腓骨骨折の際に絶対に注意しなければならない7つの事

腓骨骨折の際に絶対に注意しなければならない7つの事

腓骨骨折、と聞くと、どこの骨なのかも分かりづらいですね。腓骨とは、ふくらはぎからくるぶしにかけてある2本の骨のうち、細い方の骨で、骨折することも珍しくありません。

適切な治療をすれば、なんの障害も残らず完治しますが、変な向きで骨がくっついてしまうなど、障害が残ってしまう可能性もあります。

今回は、腓骨骨折時の生活について、絶対に注意するべき点についてお伝えします。骨折しての生活は辛いですが、完治するまでは守って下さいね。

 

腓骨骨折の際に絶対に注意
しなければならない7つの事

 

安定するまでは、患部に体重をかけない

骨折した後は、しばらくの間骨と骨が離れた状態になります。この後骨が徐々に形成され、再びくっつくのですが、その間はなるべく患部に負担がかからないようにします。

当たり前のことのように思えますが、知らず知らずのうちに負担をかけてしまっている場合もあるので、腓骨骨折の場合は意識して負担をかけないようにしてください。

たとえば立っているときに、骨折している側が軸足(人間は普通に立っているとき、両方の足に交互に体重をかけています)になっていると、腓骨に負担がかかってしまいます。また座っていても踏ん張るために負担をかけてしまう場合があるので、注意が必要です。

 

足の浮腫みに注意

腓骨骨折ではふくらはぎから下を固定して治療します。そのため、膝から下にかけて浮腫みやすくなります。これを防ぐためには足を高くすることです。よくドラマで包帯を巻いた患者が足を吊られていますが、まさにあのイメージ。

家の中では吊るすのは大変なので、座布団を重ねてそのうえに足をのせます。デスクワークなどで椅子にすわるときも、となりにもう一つ椅子をおき、そこに足をのせることによって浮腫みを防ぎましょう。

 

動かせるところは動かす

腓骨骨折では、患部に負担をかけないために、固定して動かさないことが基本になります。しかし、ずっと動かないでいると、今度は足の筋肉がどんどん落ちていってしまいます。いくら骨折が治っても、歩けなくなってしまったら意味がないですよね。

そこで、骨がくっつく前でも、動かせる部分は動かすことが大切になります。オススメは足の指を動かす方法です。これは寝た状態でやってください。足の指を前後に動かす。指をひらいたり閉じたりする。指と指を絡めてみる。いろいろな動かし方があります。

一見足の指だけを動かしているようですが、実はちゃんと足の筋肉も働いています。こうして指を動かしていると、もう少しうごきたくなりますが……。

 

痛みは引いても安静に

腓骨骨折は、痛みはすぐに引いてしまいます。もちろん負荷をかければ痛みますが、その痛みも我慢できないほどではありません。ですが、安静にしてください。無理は禁物です。

動いたところで、固定することによって安定していた部分が歪んでしまい、また振り出しに戻ってしまったり、変なくっつき方をしてしまう可能性があります。痛みが引いたころが、一番の我慢のしどころ。

本格的にリハビリを始められるようになるまで、後一歩ですから、もうしばらく待ってください。

 

患部に負担をかけないーその2ー

ここからはリハビリが始まってからの話。骨が安定するとリハビリが始められます。しかし、完全にくっついているわけではないので、無理をするとまた戻ってしまいます。注意するのは、必要以上に負担をかけないこと。

担当の先生からかけてよい負担の程度を言われるので、その指示に従ってください。おそらく、この段階にくるまでに、1か月くらいの期間が過ぎています。その間にかなり筋肉が落ちているので、思わぬところでふらつきます。

階段はもちろん、小さな段差でも負担がかかりふらつきます。浴槽での入浴も許可されますが、入るとき、出るときには注意してください。一番危ないパターンは骨折していない方の足がふらついたときに、慌ててもう片方の足、つまり骨折している方の足を慌ててついてしまうパターンです。

この時期は骨折前の生活が見えてくる時期ですが、筋力が追い付いていません。思わぬ転倒などで、別の場所を骨折してしまう可能性もあるので、慎重な行動を心掛けてください。

 

歩き始めても焦らない

リハビリがはじまり、ある程度骨が安定してくると、今度は歩くことが大切になります。骨をつくるためには、刺激をしてあげることが効果的だからです。だったら、最初から歩けばいいじゃないかと思うかもしれませんが、安定前に歩いても歪むだけです。

ですが歩き初めてからも、無理は禁物。強い痛みが出てきたなぁと感じたら、タクシーを拾ってでも無理せず帰ってください。歩いて患部を復活させながらも、無理はしない。これがこの時期の鉄則です。

 

再発注意

完治しても、しばらくの間は骨折した部分に気をつかってあげてください。治ったばかりはまだ骨がもろく、骨折しやすいです。もし骨折してしまったら、また長い治療生活に逆戻り。普通に歩ける幸せを大切にしながら過ごしてください。

 

ここまでの方法は、どれも焦らないでゆっくり治すことに主眼を置いています。実際問題、腓骨骨折の治療には時間がかかります。というのも、骨を作るのを早める方法は存在しないからです。たとえば風邪をひいて咳が辛いなら、咳止めを飲めばおさまります。熱ならば解熱剤を飲めばOK。

でも骨折を治すには、骨をつくりくっつけるしかありません。残念ながら、今のところ骨を作るのを早める方法は存在せず、正しく骨がくっつくようにサポートするしかありません。それなので、ゆっくり気長に構えることが大切になります。

まとめ

腓骨骨折の際に絶対に注意しなければならない7つの事

・安定するまでは患部に体重をかけない
・足の浮腫みに注意
・動かせるところは動かす
・痛みは引いても安静に
・患部に負担をかけないーその2ー
・歩き始めても焦らない。
・再発注意


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