甲状腺の病気をチェック☆症状から分かる7つの特徴


ここ数年で急激に国民の間で増えているという甲状腺の病気。甲状腺とは、人の喉の下にある、ホルモンを分泌する大切な器官です。

甲状腺が病気になってしまうと、正常なホルモン分泌が行われずに、様々な面で身体に不調があらわれます。甲状腺で作られるホルモンとは、人間としての営みのために、とても必要な要素です。甲状腺が病気になってしまうと、免疫力の低下に始まり、不妊や老化という、特に女性にとっては致命的な打撃をこうむります。

そこで今日は、甲状腺に異常がないかをチェックするポイントとなる、7つの症状についてお伝えします。一つでも当てはまる方は、一日も早い症状の改善を目指し、甲状腺が病気にならないように努めましょう。ではご覧ください。

 

甲状腺の病気をチェック☆
症状から分かる7つの特徴

 

喉仏の下の腫れ

まずは甲状腺のある場所が、腫れあがっていないかを、手で触って確認してみましょう。ちょうど喉仏の下のあたりが甲状腺ですが、異常があるとそこがハート型に腫れあがっているといいます。

甲状腺がんを患い、腫瘍摘出手術を行うと、喉仏の下に切開した手術痕が残ります。そのため甲状腺がんの経験者は、夏でも海でもタートルネックとスカーフは手放せないそうです。顔を上に向けて、喉仏の下部分に違和感を感じないかも、合わせて確認すると良いでしょう。

 

首にしこり

首にしこりが…などというニュースがたまに流れますよね。甲状腺は喉仏の下にブーメランのようなハート型の形をして存在します。甲状腺の病気になると、そこが腫れあがったりするのですが、ハート型ではなく、丸いしこりがあらわれる場合もあります。乳がんのチェックなどと同様に、自分の手で触ってしこりの有無をチェックすることができます。

自分ももちろんですが、我が子の甲状腺にもしこりがあらわれていないかを、定期的に気をつけてあげると良いでしょう。どんな病気にしろ、早期発見にこしたことはありませんからね。

 

手指のふるえ

甲状腺の病気の一つに、バセドウ病というものがあります。甲状腺はホルモンを分泌する働きがありますが、バセドウになると、ホルモンを異常分泌してしまいます。そのために汗をかきすぎたり冷えたりと、身体に様々なサインがあらわれるのですが、中でもわかりやすいのが手指のふるえです。

「電車で吊皮を持とうとしたら、手指が細かく震えた。」などの症状がある時は、甲状腺の不調を疑い受診してみてください。手指の震えは甲状腺の病気でなくとも、身体のどこかの不調のあらわれですから、受診は無駄にはならないはずです。

 

眼球が突出

上記に書いた「バセドウ病」の症状の一つに、眼球突出があります。自分の顔を鏡で見ることは、日常生活の中であまり多くないため、眼球が突出していても自分自身では気がつかないことがあります。家族でお互いの顔や体をチェックしあい、眼球突出や首のしこりなど、早めに異常に気がつけるよう工夫してみましょう。

 

身体の冷え

甲状腺はホルモンの分泌をしてくれる大切な器官です。甲状腺が病気になると、体内のホルモンバランスに乱れが生じるため、身体が冷えたり、逆に異様に汗をかきやすくなったりと、様々な不具合が出てきます。

中でも女性に多い「冷え性」は、甲状腺が正常に機能していない証拠です。「たかが冷え性。」と慢性化している冷え性を放置している人が非常に多いのですが、「されど冷え性。」と覚悟をきめて、お医者さんに行ってください。甲状腺の異常が治ると、手足が感動的にあたたまり、健康でいきいきとしてくるはずです。

 

安静時の心臓の動悸

何もせずに椅子に座っているだけなのに、急に心臓がどきどきしてくることはありませんか?恋愛を別にすると、通常はそんなことは起こるはずがないのです。安静にしているときは、心臓も安静に動くはずです。

座っているのに急に動悸が激しくなる、などの症状が出た場合、「なんだろう?」と放置せずに医師に相談することをおすすめします。身体の冷えや、食べても太らないなど、他の症状も重なっているのであれば、甲状腺が何らかの病気である可能性があります。人間ドックなどで総合的に調べてもうのも、一つの手段ですね。

 

肌の乾燥

甲状腺の病気で、甲状腺機能低下症というものがあります。文字通り、甲状腺の機能が低下してしまうのですが、それはつまり、ホルモンの分泌が少なくなってしまうということです。そのため、身体の代謝機能が落ち、肌がカサカサに乾燥します。

また、新陳代謝がおちるため、寒さを感じやすくなったり顔や体がむくんだりと、ダメなこと尽くしになるのです。症状だけ見ると、更年期障害と類似しているため、誤診されることも多いようですが、甲状腺機能低下症の場合は、正しい治療をすれば症状は改善し、若々しさを取り戻すことができるのです。

 

以上、甲状腺の病気の症状、当てはまるものはありましたでしょうか。冷え症や乾燥など、「このくらいの症状なら…。」などと見過ごしてしまうものもありますが、バセドウ病や甲状腺がんなどの恐ろしい病気を秘めている可能性もあるので、くれぐれも放置せずに医師に相談してください。

ホルモンを分泌する甲状腺が健康な状態であれば、年をとってもいつまでも若々しく、張りのあるお肌で過ごすことができるのです。未病ももちろんですが、「美しくありたい」と願う方にも、甲状腺の病気のチェックを早めにすることをおすすめします。

まとめ

甲状腺の病気をチェックするポイントには

・喉仏の下の腫れ
・首にしこり
・手指がふるえ
・眼球が突出
・身体の冷え
・安静時の心臓の動悸
・肌の乾燥

などがあります


連記事