足のしびれの原因は病気のしわざ?7つの主な病気と症状

良く長い時間正座したことで足がしびれて立ち上がれないと言った経験は誰でもある事でしょう。それは誰でも起こる事です。ですが、そういうしびれとは違い、同じ姿勢で長時間いると足先がしびれる、歩行すると太ももから足にかけてのしびれがあり、長いこと歩けない、と足のしびれや症状の変化によって考えられる足のしびれの原因や病気はそれぞれ違います。

足のしびれもひどくなると病気によっては歩行が困難になったり他の部位にも影響を及ぼす危険が考えられます。ですので症状を早くに発見し出来るだけ早くに治療する事が必要になります。

ですが、足のしびれと言ってもそんなに変わりはあるのだろうか。足のしびれが原因で病気が考えられると言ってもどのような症状や原因で病気が考えられるというのでしょうか。そこまで知っている人は少ないでしょう。そんな人に今回は足のしびれの原因として病気の可能性がある7つの主な病気と症状を説明します。

 

足のしびれの原因は病気のしわざ?
7つの主な病気と症状

 

糖尿病性神経障害により足の先からしびれが起こる

糖尿病性神経障害は高血糖な状態が持続する事により血流が低下し、神経障害を起こす状態の事を言います。神経障害が原因でしびれが起こります。しびれの症状としては足の先から左右同じ部位にジンジンとしたしびれが現れます。ひどくなると痛みを伴い感覚が鈍くなったり常に虫が足を走っているような知覚異常を伴います。

さらにひどくなると歩行が困難になり力が入らないことにより筋肉が衰えるだけでなく、循環不全により足から足首にかけて壊死し、切断しなければならない状態になる人も最近では少なくはありません。

 

腰椎椎間板ヘルニアにより足の付け根から足にかけてしびれが起こる

腰椎椎間板ヘルニアは腰に負担がかかる動作やくしゃみなどが原因で椎間板の中にある髄核が外に飛び出て神経を圧迫する事により神経の流れが遮断されます。それが原因で足の付け根から太もも、ふくらはぎにかけてしびれが生じます。

ヘルニアがある腰の骨の部位によってしびれの部位は異なります。腰椎椎間板ヘルニアの症状としては最初は長時間同一姿勢でいたり歩行する事でしびれが足の付け根やお尻から足にかけてしびれが走るような感覚がありますが少し休むことで症状が落ち着くことがほとんどです。症状が悪化するとしびれが持続し、感覚がなくなります、歩行が困難になります。

 

バージャー病は足先のしびれと冷感が起こる

バージャー病は血管の内側が何らかの原因により炎症を起こすことで動脈が閉塞し、血液が流れないことにより起こる病気で下肢の血流障害が原因でしびれが起こります。閉塞性動脈硬化症も同じような症状が起こります。

原因は不明ですが喫煙が深く関係していると言われています。症状としては最初は足先のしびれと冷たい感じがする程度で歩行にも何も問題はありません。少しずつ悪化するにつれて長時間の歩行が困難になるだけでなく安静時も持続してしびれが継続し、足全体が冷感を伴います。血流が不足した状態が続き、足に潰瘍を作り、壊死してきます。

 

パニック障害により足先や足全体にしびれが起こる

パニック障害は予期せぬ出来事やストレスにより急に胸苦しさや神経症状が身体的な症状と精神的な症状が一緒になり急に現れる事を言います。急な発作やしびれも身体的な症状の一つとされ、病的な状態が無いのが特徴でしびれのはっきりとした原因は分かっていません。

症状としては発作による急な足全体のしびれと冷発汗、けいれんを伴うこともあります。発作が落ち着くとしびれも落ち着きます。発作があるからと言って歩行は問題がなくできます。

 

ビタミン不足や脱水によりしびれが起こる

お酒を飲み過ぎた次の日は足がしびれて起きた、暑い日にスポーツをしたら足がしびれてきた、といった経験がある人はビタミン不足や脱水が原因でしびれが起こっている可能性があります。ビタミンが不足し、水分が不足する事で血流が不足し足に一時的に血流が流れなくなることで足にしびれが起こります。

ビタミンや水分を補給する事でしびれはすぐに改善します。ですが、ひどい脱水ではしびれが酷くなり自分では体が動かすことも困難になるので速やかに医師の処置が必要です。

 

一過性脳虚血発作により足にしびれが起こる

脳に流れる血管が狭くなり一時的に脳への血流が途絶えると事により足を司る神経が遮断されるのが原因でしびれが起こります。脳梗塞の前触れとも言えるのです。脳からくるしびれはどちらか片方の足だけしびれると思っている人も多いですが、両側の足にしびれが起こることもあります。

血管が詰まりかけている時はしびれだけですが、血管が完全に詰まった場合は歩行も困難になり、意識が消失し、命の危険もあるのです。そうならない為にも異常を感じたら早期に病院に受診する必要があります。

 

足根管症候群により足の裏がしびれる

足根管症候群はふくらはぎから足にかけて流れる神経が足の裏を通るときに圧迫を受けます。それが原因で足の裏にしびれが起きます。神経の圧迫している部位により足の裏のしびれる部位が多少違います。

症状としては最初は歩行時に軽い足の裏のしびれを感じる程度です。悪化すると運転でクラッチを踏むのもつらくなり、運転が困難になります。また、痛みで歩行が困難になる事もあります。足全体の冷えが酷くなり夏でも靴下を履いていないと辛い状態になる事もあります。

 

足のしびれの症状によってはこれだけの病気が考えられるのです。足のしびれでもすぐに収まるからと安易に考えている人はこれを見て、早めに対処する必要が理解できたと思います。自分の足のしびれと同じ症状がある人はそのままにせずに早めに病院に受診し治療対処する事が必要です。また、常に足に異変は無いか、いつも通りに歩行は出来ているのかを確認する事も大切になります。

歩行が困難になるだけで寿命は10年縮まると言われています。それだけ歩くことが出来ると言うのは大事な事なのです。これを機会に自分の足の状態やしびれによって病気が考えられる人は健康診断と思って病院に受診してみてはいかがでしょう

まとめ

足のしびれの原因は病気のしわざ?7つの主な病気と症状

・糖尿病性神経障害により足の先からしびれが起こる
・腰椎椎間板ヘルニアにより足の付け根から足にかけてしびれが起こる
・バージャー病は足先のしびれと冷感が起こる
・パニック障害により足先や足全体にしびれが起こる
・ビタミン不足や脱水によりしびれが起こる
・一過性脳虚血発作により足にしびれが起こる
・足根管症候群により足の裏がしびれる


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