腕が痛い時に気をつけたい、7つの危険な病とは?

腕が痛い時に気をつけたい、7つの危険な病とは?

ぶつけた訳ではないのに、腕がズキズキする、なんだか腕全体がだるい…。こんな症状はありませんか?ひとくちに腕の痛みと言っても、その場所や痛みの度合いによって原因と考えられるものは様々です。

手や腕の痛みは、骨折、関節炎などが原因の場合や、ヘルニアや関節等の炎症、神経痛やカルシウム不足などでも起こります。しかし、他の病気が隠れている場合もあるので、痛みが長引く場合には注意が必要です。

首の歪みや筋力低下、四十肩五十肩が腕の痛みの原因となっていることもあります。スポーツや仕事で腕を酷使した翌日などは筋肉痛が原因かも知れません。今回は、腕が痛い時に気をつけたい、7つの危険な病についてご紹介しましょう。

 

腕が痛い時に気をつけたい、
7つの危険な病とは?

 

上腕骨外側上顆炎

一般的には「テニス肘」と呼ばれている病気です。その名の通りテニス、ゴルフをしている方によく見られます。また、会社のデスクワークなどで長時間マウスを操作したり、パソコンを打ちすぎるとなる事があります。

上腕骨外側上顆とは肘の外側の事をいいます。手首や指を動かしている筋肉の事です。この筋肉を酷使して負担がかかると、炎症を起こしてしまい痛みの要因になります。ほとんどの場合、数日安静にしていると痛みは止まりますが、肘や手首を使う動作時にふたたび痛みが起こります。

習慣になるとマウス操作やテニスやゴルフ以外にも、雑巾を絞ったり物を掴むだけの動きで痛くなることもあるでしょう。運動は出来るだけ控えて安静にし、手首や指のストレッチや消炎湿布を貼りましょう。

 

頸椎椎間板ヘルニア

脊髄や神経根を圧迫することで起こるヘルニアですが、首のや肩の痛みの他に上腕部に痛みを感じる場合もあります。症状としては他にも、めまいや頭痛、吐き気や耳鳴りという症状が起こります。程度が重くなるにつれ歩行障害や尿失禁などが起こる事もあります。

治療は第一に「安静」が基本です。血行を良くするための温熱療法や、筋力トレーニングによる筋力強化などがあります。重症の場合は、手術によってヘルニアそのものを除去する場合もあります。

 

脊髄空洞症

手のしびれや腕の痛みが続き、腕が挙げられなくなったり、物を掴むことが難しい状態になった場合、脊髄空洞症かも知れません。この病気は、何らかの原因で髄液が滞って髄膜の中に空洞が出来ることで、脊髄の機能が障害されて起きる病気です。

脊髄空洞症は先天的なものと後天的なものとがあり、後天的なものでは、事故などが原因で髄膜炎や脊髄腫瘍など脊髄の病気にかかった場合、併発する恐れがあります。脊髄空洞症は完治できる治療法がまだ見つかっていない怖い病気です。

 

胸郭出口症候群

腕を上げた時に腕の痺れや肩甲骨辺りに痛みが発生する事が多く、他にも肩こりや手先の血行不良で細かい作業が出来にくいなどの運動麻痺も起こります。なで肩や猫背などの不良姿勢が起因となっていることが多いので、姿勢の改善が必要です。

 

肩腱板断裂(けんけんばんだんれつ)

50歳から60歳代の中高年層に多くみられる病気です。これは上腕骨頭を覆っている肩腱板が、外傷、加齢、またはその上にある肩峰(けんぽう)という骨と衝突することによって変性し、断裂を起こすものです。

肩から腕の神経にぎっくり腰にも似たような激しい電気的な痛みが走るのが特徴です。腕を上げると痛みが伴い、動かすときには肩関節周辺に雑音を感じます。鎮痛薬を服用し、腕を動かせる範囲を広げるリハビリを行いましょう。

 

ヘバーデン結節

40歳代以上の女性に発症しやすく、初期症状ではまず指の第一関節が腫れたり、曲がるなどの症状が特徴です。痛みを伴う場合もあります。だんだん手が思うように動かなくなり、握力も低下します。

高齢者に多い変形性関節症の一つであると考えられています。また、症状が進行すると関節の動きが悪くなり変形します。痛み止めの内服、塗り薬、貼り薬、変形を防ぐためのテーピングなどの治療を行います。

 

ビタミンB1欠乏性ニューロパチー

偏食、過度のダイエット、激しい運動、過剰なアルコール摂取、または胃の切除後や妊娠悪阻などが原因で、体内からビタミンB1が不足すると、手足の感覚異常、まひなどの症状が現れます。それ以外に脊髄反射である「腱反射(けんはんしゃ)」が現れなくなる、膝から足首までのむくみなどの症状がみられます。

ビタミンB1を服用することで症状は改善されますが、神経障害の回復には時間がかかるとされています。

 

いかがですか。

腕の痛みは腱鞘炎や関節炎といった高齢になると起こりがちな病気の他に、脊髄空洞症の様な難病の場合もあります。ついつい湿布や痛み止めで簡単に治ると考えがちですが、痛みが引かない場合は病院を受診して下さい。

腕が痛くても、病気の原因は首や背骨の場合もあります。内面の病気が痛みとなって出ている場合は、早急に治療する事が大切です。普段健康に注意していても、高齢になるにつれ、身体は不調を訴え始めます。40歳を過ぎたら健康診断は毎年受けて、早寝早起き、喫煙や飲酒の習慣を減らした方が安心です。バランスの取れた食生活と適度な運動を心がけましょう。

 

まとめ

腕が痛い時に気をつけたい、
7つの危険な病とは?

  • 上腕骨外側上顆炎
  • 頸椎椎間板ヘルニア
  • 脊髄空洞症
  • 胸郭出口症候群
  • 肩腱板断裂(けんけんばんだんれつ)
  • ヘバーデン結節
  • ビタミンB1欠乏性ニューロパチー

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