恥骨を骨折してしまったかもしれない、、、けれど骨折そもそも恥骨ってどのあたり? と思ってしまう方も多いですよね。恥骨というのは大体股の辺りです。お腹の真ん中(おへそでもいいです)から股まで真っ直ぐ線を下ろすように触ってみてください。股の上あたりに、硬い骨のようなものがあり、それが恥骨です。
女性は妊娠後期に痛むことがあるとよく言われていますよね。今回は恥骨骨折後のリハビリで気を付けることについて生活習慣と共にお伝えます。
もしかすると、こんなところを骨折する事なんてないよ、なんて思われるかもしれませんが、ジョギングやマラソンをしているだけでも、恥骨疲労骨折が発症する場合があります。 恥骨骨折とは恥骨を強打することだけが原因で発症するわけではないのです。
そこで今日は恥骨骨折後のリハビリで気をつけるべき生活習慣についてお伝えします。ではご覧ください。
恥骨骨折後のリハビリで気を
つけるべき8つの生活習慣
安静にする
まず何よりも率先してすべきことは、体を休ませることです。恥骨骨折はレントゲンに映りにくく、骨折にしては発見するのが難しい部類になります。
そのせいもあってか痛みがひどくなって病院へ行ったときにはヒビが広がっていることも。高齢の方(特に骨粗しょう症の方)は、ちょっとした圧迫で骨折しやすい状態になっています。
きちんと骨が修復されていない状態でリハビリを始めると、治すどころか完治が遠のいてしまう可能性の方が高くなるのでまずはリハビリよりも、安静にすることにつとめましょう。体重をかけるような行動はNGです。
骨盤に負担をかけない
スポーツを職業としている方以外の一般的な方が骨盤に負担をかけすぎて骨折することはほとんどありません。日々運動するように心がけているよという方はとてもいい習慣なのでそれを継続してください。
ジョギングやマラソンを日常的にしている方、職業でランナーとして走っている方は骨盤に負担をかけすぎて恥骨を骨折してしまうことがあります。ストイックに物事に取り組めるというのは素晴らしいことですが、その反面でどうしても身体に負担をかけすぎてしまうということですね。
あまり根を詰めないように、ご自愛ください。スポーツ選手顔負けに毎日疲労困憊になるまで体を痛めつけている方は、少し抑え目にしましょう。何を目指しているのかはわかりませんが、身体を壊しては元も子もありませんからね。
カルシウムを十分に摂取する
高齢の方は骨自体がもろくなっているために骨折してしまうことがありますよね。高齢の方の恥骨骨折のほとんどは、骨粗しょう症などによって骨密度が低下したことによっておこります。
若いころは何もしなくても骨は体を支えてくれていたかもしれませんが、やはり年齢を重ねるとそうはいきません。加齢のせいだと諦めず、カルシウムを摂取することで骨を丈夫にしましょう。
牛乳などの乳製品よりもいりこなどの小魚の方が効率よくカルシウムを摂取できます。牛乳があまり好きではない方は小魚でカルシウムを摂取しましょう。
ビタミンDを取り入れる
骨密度を高めるために必要なのはカルシウムだけではありません。ビタミンDも必要不可欠です。ビタミンCはレモンやアセロラにたくさん含まれていると良く耳にしますが、ではビタミンDはどんな食べ物に含まれているかご存じですか?
とても重要な栄養素にも関わらず、ビタミンDが多く含まれる食べ物を訊かれても、とっさには答えられないのではないですか? そんなあなたにお教えします。ビタミンDを多く含む食材はきくらげやアンコウの肝です。
……食べない人は食べない食材ですね。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進してくれる効果を持っていますので、苦手でなければ今度から意識して取り入れるようにしていきましょう。
適度な運動を心がける
一日中座りっぱなしで運動らしい運動をしない。これでは筋肉は衰えますし、筋肉だけでなく骨や内臓にだっていい影響はあたえません。運動不足が直接の原因で恥骨骨折すると言うと言いすぎになるかもしれませんが、日々運動することが健康の秘訣です。
ここまで周知されていると秘訣というのも変な気がしますね。適度な運動が大事だというのは本当なので、全く運動していない方はなるべく階段を遣ったりちょっとしたストレッチをしたりと簡単なことから始めてみましょう。
肥満を解消する
太っていたせいで骨が自分の体重を支えきれずに恥骨を骨折してしまった。これは紛れもなく自分の怠惰が招いた結果です。他人に言うにも恥ずかしいものがありますね。しかし起こってしまったものは仕方がありません。
大事なのは繰り返さないことです。体が重すぎるせいでしょっちゅう骨折しちゃうんだよねーなんて台詞、言いたくないですよね。周りもリアクションに困るし、この人ヤバいんじゃないかと思われるのが落ちです。
肥満が原因で骨折した方は二度と体重のせいで恥骨骨折することのないように、あなたにあったダイエット方法を見つけて頑張りましょう。
喫煙、飲酒はほどほどに
喫煙、飲酒の習慣のある方は量を制限するようにしましょう。飲みすぎて転んで股を打って再度恥骨を骨折したなんてことになったら、悪い意味で注目を集めてしまいますよ。飲酒量は適度にコントロールしましょう。喫煙となると話はもっと深刻です。
喫煙は骨密度の低下を招くほか、がんのリスクも高めます。特に50歳を過ぎている方は、喫煙習慣のある方とない方では骨密度に雲泥の差があるというデータも出ています。たばこの本数を減らすだけでなく、禁煙できればベストです。
朝食は毎日きちんと食べる
最後に骨折後のリハビリで最も気を付けていただきたい生活習慣をご紹介します。それは朝食をきちんと食べること。朝食を食べずにカルシウムやビタミンDを摂取しても、その吸収性はあまりよくありません。
朝食を食べずに適度な運動をするのはリハビリになるどころかむしろ逆効果です。一日の始まりは朝ごはんから。毎朝きちんと朝食を摂る習慣をつけましょう。
さて、恥骨骨折した経験のある方は、思い当たる節があるのではないでしょうか。これらの生活習慣はリハビリでなくとも気を付けた方がいいことばかりです。恥骨骨折の経験がない方も、知らない内に骨盤に負担をかけている可能性もあります。
これを機に普段の生活習慣を見直すきっかけにしていただければ幸いです。どんな病気も生活習慣を改善することが回復に繋がります。若い方もご高齢の方も、普段から恥骨に限らず全身を大切にしていきましょう。
まとめ
恥骨骨折後のリハビリで気をつけるべき生活習慣
・安静にする
・骨盤に負担をかけない
・カルシウムを十分に摂取する
・ビタミンDを取り入れる
・適度な運動を心がける
・肥満を解消する
・喫煙、飲酒はほどほどに
・朝食は毎日きちんと食べる