唇のしびれは体のSOS!あなたを蝕む7つの原因

唇のしびれは体のSOS!あなたを蝕む7つの原因
普段の日常生活でも、唇がしびれる事はよくありますよね。辛いものを食べた時、いきなり冷たい外に出た時、緊張して口の周りがピクピクした経験をお持ちの方も多いでしょう。唇のしびれは虫歯や親知らずが痛い時もなりますし、食物のアレルギーやビタミン不足、体調不良による貧血でも起こります。

割と頻繁に起こりやすく、すぐに消えてしまう事が多いので気にしない方もいるはずです。しかし、唇のしびれと同様に手足がしびれたり、身体のどこかに不調が起こった場合は、重い病気の可能性があります。身体のSOSを発見するきっかけになるかも知れません。

そこで今回は唇のしびれからあなたを蝕む7つの原因についてお伝えします。ではご覧ください。

 

唇のしびれは体のSOS!
あなたを蝕む7つの原因

 

手や口が痺れる場合「脳梗塞」または「手口感覚症候群」

顔面がピクピクと動く神経麻痺や、しゃべりにくいといった言語障害、ものが2重に見えたり食物が飲み込みにくいなどの症状が起こった場合は「脳梗塞」かも知れません。脳梗塞は、脳内の血管が詰まることで脳細胞に血液が送られなくなり、その部分の脳細胞が壊死することによって起こります。

片手、片足、など脳梗塞が出来た部位によって、手足のしびれ、唇のしびれの症状の現れ方が違います。手や口の感覚がおかしくなる障害が現れた場合「手口感覚症候群」と呼ぶ場合もあるようです。

 

季節の変わり目に唇がしびれる場合「口唇粘膜知覚過敏症」

秋から冬にかけて、気温が下がってきたり、空気が乾燥してきたりすると起こりやすいのが「口唇粘膜知覚過敏症」です。この病気は男性より女性に多く発症しているようです。

気温の高い外出先から、急に冷房の効いた部屋に入ったりすると夏でも起こる場合があります。一過性の症状で、気温の変化や乾燥が気にならなくなってくると、症状は自然と解消されますので、それほど心配する必要はありません。

 

身体がしびれたりふらつく場合「うつ病」

うつ病は心の風邪という別名があるほど、ありふれた病気です。一生のうち、かかる人は女性で5人に1人、男性で10人に1人前後です。この病気の原因は、はっきりとは解明されていませんが、脳内物質のセロトニンの働きが減少し、さまざまな感情の抑うつ症状が現れると言われています。

特に高齢者(65歳以上)の鬱病では身体の体力も低下して「しびれ」「ふらつき」「腰痛」などの症状が起こりやすくなります。「だるい」「やる気が出ない」と気持ちも沈みがちな場合、心療内科を受診して下さい。

 

極度の緊張と不安で唇がしびれる場合「パニック障害」

パニック障害は、極度の不安の前に手足のしびれが出ることもあれば、不安感の後に全身にしびれが出ることもあります。

手足がしびれ、命に関わる病気の症状かもしれないという不安から、さらに呼吸困難(過呼吸)になりやすいのが特徴です。しかし病院で検査してもパニック障害の場合は目立った異常が発見されないため、原因を特定することは困難だと言われています。

心因性のものであるという説と、脳内の分泌異常などの説がありますが、抗不安約・抗うつ薬の投与が有効だと言われています。

 

声が嗄れて手足もしびれる場合「甲状腺機能低下症」

暑くても汗をかかなくなり、手足のしびれ、眠気、だるさ、記憶力低下などの症状があるなら 「甲状腺機能低下症」かも知れません。

これは甲状腺ホルモンの分泌が低下することによって起こります。40歳代以降の女性が発病する例が多いため「更年期障害」と混同されやすい病気です。むくみがちで冷え症、抜け毛や体重増加も起こりやすく、一般に声がしわがれたようになる特徴があります。

 

お酒が好きで唇がしびれる場合「ビタミンB1欠乏症」

アルコール依存症患者に多い「ビタミンB1欠乏症」。手足がむくみがちになってしびれが起きやすく、唇など敏感な部位でのビリビリとした皮膚感覚の異常、動悸、倦怠感が出ることも知られています。

悪化した場合、眼球運動や歩行が困難になり、記憶力・認識力が低下して健忘症のような症状が出ます。お酒が好きな人は気をつけた方が良いでしょう。

 

指先や唇にしびれやピリピリした痛みがある場合「低カルシウム血症」

低カルシウム血症になると、食べ物が飲み込みにくい嚥下障害や息切れを起こしやすくなります。絶えず指先や唇にしびれ、ピリピリチクチクするような痛みを感じるのが特徴です。

低カルシウム血症は、慢性心不全や低血圧の原因にもなります。副甲状腺のホルモン分泌の低下に伴い、血液中のカルシウムイオンが減少することによって起こります。

 

いかがでしょう、たかが唇のしびれ…。とあなどってはいけません。この症状は心や身体の不調を教えてくれる大切なサインです。この症状は、手足のしびれも同時に出る場合が多いので、手足が痺れた時は早めに病院を受診して下さい。

特に脳梗塞はほっておくと死に至る大変な病気です。身体の片側だけがしびれたり、唇が痺れて口が開きづらくなるといった症状が特徴ですから気をつけて下さい。

病気は早めに発見すれば完治が早く、後遺症も残らない事が多いので、日頃から自分の身体のチェックは習慣にしておきましょう。精神的な疲れも見逃さないで下さいね。

まとめ

唇のしびれの原因には

  • 手や口が痺れる場合「脳梗塞」または「手口感覚症候群」
  • 季節の変わり目に唇がしびれる場合「口唇粘膜知覚過敏症」
  • 身体がしびれたりふらつく場合「うつ病」
  • 極度の緊張と不安で唇がしびれる場合「パニック障害」
  • 声が嗄れて手足もしびれる場合「甲状腺機能低下症」
  • お酒が好きで唇がしびれる場合「ビタミンB1欠乏症」
  • 指先や唇にしびれやチクチクした痛みがある場合「低カルシウム血症」

などがあります


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