突き指で骨折も!放っておくと危ない7つの症状


運動中や思いもよらない時に起こってしまう突き指。痛みも軽いので、ただの突き指だろうと放っておいたり、テーピングの固定だけで様子を見ていると、骨折を伴っていて思わぬ重症の怪我だとわかり、後悔することもありますよね。

また、何か月も痛みが続いて普段の生活に支障が出る場合もあります。指には3つの関節があり、それぞれ突き指の対処法が違うなど、指先はとても繊細なんです。そして治療法も、鎮痛剤や抗炎症剤で治療できる場合や、手術をしないと治らない場合など色々なケースがあります。

突き指の場合、診察はまず拳を握り、次に指を伸ばし、できない指があればさらに詳しく調べます。思いがけなく起きてしまう突き指、、、そこで今回は放っておくと危ない突き指の症状についてお伝えします。ではご覧ください。

腫れが長引く

突き指をした時は、当然痛みがあり、ひどい場合は内出血もみられます。ずっと腫れが退かずに痛みも伴う場合、骨折している可能性があります。整形外科の医師の診察を受けて、突き指か骨折か早めに診断をしてもらいましょう。

 

内出血している

内出血は、血液が身体の内側で血管の外部に出ている状態で、身体の中での出血です。その場合は、血管が傷ついているので指がかなりの衝撃を受けています。内出血がひどい時は腫れが長引く時と同様に早めに医師の診察を受けましょう。

 

爪の下に血豆ができている(爪下血腫)

爪の下に血豆ができている場合は、身体から一番遠い指の関節のあたりに局所的に強い圧迫を受けたためできます。車のドアに自分の指を挟みこんでしまった時などに起きてしまいます。この場合、関節の周囲のスジが傷ついている可能性がありますので、痛みが長引くようなら医師の診察を受けましょう。

 

指が変形している

ボールなどが指先にあたった突き指の場合、マレットフィンガー(槌指)と言って、指が変形します。変形の原因は指先のスジが切れてしまって起こるのですが、マレットフィンガーにも2種類あって指を伸ばすスジが切れてしまった状態のものと、スジが付いている骨の一部が骨折した状態のものがあります。

診断するのにはX線撮影が有効で、骨折の有無で治療法が変わるので、医師の診察を早めに受けましょう。骨折があれば、指を伸ばした状態で、指先から押すと痛みを感じます。病院受診前に試しておけば、診断前に心構えができます。

 

指が不自然な方向に動く

この場合は、突き指だけでなく、スジが切れており、骨折も伴っています。痛みもかなりあるはずです。痛みにはアイシングという方法があります。アイシングは出血量を減少させることができ、また、痛みを感じる神経を麻痺させ痛みを軽くする効果があります。具体的には

・保冷剤
・コールドスプレー
・冷湿布
・流水

でアイシングができます。身近にあるものでできますので、速やかにアイシングをしましょう。また、アイシングはあくまでも応急処置ですので、すぐに病院を受診しましょう。

 

指が痛くて痛い部分から先が動かない

指の関節が脱臼している可能性があります。リハビリに何週間もかかり、痛みも伴います。脱臼の種類には亜脱臼と、完全脱臼があります。どちらの脱臼も自分では適切に治せません。鎮痛剤だけなら薬局には湿布、塗り薬、内服薬と色々な種類のお薬がありますが、薬局のお薬だけでは治療できませんので、病院で治療を受けてください。

 

関節が曲げられない

ジャージーフィンガーは、スポーツでの怪我の1つで、ラグビーなどで指が相手のジャージに引っかかったまま強く引っ張られることにより起こりやすく、薬指に多い怪我です。原因は指を曲げる側のスジが切れたために起こります。

ラグビーをしていなくても、何かに指が引っかかったまま自分が動いてしまったり、相手が動いてしまうと同じような症状が出ます。この場合は手術が必要で、必ず医師の診察が必要です。

 

如何でしょう、突き指と一言で言っても、症状がかなり違います。そして専門医の診察を受けないといけない場合がかなりあります。放っておくと指が変形したまま固まってしまい、特に女性はきちんと直しておけばよかったと後悔するかもしれません。

指関節は構造上繊細な動きができるように複数の小さな関節で作られていて、強い力に耐えられなくなっています。そのため、突き指だと思う時でも、骨折している場合があります。

また、親指の関節は他の指と比べると、強い関節で、親指が突き指してしまうと、大きな怪我に発展するケースが多いんです。その怪我の1つにスキーヤーズ・サムと言われる怪我がありますが、この怪我はスキーストックを握ったまま転倒して手をついた時に起こることが多く、1シーズン痛みが続くことが多くて、親指のスジに痛みと腫れがあります。

病院へ行く前に親指と人差し指でしっかり丸が作れない時はこの怪我が疑われます。とにかく突き指だと思った時にそのまま放置せず、きちんと診察、治療を受けることが症状を重くするのを防ぎます。いつもと違う痛みや腫れが続く時は早めに診察を受けたほうが良いですよ。

まとめ

突き指で骨折も!放っておくと危ない症状には

・腫れが長引く
・内出血している
・爪の下に血豆ができている
・指がへんけいしている
・指が不自然な方向に動く
・指が痛くて痛い部分から先が動かない
・関節が曲げられない

などがあります



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