股関節に痛みを感じたら、注意してほしい5つの事

股関節に痛みを感じたら、注意してほしい7つの事
「股関節が痛い」とは、なかなか他人には言いにくい。しかも、股関節の痛みは、腰痛と違って体を動かせない程の痛みにはなりにくいので、忙しい方は我慢しがちです。でも、股関節は体を支えて歩く、重要な関節です。立っていても座っていても体重がかかるので、痛みを我慢していると、知らず知らずのうちに病状が悪化してしまいます。何かのついでに病院に行ってみたら、股関節を人工関節に置き換える手術をしなければならない程、病状が進んでいた。ということもあります。

痛みを感じても、股関節は動くし、仕事や家事は出来るから、などと、甘く考えるのは危険です。危険を避けるために、股関節に痛みを感じたら、注意してほしい5つの事を、お伝えします。

 

股関節に痛みを感じたら
注意してほしい5つの事

 

50歳以上は変形性股関節症に注意しましょう

40歳を過ぎると、体の老化が進みます。大きな病気をしやすくなり、筋力も落ちてきます。骨も弱ってきます。筋力が落ちてくると、筋肉で体を支えられなくなり、体重が骨にかかるようになります。体中の関節に体の重みがかかるので、膝や腰も痛くなるのですが、股関節にも負担がかかっています。股関節は骨盤の臼蓋と呼ばれるくぼみに、大腿骨の丸い骨頭がすっぽりはまり込んで、ぐるぐる回るようにできてきます。

ぐるぐる回るためには、すっぽりはまり込んでいる臼蓋と骨頭の間に、関節液が十分に満たされていて、潤滑油の代わりをしなければならないのですが、50歳ほどになると、肌の水分が抜けてカサカサになってくるように、潤滑油になる水分も減ってきます。そうすると、股関節はスムーズにぐるぐる回れなくなり、引っかかって、骨同士に傷を作ります。その傷が痛みの元になります。

変形性股関節症は、痛みと同時に骨同士が引っ掛かる動きにくさも感じます。そのまま放っておいて、骨同士の削れが進むと、炎症を起こして股関節が動かなくなることもあります。最終的には、人工関節に置き換える手術をします。

痛みを感じたら放っておかず、早めに病院に行き、服薬で骨量を増やして骨を丈夫にしたり、筋力トレーニングで体を支える筋力をつけると、悪化を防げます。

 

原因不明の大腿骨骨頭壊死に注意しましょう

最初に、股関節の動きにくさと痛みが症状として現れ、原因が特定されていない股関節の病気に、「大体骨頭壊死」があります。股関節の痛みで気が付く病気ですが、股関節の病気なのに膝や太ももが痛くなったりするので、気が付かないで放置してしまうこともあります。骨盤の臼蓋にすっぽりとはまり込んでいる大腿骨の丸い骨頭の表面の細胞が壊死してしまい、放っておくと股関節が動かなくなってしまいます。原因不明ですが、アルコール依存症や高脂血症、ステロイド剤を長く使用している方に、患者が多いそうです。

原因が不明なので、治療法も壊死した部分を取り除く手術が主な方法になります。手術に至らないようにするためには、痛みを感じている股関節に、体重をかけないように注意します。軽いストレッチなどで、股関節の血流を良くしても、進行を予防できます。

 

股関節の痛みは骨粗鬆症にも注意をしましょう

60歳代や70歳代になると、かかりつけの病院やイベントの健診などで「骨量検査」を受ける機会があります。骨粗鬆症が原因で骨折しやすくなることは、よく知られていますよね。さらに、骨粗鬆症で体中の骨に痛みがでることもあるのです。「なんとなく体中が痛い」という訴えから始まって、膝や股関節などの体を支える関節の骨に痛みが出ます。病院でレントゲンを撮っても、「骨がスカスカですね」程度の診断で済まされてしまうことも多く、原因がはっきりしないまま、股関節の痛みが続きます。

痛みを我慢しながら生活していると、やがて、不意に転倒して、高齢者にありがちな股関節の「大腿骨頸部骨折」を起こします。股関節に痛みを感じても「異常なし」の診断を受けた時には、カルシウムやミネラル、コラーゲンを摂って、軽い運動などで骨を丈夫にするよう注意しましょう。

 

股関節からの骨盤の歪みにも注意をしましょう

人間の足には、「利き足」があります。しゃがんだ位置から立ち上がる時、重い物を持ち上げる時、交差点の信号待ちで立っている時などに、体重がかかっているのが「利き足」です。利き足の方の股関節には負担がかかり、痛みを引き起こします。

最初は、軽い股関節の違和感程度の痛みなのですが、注意をせずに放っておくと、利き足の股関節にかかっている負担は、骨盤にも分散されます。骨盤にかかった負担は、骨盤を構成している関節の内、特に仙腸関節の歪みの元になります。骨盤の歪みが大きくなると、歪みは腰椎にも伝わって、慢性的な腰痛や、ぎっくり腰も起こします。

股関節から始まる骨盤の歪みは、ラジオ体操などの軽い体操や、腰回し体操、ストレッチなどで予防できます。痛みを感じたら、注意して体操をしましょう。

 

先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全は深刻です

女性に多い病気に「先天性股関節脱臼」があります。生まれた時に、股関節がまだ完成していない状態の事で、産まれて間もなくの赤ちゃんの足を動かすと、不安定にグラグラします。発見できた時に、固定をし、必要なら成長して手術もするのですが、足の動きにくさは一生続きます。運動できない子もいる程です。この不安定な股関節が体重を支えるのですから、股関節は変形しやすく、大人になってからの、股関節が動きにくく痛みも感じる「変形性股関節症」の原因になります。

同じように、股関節が完成していない状態で生まれても、不安定感が大きくないために新生児検査などで見逃されてしまう股関節の病気に、「臼蓋形成不全」があります。先天性股関節脱臼ほど、はっきりした症状が出ないので、治療もなく、大人になってから、強い股関節の痛みで病院に行って、発見されることがあります。幼いころに症状が出て、病院を受診しても「大人になれば、骨が出来るので問題ありません」と医師に言われて、放置されます。股関節に体重がかかっても、充分に支えることが出来ないので、「変形性股関節症」を起こしやすくなります。

股関節に負担がかかる運動のしすぎも、股関節の痛みを引き起こすので、筋力トレーニングも難しい病気です。股関節に痛みを感じたら、注意して病院でチェックをしましょう。

 

股関節の痛みは、かなり症状が重くなるまで我慢しがちです。しかし、痛みが強くなり、症状が重くなって病院に行った時には、手遅れになっていることもあるのです。歩いても座っても寝ていても体重がかかる股関節は、痛みを感じても、歩く程度には動きます。歩けない程、股関節が動かなくなり、痛みを感じる前に、病院を受診して原因を知っておきましょう。

原因が分かれば、対処が出来ます。でも、股関節の痛みが症状になっている病気の対処法は、筋力をつけることと、股関節にかかる重みを減らすダイエットが主です。今回は、股関節に痛みを感じたら注意してほしい5つの事を、お伝えしました。
股関節の健康を保つために、痛みを感じたら、軽い運動などで悪化を予防するように、日頃から注意しましょう。

 

今日のまとめ

股関節の痛みは、歩けなくなる予兆かもしれません。注意してくださいね。

・50歳以上は変形性股関節症を疑ってみましょう。
・原因不明の大腿骨骨頭壊死は怖いですよ。
・股関節の痛みは骨粗鬆症でも現れます。
・股関節からの骨盤の歪みは、腰痛を引き起こします。
・先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全は、一生注意が必要です。


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