首こりは放っておくと、ヤバい事になる9つの理由


首の筋肉がこわばったり痛んだりする首こり。肩こりよりも首こりの方が、痛みを強く感じて、より大きな体の不調の原因になっている気がする。このように感じている方、あなたの直感はあたっているかもしれません。首こりと肩こりを一緒とする考え方もありますが、首と肩では筋肉が硬直したときに出る影響が全く違います。

首には交感神経の重要な中継地点が集中していたり、副交感神経が首の狭いエリアを通っていたりします。また、大後頭神経・大耳介神経・小耳介神経は頚椎から出て首の筋肉を通じて脳へとつながっています。首の筋肉がこれらの神経を圧迫すると、特に自律神経の正常な働きが妨げられます。そう、首こりは自律神経に深く関係してくるのです。今日は首こりが原因で引き起こされる9つのヤバい事をお伝えします

 

首こりは放っておくと
ヤバい事になる9つの理由

 

1. 緊張型頭痛になってしまうから

首こりが慢性化してくると、頭の周りを何かで締めつけられるような頭痛が、定期的に起こるようになります。特に午後から夕方にかけて、目の疲れや全身の疲労感とともに、頭痛を感じる人が多いようです。これを緊張型頭痛と呼び、原因は首こりによって、首の筋肉が神経や血管を圧迫するからです。

この頭痛はある一定期間で繰り返し発症したり、または、毎日ずっと痛みが続くという2つのタイプがあります。どちらのタイプにしろ、「常にきついヘルメットをかぶっているようだ」と表現される鬱陶しい痛みで、仕事や勉強への集中力を欠いてしまいます。緊張型頭痛は首こりを放っておくとなってしまう病気で、最も一般的なものです。

 

2. めまいを発症してしまうから

上記の緊張型頭痛の延長として、めまいも首こりから引き起こされることが多い症状です。長い期間首こりによって筋肉が神経を圧迫し続けると、フワフワしたような、足元が定まらないようなめまいに悩ませられることになります。

 

3. 自律神経失調症になってしまうから

首こりは自律神経に深く関係していると言いました。首こりによって自律神経を圧迫することが慢性化してしまうと、自律神経は正常な働きを忘れてしまいます。これが自律神経失調症です。動悸、下痢、落ち込み、ドライマウス、息苦しさ、手足のしびれ、異常な発汗など、病院に行っても原因となる病気は発見できないけれども、日常生活で支障が出るような症状が引き起こされます。首こりを放っておくことは、徐々に自律神経を狂わせていることなのです。

 

4. うつ病になってしまうから

首こりによる自律神経失調症が続くと、憂鬱な気分や不安感がどんどん増加していきます。そして最悪のケースでは、うつ病にまで発展してしまうのです。初めは首こりの痛みで仕事に集中できないといった程度の状態だったはずなのに、うつ病まで進行してしまうと、首こりの痛みよりも、生きていくことへの不安感や辛さが勝ってしまい、仕事どころか、普通に生活することが困難になってしまいます。

 

5. パニック障害になってしまうから

首こりによる自律神経失調症の動悸や息苦しさという症状が悪化すると、パニック障害と呼ばれる疾患にまで進行してしまいます。街中を歩いている時、電車に乗っている時など、時と場所を選ばす、理由も無く、突然の激しい動悸や発汗、頻脈(ひんみゃく:脈拍が異常に多い状態)、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常が起こり、このままでは死んでしまうというような強い不安感に襲われるのです。

このパニック障害も、病院の血液検査や心電図検査では、なかなか原因を明らかにできません。首こりを放置してここまで悪化させてしまうと、定期的なカウンセリングと投薬治療が必要となり、治療に時間がかかります。

 

6. ムチウチ症になってしまうから

首こりとは首の筋肉の硬直のことでした。硬直した筋肉は放置しておくと、筋肉組織や靭帯に傷が残ったままになってしまいます。この状態は、外傷性頸部症候群、またの名をムチウチ症と全く同じです。

筋肉の損傷ですから、レントゲン写真などで発見することは難しく、原因不明のまま自覚症状だけに悩ませられることになります。車の事故や運動で怪我したわけでもないのに、ムチウチ症に悩ませられることも、首こりが原因ならばあり得ることなのです。筋肉が損傷する前に、首こり、つまり筋肉の硬直をほぐしましょう。

 

7. 慢性疲労症候群になってしまうから

首こりによって自律神経に狂いが生じ、それが慢性化すると、常に疲労感を感じる体になっていきます。これを最近では、慢性疲労症候群という病名で呼ぶことが有ります。疲労感がピークになると、外出ができなくなったり、睡眠をとっても回復できなかったり、寝返りすら打てない寝たきりになったりしてしまいます。

また、慢性疲労症候群の患者には、健忘、混乱、思考力の低下、記憶力の低下といった知的活動障害の症状が出ることも多く報告されています。

そして、慢性的な疲労感によって、体の免疫システムにも異常をきたして、日常でよくある雑菌などに感染しやすくなって、微熱、リンパの腫れなどが慢性的に起こります。リウマチなどの自己免疫疾患にもなりやすいと言われています。首こりを放置しただけで、多くの病気にかかりやすくなってしまうのです。

 

8. 不眠症になってしまうから

自律神経失調症やうつ病の症状とかぶるのですが、首こりが悪化すると不眠症に悩まされます。寝付きが悪い、途中で目が覚める、早すぎる目覚め、浅い眠りで熟睡感が得られない、など、不眠の症状は様々ですが、これらすべて首こりによる自律神経の異常によって引き起こされています。

 

9. 血圧不安定症になってしまうから

数値として測定できる血圧は、測定時の心理が影響し、どんな人でも一定ではありません。しかし、首こりが悪化した人には、血圧が200から100へ、またはその逆と、通常では考えられないほど乱高下する人がいます。このような症状を血圧不安定症と言い、首こりによる自律神経の異常が原因と考えられています。

血圧が200を超えると、脳出血や心筋梗塞などを起こすリスクが高まり、大変危険な状態です。しかし、血圧が乱高下するものですから、安易に降圧剤のような血圧の薬を使うわけにもいきません。もちろん、血圧が低すぎるのも命に関わります。首こりは放っておくと、こんなに恐ろしい病気にまで発展してしまうのです。

 

パソコン、スマートフォン、デスクワーク、ゲーム。現代社会は首こりになりやすい環境だらけです。現代人には避けられない首こりですが、放っておくとこれだけ危険なものだということを、ご存知だったでしょうか?自律神経は人間の体をコントロールする最も重要な神経です。

そこに異常をきたしてしまうほど、首こりを放っておくと、回復するのにとんでもない時間と労力がかかります。だって普段なら自律神経が回復の重要な役目を担っているのですから、それを狂わせてしまってはいけませんよね。首がこったな、と思ったら、すぐにストレッチ、マッサージ、温めて血行を良くする、などの対処をしてください。デスクワークなら1時間に1回の首と肩のストレッチを心がけましょう。

 

今日のまとめ

首こりは放っておくと、ヤバい事になる9つの理由

・緊張型頭痛を起こしてしまうから
・めまいを発症してしまうから
・自律神経失調症になってしまうから
・うつ病になってしまうから
・パニック障害を起こしてしまうから
・ムチウチ症になってしまうから
・慢性疲労症候群になってしまうから
・不眠症になってしまうから
・血圧不安定症になってしまうから


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