勉強、デスクワーク、スマホにパソコンと、常に目を酷使し続けることが多い現代社会。目のかすみや疲れ目が出てきてもなお、無理やりにパソコンのモニターを見ていなくてはいけない状況もありがちですよね。
そんな現代人にとってかかりがちな疾患となってしまうのが、ドライアイという目の疾患。日本のドライアイ人口は約800万人とも言われ、特にコンピューターをよく使うビジネスマンや高齢者に多い傾向があり、深刻な症状の方も増えています。
この記事では、ドライアイという症状についてと、ドライアイに効く目薬の成分とを合わせてご紹介していきたいと思います。深刻な疲れ目とも言われているこの現代病を克服して、ぜひみなさんの目の健康をお守りしてください。
疲れ目には目薬を!
ドライアイに効く7つの成分とは
ドライアイとは、涙が出ないで目が乾く疾患です
ドライアイというのは、正式名称を乾燥性角結膜炎と言い、涙の分泌や安定性が悪いことから引き起こされる症状のことです。コンタクトレンズを長時間使用したり、パソコンのモニターを注視したりすることで目に不具合が生じ、不快感や痛みが発生してしまうのです。
目薬の購入には注意しましょう
なかなか治らない疲れ目に悩まされて市販の目薬を買うという人も多いと思いますが、目薬なら何でもいいというわけではないので注意してください。
と言うのは、一般で売られている目薬は、それぞれの症状に合った製品の造りになっているので、自分の病状に合わない目薬を選ぶと、むしろ逆効果になってしまうこともよくあるからです。自分に合った目薬をちゃんと選ばないと、目薬をさしたことで目の調子が悪くなってしまった、などということにもなりかねません。
疲れ目やドライアイには、人工涙液で涙の成分を補充してあげることが効果的
それでは実際に、疲れ目、ドライアイの症状を良くしてくれる目薬とは何なのでしょうか。ドライアイと言うのは前にも書いたように、疲れ目で目の機能が弱ることで、涙が上手く出ずに目が異常に乾いてしまう疾患のことです。
ということはつまり、涙の成分を補うような目薬を処方することで涙液の補助をしてあげれば、目に正常な量の涙が溜まってドライアイの症状は良くなっていくということになりますね。
このような発想から生まれた目薬が、「人工涙液」と呼ばれる分類の目薬で、この種類の目薬が疲れ目やドライアイにもっとも良く効く目薬の一つとされています。
ドライアイに効く主な成分は7つほど。これらの成分を意識して目薬を選ぶ
それでは具体的に、この人工涙液と呼ばれる目薬にはどのような効能の成分が含まれているのでしょうか。
疲れ目やドライアイに効く成分は主に7つほどあり、それぞれ、イプシロン-アミノカプロン酸・クロルフェニラミンマレイン酸塩・ネオスチグミンメチル硫酸塩・天然型ビタミンE(酢酸d-α-トコフェロール)・ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)・パンテノール・タウリンなどと名前がついています。
ここからは、目薬を選ぶ際の参考として、これら成分の内容を大まかに紹介していきたいと思います。
自分の病状に合った成分の目薬を選びましょう
イプシロン-アミノカプロンとは、炎症の原因となる物質の生産を抑えることで目の疾病を治していく成分です。なかなか治らない目の疾患に悩まされている人は、この成分が含まれている目薬を選ぶといいでしょう。
クロルフェニラミンマレイン酸塩とは、目の炎症や目のかゆみを止めることで、服用者の苦痛を緩和する成分のことです。目が痛い、痒いなどの症状に苦しまれている人は、この物質の入った目薬を選ぶことで多少なりとも楽になっていくはずです オスチグミンメチル硫酸塩は、目のピントを修正することで、疲れ目などを治していく能力があります。
どうも目の調子が悪くて上手くものが見えないという人は、この成分に着目して目薬を選ぶことをオススメします。その他、天然型ビタミンE(酢酸d-α-トコフェロール)は、末梢血管と呼ばれる血管の流れを良くすることで、目の機能を向上させる力があります。
また、タウリン、ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)、パンテノールの成分が含まれている目薬には、目の組織代謝を活発にする力があり、目の疾病を治癒していきます。これらの成分は、重要な要素なので、大体の目薬には含まれています。
さて、ここまでドライアイと目薬の成分について大まかに紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
一口に目薬と言っても、各症状によって良い目薬、悪い目薬というものがあるものなので、じっくり考えることも大切です。 私たち現代人は、毎日のように目に負荷がかかる環境に生きているため、知らず知らずのうちに疲れ目やドライアイなどの症状を抱えがちです。
目に違和感や不快感を覚えたときは、軽い症状だろうと油断せずに、ちゃんとした目薬を処方することが大切です。目は人間の器官の中で一番多く情報を受け取る重要な器官と呼ばれていますが、現代はとりわけ目の重要性が高まっている時代と言えるでしょう。
そんな時代だからこそ、私たち現代人はより一層自分自身の目の健康を気遣う必要があります。みなさんも疲れ目やドライアイの際には、ぜひご自身の症状に合わせた目薬を選んで、目の健康を末永くお保ちください。
まとめ
疲れ目には目薬を!ドライアイに効く7つの成分とは
・ドライアイとは、涙が出ないで目が乾く疾患です
・目薬の購入には注意しましょう
・疲れ目やドライアイには、人工涙液で涙の成分を補充してあげることが効果的
・ドライアイに効く主な成分は7つほど。これらの成分を意識して目薬を選ぶ
・自分の病状に合った成分の目薬を選びましょう