足の病気はこんなにある!症状や部位でわかる7つの疾患


人間は足が病気になっても命に関わることはほとんどありません。しかし足の病気は「歩行障害」という不具合をもたらし、生活にとても支障が出ます。足が病気になることは、ノーマルな日常生活が送れなくなるということです。

健康なときは気が付かないのですが、私たちの重い体を日々支え続け、好きなところに移動できるのは、足が健康であってこそなのです。

「お風呂で足を洗わなーい。」なんていう芸能人もいるくらい、足は毎日酷使された上に手入れも行き届かない体の末端の部位なのですが、日ごろの感謝の気持ちを込めて、毎日きちんとケアしてあげましょう。

そうすれば、足はいつまでも健康に、私たちの体を支え続けてくれるでしょう。ちなみに「足」というと、太ももやら膝やらを思い浮かべる人が多いのですが、「足」とは一般的に、「足首から足の指の先端にかけて」の部位を指し示すのでお間違いのないように。

 

足の病気はこんなにある!
症状や部位でわかる7つの疾患

 

土踏まずの無い偏平足

足の裏には「土踏まず」というへこんだ部分があります。文字通り地面にぴったりとくっつかない部分です。人間は生まれたときはみな偏平足ですが、成長とともに土踏まずが形成され、ジャンプやダッシュなどの運動に適した足になっていくのです。しかし成長の過程で稀に、土踏まずが作られない人がいます。それが偏平足です。

偏平足になるとジャンプなどの瞬発力を要する運動が不得意になるほか、歩行障害や膝の関節症などの発症につながることもあります。だいたいは無症状ですが、成長してから痛みが出ることもあるため、早めに治療するといいでしょう。

治療と言っても「足裏の筋肉を積極的に作っていく」ことが主な治療なので、普段から裸足で生活するなどで偏平足は改善できると言います。

 

巻き爪は早めに治療を!

最近では子どもから大人まで、巻き爪になる人が増えていると言います。巻き爪とは、足の爪の両端が中心に向かって巻き込まれるようになってしまう足の病気です。足に合わない靴を履き続けることなどが原因で巻き爪は発症します。爪が深く巻き込まれると、押さえつけられた爪の下の組織が腫れて痛み出します。

たかが足の爪とはいえ、歩くたびに痛むために歩行が困難になる人もいるのです。巻き爪は自宅で簡単に治療できるため、医師に相談のうえ早めに治療しましょう。

 

感染力の強い水虫

「家では旦那さんにスリッパをはかせている!」という家庭も多いでしょう。そうです、中年男性の多くは足に「水虫」を飼っています。水虫とは、言わずと知れた足の病気です。水虫と呼ばれる細菌が足に繁殖して、足の皮をぼろぼろにしてしまうのです。

水虫になると見た目も汚く、感染力も強いために、家族からは遠巻きにされるでしょう。水虫の主な原因は「湿気」なので、通気性の良い靴下や靴を履くなどして予防できます。水虫になると家族から悲鳴がでるため、早めに治しましょう。

 

爪にできる爪水虫

上述した水虫は、なんと爪にも感染するのです。水虫菌の恐ろしいところはその生存能力と感染力です。他人にもあっという間に感染するし、体から離れてもしばらくは生き続けるというしぶとさ。足が水虫になり、病院にもいかずに放置していると、水虫菌であるカビが爪の間に潜り込んで「爪水虫」を発症します。

爪水虫になると爪がぼろぼろになります。また、爪が変形したり変色したりして、見た目も悲鳴もの。爪の下の角質層にカビが繁殖するため、通常の水虫よりも治すことが困難です。

 

靴が合わないと外反母趾に 

女性に多い足の病気が「外反母趾」です。足の第一指や第五指の付け根部分が外側に向かって大きく膨らむ病気を外反母趾と言います。足に合わない靴を長時間、長期間履き続けることで外反母趾になりやすくなると言います。

また、女性に外反母趾が多いのは、かかとの高い靴を履き続けることが原因と言われています。外反母趾が悪化すると痛みを発症し、歩行ができなくなることもあります。稀に手術を行うこともあるくらいなので、外反母趾の傾向がある人は、早めにゆったりとした靴に履き替えて足の負担を軽減してあげましょう。

 

魚の目で歩行障害 

足の裏の皮膚の一部が、比重がかかるなどの刺激を受けて盛り上がり、中心部が魚のうろこのように見える症状を「魚の目」と言います。足の裏の不自然な一部分に体重がかかる原因は、ヒールの高い靴や、足に合わない靴を履き続けることが考えられます。

魚の目の特徴は、足の裏の皮膚の固くなった部分が盛り上がり、「芯」ができることです。この芯の部分が歩くたびに痛むため、普通のイボとは区別されます。

 

足の使い過ぎで足底腱鞘炎に

足底腱鞘炎という足の病気をご存知でしょうか。一般人にはなじみのない言葉かもしれませんが、足を酷使するスポーツ選手にはなじみのある病気です。ジャンプやダッシュなど、運動の度に足を使いまくるスポーツ選手は、激しい運動によって足の筋肉が断裂して、足底腱鞘炎になるのです。

また、スポーツ以外でも肥満などが原因で発症することがあります。足底腱鞘炎になると、主にかかと部分が歩行の度に痛みます。自然緩和を目指すのであれば、痛みがなくなるまで安静にするといいでしょう。

 

足の病気としてなじみ深いものを7つ挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。健常な人間であれば、毎日の生活で足を酷使しまくっているでしょう。毎日の足の疲れをとるべく、お風呂でもんだり爪のケアをしたりと、足を労わることで足の病気は回避できるでしょう。

また、巻き爪や魚の目など、発症していることがわかっていても、「これくらいなら…。」と放置して病院に行かない人も多いと言います。足の病気を放置すると、ゆくゆくは本当に歩行障害に発展することが多いため、必ず病院に行って早期治癒を目指しましょうね。

まとめ

足の病気はこんなにある!症状や部位でわかる7つの疾患

・土踏まずの無い偏平足
・巻き爪は早めに治療を!
・感染力の強い水虫
・爪にできる爪水虫
・靴が合わないと外反母趾に
・魚の目で歩行障害
・立ち仕事で足底腱鞘炎に


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