手先のしびれは血行不良?今すぐできる簡単ストレッチ

手先のしびれは血行不良?今すぐできる簡単ストレッチ

朝起きたときに指先が痺れる、パソコンのキーボードを叩いていたら突然指が動かなくなる……、など、手先のしびれは突然発生し、かつその場ではどうすることもできない厄介な症状。多くの人が悩まされている割にはその原因も対処法もくわしく知られていない場合が多く、悪化するまで放置してしまう方も少なくありません。

しかし、手先のしびれは身体の疾患を示す重要なサインです。放置したり、間違った対処法で何とかしようとしてしまうと、体に重大なダメージを負ってしまう場合もあります。

この記事では、手先のしびれの原因とその予防法、対処法を合わせてご紹介していくことで、手先のしびれにお悩みの方や不安を感じておられる方の手助けをしていきたいと思います。そこまでひどい症状ではないからと軽視せずに、手先のしびれが示すサインを正確につかんで、ご自身のお体を健康にお保ちください。

 

手先のしびれは血行不良?
今すぐできる簡単ストレッチ

 

手先のしびれの原因を知ろう

まず、ご自身の体に手先のしびれが発生した場合、考えられる原因は大きく分けて三つあります。神経系のどこかに異常があって起こる、神経障害。血流の悪化によって起こる、血流障害。運動麻痺によるもの。この三つの原因のうち、神経障害と血流障害に関しては症状の軽重があるため、ストレッチなどの自宅療養でなんとかなる場合と、医療機関による治療が必要な場合があります。

運動麻痺の場合は、自宅療養で対処するのはほぼ不可能なので、早めに医療機関による治療が必要です。では、これらの症状をくわしく説明していきます。

 

神経障害の特徴

神経障害とは、脳から手足までを貫いている神経の一部分に異常が生じて起こる障害のことです。いわゆる「肩こり」や「ヘルニア」と呼ばれる症状から発生するものが主で、神経が圧迫されることが原因となって起こります。そのため神経障害では、体のどこがどうしびれるのか?という点がとても重要になってきます。

体中の神経は経路が明確に定められているため、しびれの箇所から障害部分をかなり明確につかめるからです。しびれの箇所を明確に説明することができれば、医療機関への相談もスムーズに進むため、自分の体のどこがどう痛むのかはしっかりと確認しておきましょう。

 

血流障害の特徴

血流障害とは、その名の通り、血管の血液が上手く流れないことによって起こる症状です。寒さや年齢など外的な要因で起こることも多く、もっともポピュラーな手先のしびれの原因です。神経障害がいつでも起こるしびれであるのに対して、血流障害は運動時に起こるしびれであることが多く、その意味では判断しやすいとも言えます。

基本的に神経障害、血流障害は体の左右どちらかに起きることが普通で、全身に起こったり不規則に起こったりということはあまりありません。逆に、それらの症状が起こってきたときには、かなり重篤な疾患であることが予想されるので、早急に医療機関への相談が必要です。

 

運動麻痺の特徴

運動麻痺とは、神経や筋の機能が損なわれて、意識的に筋肉を動かせなくなった状態のことを言います。主に手足のどこか一本がしびれる単麻痺、左部分か右側部分のどちらかがしびれる片麻痺、両手か両足のどちらかがしびれる対麻痺、手足全てがしびれる四肢麻痺、と言った分類があります。

症状の軽重にはそれぞれ個人差があるものの、この場合は個人では治らない場合が多いので、すぐに病院に行く必要があります。

 

「しびれが体の片方くらいにしかなく、かつ持続しない」が、病院に行くボーダーライン

さて、ここまで手先のしびれの主な原因三つを紹介してきました。では、症状の軽重、医療機関に相談に行かなくてはいけないボーダーラインはどこにあるのでしょう?一般的に言って、このような手先のしびれは、しびれが出たり引っ込んだりと不規則な期間は、様子見でも大丈夫な期間ということになっています。

逆に、いつまで経ってもしびれが引かなかったり、体中がしびれたり、力が入らなくなったりと言った場合は、医療機関による相談が必要な段階と言えます。なので、「しびれが体の片方くらいにしかなく、かつ持続しない」状態を一つのボーダーラインと見てください。それ以上の障害が起こった場合は、早急に医療機関による治療が必要となります。

 

軽めの症状、特に血流障害の方にはストレッチがオススメ

ここまでで、手先のしびれの原因を大まかに説明してきました。症状の重い方は早めに病院に行くことが不可欠ですが、まだそこまでではない方、症状はないが不安な方というのが、やはりこの記事を読んでおられる方には多いのではないでしょうか。そこでみなさまにオススメしたいのが、自宅でも出来るような軽めのストレッチです。

この方法は、血流障害の原因となる血液の流れをスムーズにしていくだけでなく、肩こりなどといった神経障害の原因を取り除く一助にもなるので、手先のしびれに対する自宅療法としてはかなり有効な手段です。次の最後の記事で、手先のしびれに対処する具体的なストレッチ法を紹介していきます。

 

手の血行を良くする「伸ばしストレッチ」

手先のしびれとは、前にも述べたように、肩こりや腕の血流障害によって起こります。そこで、そのような手先のしびれや肩こりを感じた方は、その場で立ち上がって両腕と背筋を伸ばし、大きく深呼吸をしていってください。

息を吐いた後は、そこから腕をめいっぱい曲げ、伸ばし、曲げ、伸ばしを繰り返していき、それと同時に手のひらをグー、パー、グー、パーと開閉していきます。それだけで大丈夫です。

これを上半身の疲れを感じた時などに5〜10分ほどやることで、血流の促進には劇的な効果があります。一日に数回ノルマを決めてやったり、同時に首を回したりすることでさらに効果は高まります。このストレッチは、手先のしびれの解消だけでなく、予防にも十分の効果が期待できるので、興味のある方はぜひお試しください。

 

さて、ここでご紹介させていただいたストレッチ法はいかがでしたでしょうか。

ここで紹介したのは、あくまで手先のしびれと上半身を健康にするためのストレッチ法。体の健康を考えるならば、もちろん全身くまなく時間をかけてストレッチをしていく方がより効果は高まります。

しかしそうは言っても、最初からあまりにキツいノルマを背負い込んでも消化するのが難しいのも事実。まずは体の部位でも特に大切な手先や上半身の部分をストレッチから試してみてはいかがでしょうか。みなさんのご健康をお祈りしております。

 

まとめ

手先のしびれは血行不良?今すぐできる簡単ストレッチ

・手先のしびれの原因を知ろう
・神経障害の特徴
・血流障害の特徴
・運動麻痺の特徴
・「しびれが体の片方くらいにしかなく、かつ持続しない」が、病院に行くボーダーライン
・軽めの症状、特に血流障害の方にはストレッチがオススメ
・手の血行を良くする「伸ばしストレッチ」


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