富士山の噴火に備える!予兆とみられる7つの現象

富士山の噴火に備える!予兆とみられる7つの現象

最近、日本の火山が不穏な動きを見せています。まったく予想されていなかった御嶽山が突然噴火し、桜島の火山活動も活発化しています。東日本大震災以来、地殻変動が次々に起こり地震活動だけでなく、火山活動もどんどん活発化しているようです。

日本は世界有数の地震大国であると同時に、火山大国でもあります。世界中にある活火山のうち7%は日本にあるといわれています。これは国土面積から考えれば、非常に大きな値です。たくさんの火山がある日本ですが、やはり気になるのは富士山の噴火です。

もし富士山が噴火すればその火山灰は東京にまで降り注ぎ、その機能を麻痺させるといわれています。非常に残念なことですが、富士山についても噴火の予兆とみられる現象がいくつも観測されています。それをご紹介していきますので参考にしてください。

 

富士山の噴火に備える!
予兆とみられる7つの現象

 

たくさん起こっている地震

富士山の富士五湖周辺では地震が頻発しています。やや北側にそれているが、長野や岐阜で起こっている地震も富士山噴火の予兆ではないかと疑われています。あとで追加説明しますが、この辺は地質学的に関連が深いのです。

実際に、地震の中には火山性の振動を持つものも含まれていて、ますます疑いが深まっています。いずれにせよ、静岡、山梨、長野のあたりで噴火が起こる危険性は高いと言えます。このエリアにある火山は富士山だけではない。浅間山だって噴火する可能性はあります。

 

地殻変動の異常

次に地殻変動の異常です。日本という国はそもそも地殻変動がかなり活発な国である。4つのプレートが存在していて、毎日わずかに動いています。そしてここ数年、その動きが活発化しているのです。地殻変動が活発化すると、エネルギーが地中に蓄えられます。

蓄えられたエネルギーは何らかの方法で放出されなくてはなりません。その放出先は……、地震か噴火になります。山梨や静岡は糸魚川静岡構造線と呼ばれる巨大な断層地帯にあり、地殻変動によりエネルギーが溜まりやすい場所として知られています。

そして、その莫大なエネルギーが富士山の噴火に利用される可能性は、十分にあり得ます。また、運よく噴火が起こらなくても、巨大な地震が起こる可能性も考えられます。

 

周期的な問題

火山活動というのは、周期的に起こります。地殻変動の異常によりエネルギーの蓄えられるペースが速くなっていると書きましたが、異常がなくてもエネルギーは溜められ続けています。

たいていの場合、エネルギーの溜まるペースはある程度決まっていて、富士山は300年に一度噴火する程度のペースで溜まっていきます。

一番最近起こった噴火は1707年にあった宝永噴火と呼ばれる噴火で、それ以来噴火は起こっていません。何も異常がなくても、そろそろ噴火が起こっておかしくない時期なのです。

 

凍土層の融解による林道の崩壊

滝沢林道と呼ばれる北東斜面の道が300メートルにわたって崩壊を起こしました。アスファルトが裂けたり、陥没を起こしたりし、その後にも周辺で道路に亀裂が入り、路肩では緩みが生じています。その原因として考えられるのが凍土層の融解です。

凍土層と言うのはその名の通り地中に存在する氷の層で、これが溶けてしまえば、地面は陥没します。ではどうして氷が溶けてしまったのでしょうか?その一つの理由として、富士山の火山活動活発化による熱の発生が考えられています。

 

大沢崩れの進行

地面の異変は他にも起こっています。西側の斜面には大沢崩れと呼ばれる溝が山頂から山麓まで続いています。この溝は少しずつ崩れていましたが、近年崩れるスピードが速くなっています。

同時に大沢崩れでは冬に大規模雪崩も発生していて、レストハウスが破壊されるという事件も起こっています。この雪崩も地熱の上昇によって地表が熱せられることによって起こった雪崩で、火山活動の活発化を連想させます。

 

河口湖の水位低下

河口湖には六角堂という景勝地があります。以前は湖面を舟で行かなくてはならなかったのですが、現在は湖底を歩いて行けるようになってしまいました。それだけ湖の水位がさがってしまったのです。水に関する異変は他にも起こっていて、奥ヶ滝という滝の水量も明らかに減少しています。

奥ヶ滝の水枯れは2011年の静岡県東部地震がきっかけで起こりました。どうして河口湖の水位の低下や、奥ヶ滝の水量の減少が起こったのか、はっきりしたことはわかっていません。ですが、地殻変動を含む何らかの異常が起こっていることは間違いなさそうです。

 

太陽活動の低下

一見まったく関係ないようですが、富士山のようなタイプの火山と、太陽活動には関係があります。黒点は太陽で温度の低い部分ですが、黒点の量は太陽活動の活発さの指標にもなっています。

黒点が多いと太陽活動が活発であることが知られていて、11年程度の周期で黒点が多い時期と少ない時期あります。ところがここ数年、黒点の数が増えず、ずっと太陽活動が弱まっています。

そして、太陽活動が弱い時期には富士山のような火山が噴火されているのです。仮説は様々ありますが、もっとも有力視されているのは、太陽活動が弱まっていると宇宙線と呼ばれる放射線が地表に届きやすいためと言われています。

日本では富士山と同じタイプの火山の噴火は11回記録されていますが、そのうち9回が太陽活動が弱い時期に起こっています。しばらくの間、富士山の噴火には警戒が必要でしょう。

 

いかがでしたか。

富士山の噴火がいつくるのか、はっきりしたことは誰にもわかりません。しかし、1つだけ確実に言えることがあります。富士山が火山活動を続けているのならば、いつかは必ず噴火が起こる、ということです。活火山が溜め続けたエネルギーを放出する方法は噴火しかありません。

幸い富士山が噴火するときには、地震が明確に増えるなど、はっきりした予兆があると考えられています。そのときはマスメディアをはじめ、多くの情報が錯綜することになります。そこでどうやって動いていくのか? を本格的な活動が起こる前に考えておくことが大切になります。

 

まとめ

富士山の噴火に備える!予兆とみられる7つの現象

・たくさん起こっている地震
・地殻変動の異常
・周期的な問題
・凍土層の融解による林道の崩壊
・大沢崩れの進行
・河口湖の水位低下
・太陽活動の低下


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