フィンランドから来たアニメの「ムーミン」は、ほんわかとしたストーリーに親しみやすいキャラクターを合わせ持ち、日本では子どもから大人まで幅広い人気を誇っています。ムーミンの一番の魅力は、なんといってもかわいらしいムーミンたちのキャラクターです。
カバをモチーフにしたほのぼのとした雰囲気のムーミンたちの仲間には、普通の人間をモチーフにしたようなスナフキンやミイがスパイスを利かせています。そんな「癒しアニメ」の代表格のムーミンですが、実は「癒し」とは程遠い恐ろしい都市伝説がささやかれているのです。
ムーミン好きな方には是非、以下にまとめた都市伝説を読んでもらってから、新しい視点でムーミンを楽しんでもらえたらと思います。彼らのほのぼのした世界の裏側の、つらい現実が垣間見えるかもしれませんね。
ムーミンの都市伝説。
怖くて楽しい7つのうわさ
ムーミンの家のストーブの中に…
ムーミンの家のストーブの中には妖精のトロルが住んでいるという都市伝説があります。これは実際に作中で紹介されたことがあるらしく、都市伝説の中でも信憑性が高いものです。
ムーミン自体が「ムーミントロル」という妖精だという説もあるのですが、それは間違いで、ムーミンのご先祖様が毛むくじゃらの「トロル」だったというのです。ご先祖様はムーミンの屋敷を探索したのちに、ストーブを気に入ってその中に住むことになったとのこと。
冬は冬眠してストーブを使わないから、中に住むことができるのですね。
核戦争の後の世界
あのほのぼのとしたムーミンの世界からは想像に苦しむのですが、ムーミンのお話は核戦争の後の世界のお話だという都市伝説があります。
ムーミンと「核戦争」がどうしても結びつかない世界観なのですが、ムーミンの中に登場するわずかな人間のキャラクターは、核戦争後の生き残りの人類ということになるそうです。
ムーミンたちは突然変異のミュータントだった!?
ムーミンたちの世界が核戦争後の世界だという都市伝説に続き、ムーミンは放射能の影響で変異したカバだという説もあるのです。「核」や「放射能」という、平和なムーミン谷からはイメージしにくい都市伝説に驚きますよね。
どんどん暗いイメージがかぶさってきて、「まさかムーミンが!」と否定したくなる気持ちはよくわかります。「まさかあの愛らしいキャラクターが放射能の影響によるカバミュータントとは!」と、ついついムーミンを2度見したくなってしまいます。
しかし更におぞましい都市伝説があるのです。それは、ムーミンたちは放射能の影響で形態がどろっとしてしまった人間だというものです。聞いても聞かないふりしたくなるような恐ろしいうわさ話ですね。
ムーミンの最終回
ムーミンの最終回は、雪が降ってみんな冬眠するというものでした。しかしこの「冬眠」は、実は「永眠」だという都市伝説があります。みんな寝たのではなく死んだのだというのですからただ事ではありません。
しかし物語の終わりですから、「みんな死んで終わりました。」という形にしたのかもしれませんよね、と、想像できなくもないギリギリの不吉な都市伝説です。
最終回の雪は核物質!?
前述のように、ムーミンたちは最終回で全員死んでしまうという都市伝説があるのですが、ではなぜみんな死んでしまうのでしょうか。それは、最終回で降る雪に謎が隠されていました。
あの時に降っている雪は実は、核兵器が爆発した後に降るという「死の灰」のようなものだというのです。大量の核物質が降り注ぎ、生命体は皆死に絶えるという現実を、「冬眠」として映し出しているのだと。
なんともやり切れない最後ですが、ムーミンの物語に垣間見えるシュールな世界観を思い出すと、「核の灰なんて絶対ない!」とは言い切れないので不思議です。
山形駅からムーミン谷へ?
ムーミンは遠くフィンランドからきたほのぼのストーリーです。ムーミンの物語の舞台になる「ムーミン谷」は、フィンランドの山奥のどこかにあるとのこと。
しかしなんと、日本の山形県に「ムーミン谷」があるとの都市伝説があるのです。山形駅からタクシーに乗り、「ムーミン谷へ。」とオーダーすると、その場所に連れて行ってもらえるらしいのです。
ムーミンのファンならば、一度は行ってみたいですが、行ったところで何かがあるわけでもないそうです。なぜムーミン谷と呼ばれるようになったのかは不明ですが、地元民の間でも通じるくらいですから、歴史は深そうですね。
スナフキンの正体は!?
ムーミンの中の人気キャラクターに「スナフキン」という人物がいます。カバのミュータントたちの中で珍しく人間の形態をしているスナフキンは、個性的なキャラクターで印象に残りやすいのです。
集団から一歩離れたアウェイな立ち位置と、クールな物腰が格好良く描かれています。そんなスナフキンの正体は、核戦争に参加した「退役軍人」だという都市伝説があります。
スナフキンはムーミン谷では誰ともつるまずに孤高を貫いているのですが、その理由は死んでしまった仲間たちにあるとのこと。戦争で一人生き残った孤独を、生き方で表しているとしたら何とも切ないですね。
さて、ムーミンにまつわる都市伝説についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
ほのぼのとした北欧ストーリーからは想像もつかない深刻な世界問題を提示している都市伝説もあります。ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンが、世界平和を望んで生み出した物語が、「ムーミン」なのかもしれませんね。
都市伝説は少し怖いのですが、ムーミンの物語自体は、大切な人間関係や他者への思いやりと愛情にあふれています。都市伝説を踏まえたうえでムーミンを見ると、世界平和の大切さを実感できることでしょう。
まとめ
ムーミンの都市伝説。怖くて楽しい7つのうわさ
・ムーミンの家のストーブの中に…
・核戦争の後の世界
・ムーミンたちは突然変異のミュータントだった!?
・ムーミンの最終回(雪が降ってみんな冬眠
・最終回の雪は核物質!?(みんなは寝たのではなく死んだ
・山形駅からムーミン谷へ?
・スナフキンの正体は!?(退役軍人)