富士山が噴火した時、生き延びる為に必要な7つの準備

富士山が噴火した時、生き延びる為に必要な7つの準備今からおよそ300年前の1707年、富士山は大噴火をおこしました。この大噴火を宝永噴火といいます。この宝永噴火の49日前には、M8.7の大地震があったことが近年の研究でわかってます。M9.0の3.11を経験した現在、富士山の再噴火は現実的な問題として考えられ、行政は被害予想や避難計画を次々と立案しています。

富士山が噴火したら、今の世の中ではどのような問題が起きるでしょうか。20世紀以降の日本で最大の噴火は1914年1月12日の桜島、大正大噴火です。この噴火による溶岩で桜島は大隅半島とつながり、少し離れた鹿児島市内でも火山灰が1m積もる被害が出ました。

では日本最大の活火山、富士山が噴火をしたら?現在の富士山防災マップでは、都心でも火山灰は10cm積もるだろうと予測しています。富士山の噴火を真剣に考えなければならない時代になりました。今日は富士山の噴火でも生き延びるべく、準備しておくべき7つの項目についてお伝えします。



 

富士山が噴火した時
生き延びる為に必要な7つの準備

 

いち早く警報を知るために


地震と同様に、富士山の噴火でも予兆があると言われています。気象庁や各自治体の防災センターは、日頃から富士山の噴火に関する情報を発信し続けています。そしていざ、富士山が噴火するとなる直前には、警報を発信するシステムを組んでいます。重要なのはその警報を私たちが確実にいち早く受信することです。

携帯電話の各キャリアや、大手のポータルサイトには、メール等による緊急警報システムがあります。富士山の噴火についての警報も含め、自分と家族の携帯電話には緊急速報が届く設定になっているのか、事前に確認をしておきましょう。

もし自宅が富士山に近ければ、溶岩、火砕流、噴石から身を守るため、すこし離れていても飛来するだろう火山灰の量など、1秒でも早く情報をつかむことが、あなたとあなたの家族の命を守ります。

 

事前に避難計画を確認しましょう


富士山が噴火してから、どこへ避難すればよいか、水・食料の配給はあるのか、などを知ろうとしても遅いです。後述しますが通信網、交通、物流、ライフラインなど全ての環境がダメージを受けるので、噴火直後には十分な情報も支援物資も届かないと考えてください。

そのためには、自治体の防災計画やハザードマップに基づき、家族の集合場所、連絡手段としての伝言板の位置、自宅を離れなければならない場合の避難先とそこへのアクセスなど、これらを事前に知るという準備が必須です。仕事、学校などで離れ離れになっている時、家族一人一人がどのような行動を取るかをしっかりと話し合っておきましょう。

 

火山灰から体を保護するために


日本最大の火山、富士山が噴火したら、その噴火に伴う火山灰の量は相当であると予測されています。富士山から半径30kmと神奈川県、東京都、千葉県には大量の火山灰が飛来します。もちろんこれらの地域より遠くにもある程度の火山灰は飛来する予測です。

実は火山灰は単なる灰ではなく、ガラスのような鉱物の粒です。大量のガラス片が飛んでくると考えてください。目に入れば角膜を傷つけ、口と鼻から入れば呼吸器を一瞬にしてダメにします。また、火山灰には毒性が強い火山ガスが付着しています。素肌に触れると皮膚炎を起こします。

富士山が噴火したら、すぐに自分の健康を守るため、ヘルメット、ゴーグル、防じんマスク、長袖シャツ、長ズボンを身につけて体を保護しなければいけません。これらの装備の準備は、日本に住んでいるのならば必須です。

 

食料と水の確保


最低3日分の飲料水(1日当たり1人3〜4リットル)と、最低3日分の保存食は備蓄してありますか?物流も水道もストップします。全国の農作物も被害を受けます。

最低でも3日分の水と食料は生き残るための必需品。ペットがいるご家庭は、ペットの分もお忘れなく。富士山の噴火のためだけではなく、地震や台風など、天災全てに対する備えとして、絶対に準備しておきましょう。

 

自宅と自宅にある機器類を守るために


屋根に降り積もった火山灰は雨を含むと、より重くなります。フィリピンのピナツボ火山噴火では、多くの家屋が倒壊しました。富士山噴火でも同様に屋根の火山灰の重みで、多くの家屋が倒壊するおそれがあります。

外観では問題なく見えても、予想以上の火山灰の重みで倒壊する可能性はありますので、噴火後、どのタイミングで自宅から避難するか、または屋根の火山灰をどのように除去するか、こういった準備も必要です。

また、火山灰はあらゆる機器類を故障させます。ましてや屋外にあるエアコン室外機やガス湯沸し器は、火山灰がそれらの内部に入りやすいので、防護策が必要です。ビニール袋やラップで機器類を包めば、火山灰による故障のリスクは減らせます。

噴火前から包む必要はありませんが、噴火した直後には包めるように、自宅にビニール袋とラップは多めに備蓄しておきましょう。

 

ライフラインが使えないときのために


富士山が噴火すれば、取水地にも火山灰が飛来し、上水道に混入する可能性があります。また、火山灰によって排水溝が詰まり、下水道も使用できなくなるかもしれません。火山灰は雪のように溶けてはくれないからです。

桜島では火山灰によって送電線がダメージを受けて停電した例があります。電気が無ければガスも使えないご家庭も多いでしょう。これらライフラインが使えない時のために、発電機、燃料、生活用水、非常用トイレも準備しておきましょう。全てが準備できない時は、どこに避難すれば良いかも考えてください。

 

自家用車と現金の準備について


少なくとも首都圏は甚大な被害が予想される富士山の噴火。高速道路・一般道も日常のようには使用できないでしょう。どうしても運転が必要なときには大量のウォッシャー液が必要になります。自宅にウォッシャー液の備蓄が必要です。

また、火山灰がエンジンフィルターを詰まらせますので、オイル・オイルフィルター・エアフィルターを交換できるように準備しておきましょう。ガソリンは常にタンクの半分はあるように気をつけてください。

そして、前述の通信網や送電線のダメージによって、ATMが使えなくなる可能性もあります。常に非常時用の現金は準備しておきましょう。

 

「いつ噴火するかなんて、誰にもわからない」「富士山噴火なんてデマだろう」そういった声があるのもわかります。しかし、「富士山が噴火しないなんてデマ」とも言えるのです。

地球の鼓動である火山の噴火の予測は、地震の予知と同様、現在の科学では不確かなことが多いです。しかし、300年前に大地震の直後、富士山は大噴火しました。そして300年後、またも大地震が起こりました。「これから富士山が噴火するのは当たり前」、こう考えるほうが理知的で論理的ではありませんか?

必要以上に恐れて平凡な日常を壊すのは愚かですが、自分と家族のために何の準備もしないのも、また愚かです。具体的な確率や時期なんて、誰にも分かりません。

それでも昔の人は知恵を絞ってこう言いました。「備えあれば憂いなし」今まさにこの言葉が必要とされている時代なのではないでしょうか。

 

今日のまとめ

富士山噴火に備えて。必要な7つの準備。

・携帯電話の警報システムを確認する。
・自宅・学校・仕事場からの避難場所と家族との連絡方法、自治体の防災計画を確認する。
・火山灰に備えてヘルメット、ゴーグル、防じんマスクなどを準備する。
・最低3日分の飲料水と保存食を備蓄する。
・機器類保護のためのビニール袋とラップを準備しておく。
・発電機、燃料、生活用水、非常用トイレの準備をしておく。
・車のウォッシャー液・オイルフィルターなどの消耗品類、ガソリン、現金の準備。