股関節が痛い! こんなとき、あなただったらどうしますか?肩こりや関節痛ならいい病院を紹介してもらうのもありですが、今回痛む箇所は股関節……正直、人に打ち明けるには微妙な部位ですよね。
普段から開けっぴろげで裏表もないあなただったら、股関節の痛みも周りにすぐに相談できるのかもしれません。(股関節を強打した、なんてわかりやすい原因だったらあけすけな性格でなくても相談しやすいかもしれませんが)
でも、股関節が痛いけど原因がわからないし、周りに相談するのも恥ずかしい。できれば自分一人で何とかしたい。そんな風に思われる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなあなたのために、股関節の痛みの原因となる意外と知られていない体の部位7箇所についてご説明いたします。あなたの股関節痛の原因も、もしかしたら以下に書かれているものの一つかもしれません。一人で悩まず、まずは目を通してみてくださいね!
股関節の痛みの原因となる
ものは?疑うべき7つの部位
股関節への直接的負担
述べるまでもない部位ではありますが、確認のため一応最初に述べておきましょう。あなたの股関節の痛みは股関節に原因がある可能性があります。わかってるよ! と言われそうな気がしますね。股関節に負担をかけていることで、股関節の痛みが発生している状態です。
背骨や腰もそうですが、姿勢が悪いと股関節にも負担がかかります。ちなみに股関節は骨盤と大腿骨の総称のようなもの。身体の中心で体重を支えているため、もともと丈夫に作られていますがだからといって痛めることが無いわけではありません。
すでに股関節痛を患っている方はわかると思いますが、丈夫な場所といえども突発的な外傷や日ごろの姿勢など悪い意味での日々の積み重ねによって痛めてしまうこともあります。
突発的な事故は防ぎようがありませんが、日々の積み重ねについては予防が可能です。綺麗な姿勢を心がけましょう。
大腿筋、足の癖
腿、つまり太ももの筋肉ですね。股関節の外側に痛みが出ているときはこの大腿筋を痛めている可能性が高いです。先程も述べましたが、股関節痛には日々の悪姿勢の積み重ねが原因となっていることがあります。
この場所が痛むということは歩き方や座り方といった日々の姿勢が良くないことが原因になっていると考えていいでしょう。歩行する際に外側に重心がかかっていたり、片足に重心がかかっていたりとバランス悪く体重移動していると、それが歪みや痛みに繋がるのです。
O脚やX脚などは、小さい頃の姿勢に影響されることが多いですよね? つまりO脚やX脚の方は重心が偏っている可能性があるということで、股関節痛にも要注意です。歩き方の癖などを改善するのは大変ですが、意識的に正していきましょう。
骨盤。出産前後は特に注意
股関節は骨盤と大腿筋の総称のようなものと述べましたが、その中でも特に骨盤を原因とする股関節痛についてご説明します。骨盤を原因とする股関節痛は、出産前後の女性に多くみられるようです。出産前は出産準備のために骨盤が開くことで股関節痛が出ます。
出産後は骨盤が開いていることで股関節痛が出ます。踏んだり蹴ったりですね。民間療法で下手に骨盤を矯正しようとしたりすると母体や胎児に悪影響を及ぼす場合がありますので、出産前後の股関節痛については必ず産婦人科に相談しましょう。
基本的には絶対安静です。この時期は母子ともに健康に気を付けてくださいね。くれぐれも無茶な骨盤矯正などはなさらないようにお願いします。
鼠径部・・腿の付け根
鼠径ヘルニアと言う言葉は良く耳にする言葉ではないでしょうか。ただ、なったことが無い方にとっては鼠径部と言われてもどこのことかよくわかりませんよね。ヘルニアと言う単語も、耳にする割に意味は知らないという方も多いものです。
鼠径部は腿の付け根あたりです。身体の組織が本来あるべき場所からはみ出した状態をヘルニアと言います。つまり鼠径ヘルニアとは脱腸のことですね。ここまでなると手術による治療でしか完治しません。股関節、特に腿の付け根あたりが痛むときは念のため鼠径部を検査してもらうと良いかもしれませんね。
腰。スポーツが原因かも?
腰からくる股関節の痛みには、スポーツが関係している場合があります。あなたがもし日常的に何らかのスポーツを行っているのであれば、そのフォームを見直してみると原因がみつかるかもしれません。
野球の投手が野球肩になったり、テニスプレイヤーがテニス肘になった、なんて話に聞き覚えはありませんか? スポーツによって特定の部位を酷使したり、負担をかけたりすることで股関節にまで影響がでるパターンです。
腰はバレエやサッカーで痛めることが多いので負担をかけすぎないように注意しましょう。
肩。野球などのスポーツが原因?
こちらもスポーツによる肩の酷使によって出てくる場合が多いです。肩と言えばやはり野球やソフトボールを連想する方が多いのではないでしょうか。大抵の学校に野球部があるように、日本人男性で野球はおろかキャッチボールもをしたことがないという方を探すのはかなり難しいですよね。
それだけに、野球で肩を酷使してしまう方もかなりの数いらっしゃいます。まだ体が出来上がっていない頃は特に気を付けないと、無茶な練習をしたせいで肩と連動して股関節まで痛みが出ることもあります。
もしお子さんが少年野球をされているのであれば、練習のしすぎには十分注意するように言ってあげてくださいね。
胃腸・・ストレスの可能性も
最後になりますが、あなたの股関節の痛みの原因は胃腸にある場合があります。もはや股関節という単語を出しすぎてがゲシュタルト崩壊してきていますね。再度告げておきますが股の関節です。胃腸の不調を原因として股の関節の痛みが出ることがあります。
ストレスで胃腸炎になる方は多いですが、さらにそこから派生して股関節痛も出てくることがあるだなんて、一般的にはあまり知られていません。ですがストレスやその他の原因によって胃腸炎になり、さらにそこから股関節にも異常が出てくるということもあり得るのです。
股関節痛は周りには言いづらいかもしれませんが、ストレスが原因である場合は逆に周囲に広めた方がいいかもしれませんね。ストレス性胃腸炎になってしかも股関節痛まで発生していると聞かされたら、周りも気遣ってくれるでしょうからこれを機に有給休暇をとってゆっくり身体をお休みさせてあげましょう。
いかがでしたか。
お伝えした通り、股関節の痛みは、肩や腰、胃腸など股関節とは関係なさそうな部位の不調からくるものもあります。股関節痛と合わせて股関節ではない部位に変調があるときは、もしかしたら主な痛みの原因はその部位にあるかもしれません。
股関節は私たちの体の中心で体を支えてくれている大切な場所です。不調を感じたら悪化する前にすぐに対処することももちろんですが、日々の姿勢や立ち振る舞いに気を付けて、変調をきたすことのないようにしたいものですね。
まとめ
股関節の痛みの原因となるものは?疑うべき7つの部位
・股関節への直接的負担
・大腿筋、足の癖
・骨盤。出産前後は特に注意
・鼠径部・・腿の付け根
・腰。スポーツが原因かも?
・肩。野球などのスポーツが原因?
・胃腸・・ストレスの可能性も