物忘れの病気にならないために!年代別に見る症状と対策

物忘れの病気にならないために!年代別に見る症状と対策

物忘れで困った経験ありませんか?例えば、となりの部屋に何かを取りに来て、「あれ、何しにきたんだっけ・・」一瞬頭の中が真っ白になって思い出せません。「ひょっとしら病気?」なんて考えてちょっと不安な気持ちになりますよね。

壮年期の人に限らず、若い人にも起こる物忘れ。脳の中には記憶をコントロールするメモリーユニット「海馬」という組織があって、目や耳などから入ってきた新しい情報を記憶に必要なものは脳本体に伝送し、そうでない情報は消去するといった作業を繰り返しています。パソコンに例えると必要な情報はマイドキュメントに保管し、いらない情報はゴミ箱に捨てるといった作業に似ていますよね。

ですが、脳のコンディションが悪かったり作業が忙しすぎると、エラーを起こして物忘れの原因になるのです。当然、壮年期の物忘れは脳機能の低下も大きな要因の一つです。そんな物忘れを防ぐためには、海馬を含めた脳機能の最適化が必要です。そこで今回は、その症状に合わせ、物忘れの病気にならないための対策をご紹介していくことにしましょう。

 

物忘れの病気にならないために!
年代別に見る症状と対策

 

何度も同じ話を繰り返す

これは壮年期に起こる典型的な物忘れの症状です。よくこんなおじさんやおばさんいますよね。つまり、前に話した内容を覚えていないのです。歳をとってからはある程度しかたありませんが、あんまりひどいと困りものです。壮年期になり生活も安定してくると、何も変化のない毎日を送るようになります。それはそれで、とても大切なことなんですが脳があまり働いていません。

対策としては、なるべく外に出て人と話をしたり、買い物をしたりして脳に新しい刺激を与えてあげてください。だいたい歳をとると出不精になりますからね。いつも家の中に閉じこもっていると、どんどん脳力が低下しますよ。

 

今やろうとしたことを憶えていない

これも壮年期を過ぎたあたりから多くなる症状ですが、原因は脳力の低下にあります。つまり一度記憶されたことをなかなか引き出せなくなっているのです。人や物の名前がなかなか思い出せないのと同じ症状ですね。「ねぇ、あの人なんて名前だっけ」「あの人って誰だよ」「ほら、あの人よ」なんて会話してませんか?

そんな症状を改善するためには、いくつもいっぺんにやらないようにすることです。つい若い頃のつもりで効率よくやろうとしますが脳力の低下は否めません。多少遅くなっても物事は一つ一つこなすようにしてください。焦ってイライラしちゃだめです。余計に物忘れがひどくなりますよ。それから、物を取りに行く時は声に出して宣言するのもいい手です。例えば「俺は今からコップを取りにいく!」とかね。

 

簡単な足し算ができない

数字の計算をする時、電卓にたよっていませんか。これでは海馬の仕事がありません。人の体は使わないと退化していくのはご存知の通り。海馬もそうです。ですから、数字に弱くなったと思いだしたら海馬と脳のトレーニングを心がけてください。トレーニング法で効果的なのは暗算をすること。この際正解不正解は関係ありません。

暗算をするとまず最初の数字の情報が海馬に入り一旦記憶します。そして足し算、次の数字がやってきます。その時脳はいったん記憶した最初の数字を引っ張り出してきて足し算を実行し答えを出します。そしてまた新しい数字が入ってくる。どうですけっこう忙しくなるでしょう。物忘れ対策に即効性のある方法ですのでぜひお試しください。

 

きのう食べた夕食の献立を憶えていない

これも壮年期の人によく見られますが、ところが最近若い人達にもこんな記憶障害が広がっています。原因は情報過多。つまり新しい情報を詰め込み過ぎなのです。例えば、受験勉強をしている時、海馬は必要な情報を脳に伝送する作業で大忙し、フル回転しています。ですからさっき食べた夕食の献立などどうでもいいような情報はさっさと捨てられしまいます。

ですから、そんな時に学校の友達や会社の同僚から電話がかかってきても、次の日に憶えていないこともあり得るのです。そうならないためには、いっぺんに色々なことを詰めこまないこと、時々生き抜きをして脳を休憩させてあげることに尽きますが、忙しい現代社会、そうも行かないことが多いですよね。ですからせめて睡眠だけはちゃんと採るようにしてください。良質な睡眠は脳に休憩を与え、コンディションを整えるのに最も有効な方法です。

 

イライラしている時に物忘れが多い

ストレスが引き起こす物忘れ、これは壮年期の人、若い人に共通して起こる物忘れです。エラーは海馬から脳へ記憶すべき情報を伝送している途中に起こります。強いストレスや怒り、焦りの気持ちは伝送途中の信号にノイズとなって影響を与え、うまく脳に到達できず結果的に記憶として蓄積されないのです。

記憶すべき情報を憶えていない、これは時として重大なミスを引き起こします。イライラの原因がストレスであるとするなら、そのストレスを解消しなくてはいけません。それが怒りであれば、一息ついて怒りを静める努力をしてください。焦りなら、時には「まあ、いいかぁ」という気持ちを持つことが必要です。特に壮年期の人はアルツハイマー型認知症に陥る可能性がありますので要注意!なるべくストレスを溜めない生活を心がけてください。

 

若年性健忘症の初期症状と対策について

外出する時物忘れが多い、電車の中に傘を忘れる。地下街から地上に出た時、ここがどこなのか思わず周りを見渡してしまう、自分のデスクの上がきたない・・・。こんな何でもないようなことが若年性健忘症の引き金になります。考えてみれば最近自己判断で動くことが少なくないですか?バイトに行っても会社の中でも、デートの時の楽しい過ごし方なんてインターネットで調べればすぐに解りますよね。

そう、みんなマニュアルで動いているんです。さきほどご紹介した通り、使わないとそれがお年寄りであれ若い人であれ脳はどんどん退化していきます。ですから若年性健忘症を防止するためには、なるべく自分で考えで行動すること。もちろん正解はマニュアルに書いてある通りです。ですが少し道に迷って遠回りしたとしても、自分の力でその正解にたどり着いてください。

 

アルツハイマー型認知症の初期症状と対策について

壮年期の単なる物忘れとアルツハイマー型認知症の初期症状の見分け方をお教えしましょう。食事のことを例にとると、単なる物忘れとは、昨晩食事をしたことは憶えているが、何を食べてのか忘れた。これは誰にでもあることで心配ありません。ですがアルツハイマーの初期症状は昨晩食事をしたことすら憶えていないのです。

ここまでくると今までご紹介したような対処法では手に負えません。周りの方が変だなと感じたら早急に精神科に連れて行ってあげてください。アルツハイマー発症の原因の一つに現実逃避があります。強烈なストレス、恐怖、悲しみは記憶の中に深く刻みこまれ、何度も何度も蘇ってきて本人を苦しめます。そしてそのたびに嫌な記憶を押さえ込もうとする。そして最終的には全ての記憶が蘇らなくなっていくのです。

 

いかかですか。

物忘れが多いことを歳のせいだとか、自分の性格だからと思い込まないで、ちょっとだけ対策を試みるだけで改善できることをご理解いただけましたか。物忘れ防止の基本は、常に脳を働かせることです。

そしてもしも物忘れが激しくなっても、脳を鍛え直せば記憶力は必ず蘇ってきます。若い人は常に自分で考え行動する姿勢を忘れないで、そして壮年期の人は歳を取っても勉強する気持ちを忘れず、常に新しい刺激を求めて生活してください。たまには家族揃って旅行に行きましょうよ。そして知らない街の風景を十分楽しんでください。未知との出会い、それは最高の物忘れ対策法なのですから。

 

まとめ

物忘れの病気にならないために!年代別に見る症状と対策

・何度も同じ話を繰り返す
・今やろうとしたことを憶えていない
・簡単な足し算ができない
・きのう食べた夕食の献立を憶えていない
・イライラしている時に物忘れが多い
・若年性健忘症の初期症状と対策について
・アルツハイマー型認知症の初期症状と対策について


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