに水を戻し、5~6回移し替えます。たくさん水をこぼしてしまった人は「隠れ脳梗塞」の可能性があります。

 

紙を用意して書いてみよう

なんでも良いので紙にペンで5ミリ間隔ほどの渦巻きを5周ぐらい書きます。この時点で均一な渦巻きが描けない場合、隠れ脳梗塞が進んでいることを疑うべきです。続いて、その渦巻きの線と線の間をなぞって、渦巻きを描いていきます。(元の渦巻きには線が接触しないように。目安は10秒。)

渦巻きの間に線を描いたときに、線が線に接触してしまう、ゆっくりでないと描けないという場合も隠れ脳梗塞の可能性があります。

 

いかがでしたでしょうか。

痺れイコール血行不良と決め付ける前に、このチェックを実施してみれば、早期発見により最悪のケースを免れることがあるかもしれません。少し放っておくと治ってしまう場合もある為に、案外軽んじて見られてしまう「痺れ」ですが、何かの前兆として起こっているのであれば、放っておくことは出来ません。

ですから、上記を試してみて、もしなにか異常を感じたら放って置かずに必ず病院へ行って医師の診断を仰ぐようにして下さい。

 

まとめ

指先の痺れは単なる血行不良ではない?病気のチェック法

・つまようじを使ったチェックをしてみよう
・グーパー運動をやってみよう
・腕を使った簡単なチェックをやってみよう
・目隠し足踏みをやってみよう
・人差し指あわせをやってみよう
・コップ水うつしをやってみよう
・紙を用意して書いてみよう


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