肩甲骨とは、背中にある羽根の生える位置にある、対になった骨のことを指します。肩甲骨の痛みは、主に骨盤の歪みから来る姿勢の悪さやストレスなどが原因と言われています。
肩甲骨の痛みは生活に特に支障が出ないため、放置されることが多いのですが、慢性的に痛む場合は医師に相談するなどしたほうがいいでしょう。内臓の疾患などの可能性もあるからです。肩甲骨が痛む時に、痛みの緩和や治癒のために出来る対策についてまとめてみました。心当たりのある方は試してみてください。
肩甲骨の痛みは放っておかないで!
今すぐできる7つの対策
お風呂にゆっくりとつかる
まずは、お風呂にゆっくりとつかって患部を温めることです。痛みとは、その部位の筋肉や神経の緊張が少なからず関係しているため、お風呂で患部を温めて、緊張を緩めることはとても大切です。
また、血行を良くするという意味でも温浴効果は期待できるでしょう。肩甲骨の痛みのほとんどは、姿勢の悪さがからきているため、お風呂で筋肉の緊張を緩めた後に軽くストレッチをして骨盤の歪みを治していくのも効果的ですね。
デスクワークに孫の手を!
パソコンなどのデスクワーク作業を長時間行う仕事の方は、肩甲骨の痛みもなじみ深いものでしょう。デスクワークそのものよりも、長時間悪い姿勢でいることで肩甲骨が痛むのです。
デスクワークに携わる人は、あらかじめ上半身の血行を良くしたり、緊張した筋肉をほぐすためのアイテムを常備しておいた方がいいでしょう。孫の手や肩叩き器などの100円ショップアイテムでもいいですし、カイロや貼るお灸などの薬局アイテムもおすすめできます。
上半身のストレッチ
肩甲骨の痛みの原因のほとんどは姿勢の悪さなので、姿勢の矯正のためにも、筋肉の緊張をほぐすためにも、普段から上半身のストレッチを習慣づけるといいでしょう。
デスクワークを長時間した後に、肩をぐるぐる回したり、両腕を上に上げ下げするだけでも肩甲骨周りの筋肉の緊張も少しは緩和します。「やらないよりはやった方がまし…」といった気休め程度ですが、続けることで効果を発揮します。
全身のストレッチ
肩甲骨の痛みは姿勢の悪さが原因だと書きましたが、姿勢の悪さは身体全体のバランスの改善が必要です。骨盤の歪みを治せば、上半身の姿勢も改善し、それに伴い筋肉が発達すれば肩甲骨の痛みはなくなるでしょう。肩甲骨の痛みでお悩みの方は、一度全身のストレッチを試みてください。
ヨガやピラティスなども体幹を鍛えるため、長く続けることで姿勢の改善につながるでしょう。ストレッチは自宅で行ってももちろんいいのですが、正しいやり方を覚えたほうが効果的なため、最初は整体などでやり方を教わるといいでしょう。
首を回して血流を良くしよう!
「肩甲骨が痛むのでなんとかしたい!」と思っていても、整体もヨガもピラティスも通う余裕のない方もいらっしゃるでしょう。肩甲骨の痛みぐらいで病院に行くという人もごく稀です。かといって放置したままではますます痛みは慢性化しかねません。
そこで肩甲骨が痛む時に簡単に出来るストレッチとして「首回し」をおすすめします。肩甲骨が痛む時、肩が凝った時などにゆっくりと首を回してみましょう。左右五回ほど首を回すだけで、上半身から脳にいたる血行がかなり改善されます。
血流をスムーズにしておけば、血管の圧迫での痛みは緩和することができるため、首回しは効果的といえるでしょう。
その枕、あなたに合っていますか?
長期にわたって肩甲骨が痛むという方は、もしかしたら枕が合っていないのかもしれません。枕が合っていないと、寝ている間じゅう身体が歪んだ状態でいるため、肩甲骨が痛むなどの不快症状につながる可能性があります。枕を変えて睡眠時間に身体をゆがませないようにしましょう。
起きた時に肩が凝っていたり、首や肩甲骨が痛むという症状がある方は、枕の交換をおすすめします。ホームセンターなどで買うよりも、寝具店で店員のアドバイスを受けて購入した方が、より自分にあった枕を見つけられるでしょう。
お医者さんにゆだねよう
肩甲骨の痛みは、生活に支障が出ないせいか、放置して見過ごす人が多いのです。しかし放置し続けて痛みが続く不快症状を抱え続けるよりも、一度きっぱりと医師に相談することも一つの手です。たかが肩甲骨ですが、ストレッチ方法を教わるだけでも病院に行く価値はあるでしょう。
また、肩甲骨の痛みは内臓の疾患から来るものもあるため、思わぬ病気の発見につながるかもしれないのです。「単に肩こりの悪化だろう。」などと素人判断して、病気の発見を遅らせることのないように早めに医師に受診することは言い判断と言えるでしょう。
さて、肩甲骨が痛む時にできる対策について調べてみましたがいかがでしたでしょうか。肩甲骨の痛みは人によっては動作に支障が出るほどのものもあるため、迷った時は面倒くさがらずに医師に相談しましょう。
整体などでマッサージしてもらったり、温浴効果のために温泉などに行くのもいいでしょう。たかが肩甲骨と言っても、背中の中心に位置する肩甲骨の痛みは重要です。ストレッチなどを心がけて早めに痛みを緩和してあげてください。
まとめ
肩甲骨の痛みは放っておかないで!今すぐできる7つの対策
・お風呂にゆっくりとつかる
・デスクワークに孫の手を!
・上半身のストレッチ
・全身のストレッチ
・首を回して血流を良くしよう!
・その枕、あなたに合っていますか?
・お医者さんにゆだねよう