膝が痛い時に試してほしい、5つの痛みを和らげる方法

膝が痛い時に試してほしい、5つの痛みを和らげる方法
膝が痛い時、思いを馳せて欲しいことがあります。それは、膝にかかる重量は、体重の3倍だということです。体重50kgの人の膝にかかる重量は150kg、体重80kgの人の膝にかかる重量は240kg。90kgの人が50kgのバーベルを持ち上げた時に膝にかかる重さは140kg×3倍の420kgです。これは片方の膝にかかる重さです。かなりの重さを膝は支えていますね。こんな重さを支えているのですから、膝が痛いのも当然でしょう。でも、普段は膝が痛いとは感じませんよね。それは、膝が重みに耐えられるようにできているからです。

それでも、重みに耐える膝の構造は、とてもデリケートです。ですから、膝が痛い時とは、体重の3倍の重さを受け止める膝に異常がある時です。放っておくと、体重を支えきれずに関節の中が傷ついてしまいます

膝が痛い時、膝を正常の動きに戻して、痛みを和らげる方法を知っていれば、膝関節への負担を減らして、動くのが楽になります。そこで今日は膝が痛い時に試してほしい、5つの痛みを和らげる方法をお伝えします。

 

膝が痛い時に試してほしい
5つの痛みを和らげる方法

 

膝のお皿を撫でる

膝関節は、4つの骨で出来ています。上が大腿骨、下が脛骨と腓骨、前側には膝蓋骨があります。膝蓋骨は「膝のお皿」「膝坊主」と呼ばれている骨で、筋肉の動きを滑らかにして、膝関節を効率的に動かす為の滑車の役目をしています。滑車ですから、ちょっとしたことで引っかかりが出来て、動きが悪くなる時があります。この滑車の動きが悪くなると、膝が上手く動かず、「膝が痛い」と感じます。ですから、膝が痛い時には、膝蓋骨を少し動かすと、膝の動きが滑らかになり、膝が痛い感覚が軽くなります。

動かし方は、膝蓋骨の上に、包むように手のひらを当て、軽く左右に揺らすだけです。動かし始めは硬さを感じますが、軽く動かしていると柔らかくなっていきます。強い力で動かすと、膝蓋骨に付いている筋肉や腱を傷めてしまいますから、優しく軽く動かしてあげてください。膝蓋骨が柔らかく動くようになったら、もう大丈夫です。膝が痛い不快感は軽くなっています。

 

膝の裏を揉む

膝関節の裏側の真ん中は窪んでいます。その窪みには、目立つ筋肉は付いていません。それでも、組織が硬くなりがちな場所なのです。膝の裏が硬くなると、膝を屈伸したときに、膝の伸びが悪くなります。膝が完全に伸びない状態で歩いていると、膝関節に負担がかかり、膝が痛いと感じます。膝の裏を柔らかくすれば、膝の屈伸が楽になり、膝が痛い感覚が軽くなります。

方法は、椅子に座って、痛い方の膝の裏に両手を当てます。膝の裏の柔らかいところに両手の指を入れ、ゆっくり押します。少し痛むかもしれません。この痛みをとって早く楽になろうと、力を入れてグイグイ押してはいけません。膝の裏の組織を痛めてしまい、余計、膝が痛い感覚が強くなります。

優しく指を押し込むように揉みましょう。少々時間がかかりますが、硬かった膝の裏が柔らかくなったら、膝が痛い感覚も楽になっています。

 

ふくらはぎを揉む

膝が痛い時、ふくらはぎが硬くなっていることがあります。ふくらはぎは、足を使わなくても、使いすぎても筋肉が硬くなります。ふくらはぎが硬くなると、背中や肩も硬くなり、肩こりや頭痛の元になります。膝が痛い時も、ふくらはぎが原因の場合があります。硬くなったふくらはぎの筋肉に引っ張られて、膝関節の動きが硬くなります。膝は動きたくても滑らかに動けないから、「膝が痛い」という痛みの感覚で、膝の異常を脳へ伝えるのです。

ふくらはぎの揉み方は、まず、床に座って、膝が痛い方の足を立てます。ふくらはぎに両手の手のひらを当て、挟むように押します。押す時のコツは、上に押し上げる感覚です。その動作を、足首に近い方から膝の方まで、何度も繰り返します。ゆとりがあれば、足指の間に手の指を入れて、足の指のストレッチをしながら、足首を回しましょう。早く柔らかくなります。ふくらはぎを揉んで、硬かったふくらはぎが、ぷるぷると揺れるようになったら、筋肉が柔らかくなったしるしです。

膝が痛いけれども、膝のどこが痛いのか分からない時や、膝の周り全体が痛い時などに、お勧めです。

 

腰回りのストレッチをする

下半身の関節は、腰と深い関係があります。股関節や膝関節だけでなく、足の親指の関節が変形する「外反母趾」だけでも、強い腰痛の原因になるのです。逆に、腰痛が膝が痛い原因になることもあります。長く立っていて腰だけでなく足にも負担がかかっている時は、膝が痛い理由は納得できます。ですが、座りっぱなしでパソコン作業などをしていても、なぜか使っていないはずの膝が痛い。これは、座りっぱなしで負担がかかった腰の筋肉が硬くなり、血流が悪くなった腰の筋肉を中心に、お尻や足の筋肉も硬くなるからです。そんな時は、立って、腰回し運動をしましょう。

肩幅に足を開いて立ち、両手を腰に当てて、軽く膝を曲げます。目線は正面を見て、上半身があまり動かないようにします。その姿勢で、腰を大きく水平に回します。右に大きく10回、左に大きく10回ずつ回すと、腰が軽くなって、膝が痛い感覚も軽くなります。
腰回しをするときは、下半身を安定させるために、靴はパンプスやハイヒールを避けて、スニーカーやランニングシューズなどの運動が出来る靴を履きましょう。

 

膝関節の下側に湿布を貼る

膝が痛い時、膝のどこが痛いのか触って分かることがあります。膝蓋骨の下側が痛い時は、膝関節に体重がかかりすぎて、膝関節の下側の骨、脛骨が傷んで悲鳴を上げている時です。悲鳴を上げているのですから、体重をかけないで休ませてあげるのが良いのですが、仕事や家事があれば、そういうわけにもいきませんよね。休ませてあげられない代わりに、痛みを和らげる湿布を貼りましょう。冷湿布がお勧めです。

膝関節は、ほぼ水平に出来ているので、膝関節のくぼみを水平に押していきます。どこか一部分、痛いとところがあれば、そこが膝関節の傷んでいるところです。膝が痛い原因が、そこにあると分かったら、湿布を横長にします。痛い部分を中心に、水平に添うように貼ります。

夜も、お風呂上がりには、同じ場所に湿布を貼り直しましょう。そして、上述した、膝が痛い時に痛みを和らげる方法を試してください。膝が痛いのが楽になります。

 

膝が痛い、だけどなんで膝が痛いのか、膝のどこが痛いのか、分かりにくい時がありますよね。歩けるけれども、すっきりしない。膝の痛みを和らげて、すっきりと歩きたい。そんな時に試してもらいたい、5つの膝の痛みを和らげる方法をお伝えしました。どれも、簡単にできる方法ですが、膝関節は重みを支えている割には、デリケートにできています。

膝が痛い不快感から早く解放されようと、無理に力を入れたり、早く動かしたりすると、故障の元になります。いつも重い体重を受け止めてくれている膝関節が「膝が痛い」と訴えているのですから、優しく柔らかく、膝をいたわってあげてください。優しくしてあげれば、膝が痛いのが早く和らぎます。

 

今日のまとめ

膝が痛い時に試してほしい、膝の痛みを和らげる方法をお伝えしました。撫でたり揉んだりと、膝をリラックスさせて痛みを和らげる方法です。膝が痛い時に、試してくださいね。

・膝を効率的に動かす役目がある、膝のお皿を撫でてください。
・硬くなりやすい膝の裏を揉みましょう。
・ふくらはぎを揉むと、膝も楽になります。
・腰の負担が、膝が痛い原因になります。腰回りのストレッチをしましょう。
・膝関節が傷んで、膝が痛い時は下側に湿布を貼りましょう。


連記事
タイトルとURLをコピーしました