腎臓に悪い食べ物を摂り続けるとこうなる!悲惨例と対処法


腎臓に悪い食べ物をとり続けるとどうなるのでしょうか。その前に皆さんは腎臓の事をどれくらいご存知ですか。名前は知っているけど身体のどこにあって、どんな働きをしているのかわからないという方も多いと思います。そして、腎臓の機能が低下したり、腎臓が壊れてまったく仕事をしてくれなくなったらどうなるのでしょうか。

腎臓が壊れてしまったら、排尿が出来なくなってしまいます。それは身体のなかでいらなくなった水分や毒素を体外に排泄することができなくなってしまうのです。軽い腎炎などでは服薬や点滴などで腎臓の機能は回復しますが、重度の慢性の腎炎や事故などで壊れてしまった腎臓はもう元通りには戻りません。

ではどうするのか、人工透析の治療を行うしかなくなってしまいます。人工透析を始めたら腎臓移植など特殊な例を除いて、一生続けなければならなくなってしまいます。そのような悲惨な例になる前に対処法をご説明していきます。

 

腎臓に悪い食べ物を摂り続けるとこうなる!
悲惨例と対処法

 

腎臓はどんな働きをしているのか

まずは腎臓について基本的な事を説明していきます。腎臓は腰の上の方の背中側にあります。大きさは握りこぶしぐらいで左右一つずつあり、形はソラマメににています。腎臓の主な働きは、身体のなかの老廃物を尿とともに体外へ排出することです。また、同時に必要なものを再吸収するという働きを担っています。

これは多くの方がご存知かと思いますが、もっと多くの重要な仕事をしているのです。それは、血液の成分である赤血球を作るエリスロポエチン・血圧やナトリウムやカリウムの調整をするレニンなどのホルモンを作っているのです。他にもリンやカルシウムの調整する活性化ビタミンDの生成など生命維持活動に欠かせない物質を多く作っているのです。

 

腎臓の病気にはどんなものがあるのか

腎臓の病気と一口に言っても多くの疾患があります。まずは腎炎です。腎炎には糸球体腎炎と腎盂腎炎があります。医療機関などで腎炎と言われた場合は、大体がこの急性糸球体腎炎のことを指していると思われます。糸球体腎炎は一般的には子供に多く、扁桃腺やのどの炎症が治ってから1〜2週間後に発症するケースが多いです。

腎盂腎炎は尿道や膀胱に生じた感染が、腎盂という腎臓と尿管の接合部や腎組織に広がってしまう疾患です。抗生物質などの投与によって改善していきます。次にネフローゼ症候群について説明します。このネフローゼ症候群は尿中にタンパクがたくさんでてしまって、血中のタンパクが減り、むくみが起こってしまう疾患です。尿が泡立たり、むくみや体重増加などの症状が起こります。

 

腎臓の慢性的な病気とは

急性の腎炎などは医療機関などでの適切な治療によって完治しますが、慢性的な腎不全になってしまったらどうなるのでしょう。慢性腎不全は高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、メタボリックシンドロームとも深いかかわりがあります。慢性腎不全は腎臓の機能が正常の30%以下に落ちた状態をいいます。先に腎臓の働きを説明したように腎臓は様々な働きをしています。

これらの働きが止まってしまうということは様々な障害が出てきてしまいます。腎臓が尿を作る仕組みは腎臓に流れた血液が糸球体で蘆花されることです。しかしこの糸球体が障害を受けると固くなってしまい血液が流れなくなってしまいます。

一度壊れた糸球体は回復することはありません。糸球体はおよそ100万個あるといわれています。ある程度の糸球体が壊れても残りの糸球体がカバーしますが、残っている糸球体に負荷がかかりすぎてしまうためにそれらの糸球体も壊れていってしまい、慢性腎不全に陥ってしまうのです。

 

腎臓病の検査には何があるのか

慢性腎不全の多くは、かなり進行するまで自覚症状がありませんので、本人が気づかないうちに進行していきます。症状がでていなくても、健康診断の血液検査や尿検査で発見されることも多くありますので、きちんと健康診断は受けるようにしましょう。どのような検査があるのか説明していきます。

まずは尿検査で尿中のタンパク質や血液が混ざっていないかを確認します。試験紙でタンパク質の反応があったら、24時間尿を容器に溜めていき、そこで尿タンパクが1日1g以上排出されていたら異常と判断します。

血液は顕微鏡で確認して赤血球の有無を確認します。血液検査では血清中のクレアチニンと尿素窒素という物質の量を測定します。どちらも正常ならば尿と一緒に排泄されるのですが、腎臓の糸球体が壊れてろ過がうまく機能していないと排泄することができずに血清中の値が高くなってしまいます。

 

腎臓に悪い食べ物はなにか

最近の傾向を見ると、糖尿病が原因で慢性腎不全になってしまう人が増えています。なので糖尿病やになってしまわないような食事を心がけることが大切です。糖尿病ですがこれはご存じだと思いますが、血液中の血糖値が高くなってしまう病気の事です。糖尿病にならないためには、食べ方と食べる量がポイントです。食べ方ですが1日3食きちんと食べるようにしましょう。

これは朝食や昼食をぬいたり、まとめ食いなどをすると一度にたくさんのインシュリンが必要になるため膵臓に負荷がかかってしまいます。食事のスピードも意識してゆっくり、よく噛んで食べてください。そして食べる量ですが炭水化物(糖質)を摂りすぎない、食べ過ぎないことを意識してください。

アメリカの研究では体重を7%減らすだけで糖尿病になるリスクが6割も減ることが明らかになってきています。腎臓を守るためには糖尿病にならないようにすることも必要です。

 

慢性腎不全になってしまった時の食事は

万が一慢性腎不全と診断されてしまった場合にはどのような食事をとればよいのでしょう。ここでは慢性腎不全と診断されて、保存期の方が気を付ける点について説明します。保存期とは腎臓の機能が正常の50%を下回り、血清クレアチニンが少なくとも2mg/dlを越えた時から食事療法が開始されます。

腎不全を進行させる原因は尿タンパクと高血圧です。そのため塩分とタンパク質の摂取を控えるようにします。ただし、まったく摂らなければいいということではありません。制限しすぎてしまうと必要な栄養が不足してしまい、逆に体調不良の原因にもなるために必要量は確保することが大切です。

塩分とタンパク質は控えますが、カロリーは多めにとるようにしてください。カロリーが不十分だと、体内に蓄えられているタンパク質を消費してしまいます。すると、筋肉などがエネルギー源として使われるため、老廃物が血液中にあふれ出て、腎臓に余計な負担を強いてしまいます。

 

人工透析治療が開始されてからの食事は

慢性腎不全が進行してしまうと尿がまったくでなくなったり、出たとしても糸球体のろ過作用が壊れてしまっているため、不要な老廃物をまったく体外に出せなくなってしまいます。そうなってしまったら人工透析治療が開始されます。人工透析とは血液をチューブで一度身体の外に出して、水分や老廃物をろ過する機械に通し、綺麗になった血液を身体に戻す治療の事です。

これは毎週3回5時間程度やりますので、患者さんにとってはかなりの負荷がかかります。人工透析が始まったら食事はどのような事に気を付けなければならないのでしょうか。まずは水分の摂取が制限されます。尿が出ないので飲んだ水分は身体の中に『たまってしまいます。体内の水分が増えるとむくみが出たり、心臓に負荷がかかりますので注意が必要です。後はカリウムやリンなどのミネラルの摂取にも気を付けなければならなくなります。

 

普段の生活の中で腎臓の事を意識している方は少ないと思います。健康診断を受けてもお酒の飲みすぎで肝機能が悪いだとか、血糖値が高いという言葉は聞きますが、腎機能が悪かったという言葉はあまり聞きません。それだけ皆さんが意識していない証拠だと思います。しかし腎臓が悲鳴を上げているにも関わらず、その警告を無視し続けると大変な事態に陥ります。

人工透析治療は慢性腎不全の悲惨な末期です。週に3日5時間もの時間を治療のために病院のベッドで過ごさなければなりません。仕事や家事にも支障が出てくることでしょう。人生が狂ってしまうことにもなりかねません。そうなる前に健診結果をきちんと把握して早めに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

腎臓に悪い食べ物を摂り続けるとこうなる!悲惨例と対処法

・腎臓はどんな働きをしているのか
・腎臓の病気にはどんなものがあるのか
・腎臓の慢性的な病気とは
・腎臓病の検査には何があるのか
・腎臓に悪い食べ物はなにか
・慢性腎不全になってしまった時の食事は
・人工透析治療が開始されてからの食事は


連記事