足のむくみは病気のサイン?原因と疑うべき疾患の対処法

足のむくみは病気のサイン?原因と疑うべき疾患の対処法
足のむくみは、特に若い女性にとっては悩みの種です。ただでさえ、足は体の下側に位置しているため、血液がたまりやすい場所です。病気でなくとも「夕方には足がむくむ」というのはよくあることです。その場合は、お風呂などで足をよく温めてから、手でふくらはぎをもみほぐしてあげるといいでしょう。

健康な体であれば、足のむくみはその日のうちのケアで簡単に改善することができます。しかし病気が原因での足のむくみは見過ごすわけにはいきません。マッサージをしてもむくみがなかなか改善しないという場合は、体のどこかに異常がある可能性があります。

足がむくむ原因となる病気はいくつかあるので、以下にわかりやすく、病気ごとに解説していこうと思います。足のむくみの原因となる病気とともに、その対処法も合わせて紹介していくので、参考にしてください。

 

足のむくみは病気のサイン?
原因と疑うべき疾患の対処法

 

腎機能の低下

「足のむくみの原因」ときいて、真っ先に思い浮かぶのは、「腎臓機能が弱っている」ということではないでしょうか。体の余分な水分は、腎臓の機能によって体外に尿として排泄されます。腎臓機能が低下していると、尿として排泄されない水分が体にたまってしまい、むくみ症状がでるのです。

このような腎臓の機能が低下する症状のことを「腎不全」といいます。腎不全は、長年かけてゆっくりと進行する病気のため、気づいたときには重い症状になっている可能性もあります。腎不全が進行してしまうと、人工透析や腎臓移植をすることになるでしょう。

 

意外と多い腎臓結石

腎臓病でとても多いのが、腎臓結石です。腎臓結石とは、腎臓や尿管に結石ができる病気で、鈍い痛みで気づくことがあります。腎臓は体の余分な水分を排出する働きがあるのですが、腎臓に病気があると、腎機能が正常に作用されずに余計な水分が体にたまります。

腎臓に結石ができると腎機能が低下し、むくみ症状が出ます。腎結石の治療法は様々あり、進行状態や病院によって異なりますが、痛みが激しいときは鎮痛剤を飲みながらの治療になるでしょう。

 

肝機能の低下

肝臓の機能が低下すると、むくみだけではなく、不眠や便秘や冷えや口臭や倦怠感などの、様々な深い症状に悩まされます。毎日必ずお酒を飲むという人に、肝機能の弱い人が多く、放置すると様々な病気に発展します。

あばら骨の下あたりを手で押すと、鈍い痛みがあるという人は特に要注意です。常に倦怠感がある状態を長く続けないためにも、早めに病院に行って検査を受けましょう。

 

肝硬変による浮腫み 

肝臓は体内での水分量の調節などをする機能があります。お酒好きの人などで、肝臓の機能が低下している人は、肝硬変になる可能性が高いでしょう。肝硬変になると、肝機能が正常に働かなくなり、むくみなどの症状が出ます。

薬を飲んで治療する場合が多いですが、それでも症状が改善されない場合は、漢方や温熱療法などの民間療法も有効な手段です。肝硬変になると、体が常にだるく疲れやすくなるため、「肝機能が弱ってきたなぁ。」と感じるときは、早めに受診して早期治療をするべきでしょう。

 

心不全による動脈硬化 

むくみの症状が出る病気の中で深刻なのは、心臓関連の病気です。特に、心不全による動脈硬化によって、足の末端の血管が硬化して血流が悪くなり、むくみにつながることがあります。動脈硬化は足だけに限らず全身に現れるため、心不全によるむくみ症状がある場合は、脳の動脈硬化なども起こる可能性を考えた方が良いでしょう。

また、心不全そのものは高血圧が原因で起こることがあるため、普段から血圧の高い人は注意して、定期的に検査を受けるといいでしょう。

 

命に関わる心筋梗塞

心筋梗塞など、心臓の機能が弱くなると、体の中に水分やナトリウムがたまってしまいます。そのため、むくみ症状が出ることがあります。心筋梗塞になると、30%の確率で死に至る恐ろしい病気です。

もともとは心機能の低下による動脈硬化が心臓の近くに起こることで心筋梗塞を引き起こします。喫煙者や、高血圧、高コレステロールの生活をしている人は心筋梗塞になりやすいため、心当たりのある方は、普段の生活を改善すべく心がけましょう。

 

日本人に多い糖尿病

糖尿病でもむくみ症状が出ることがあります。むくみはもともと、塩分の多い食事などをすると起こりやすいので、糖尿病患者も病気を発症する前には何度か前兆としてのむくみを経験していることでしょう。

糖尿病になると、一日の塩分量を厳しく制限されることになります。だいたい3~5gの塩分量が一般的でしょうか。塩分は水分をためこみやすいため、糖尿病患者の敵なのです。いったん病気が発症すると、健康で楽しい食生活がおくれなくなるため、糖尿病にならないよう、普段から食生活に気を配りましょう

 

足のむくみから考えられる病気について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。腎臓病も肝臓病も心臓病も、命に関わる可能性のある病気なので、なるべくは「未病」をめざして健康な体をキープしてほしいものです。

しかし一回病気になってしまったら、そこからは覚悟して長期にわたる病気の治療に取り組んでください。慢性的な足のむくみに悩まされている方は、是非一度病院で検査をして、病気の早期発見を目指してください。

 

まとめ

足のむくみは病気のサイン?原因と疑うべき疾患の対処法

・腎機能の低下
・意外と多い腎臓結石
・肝機能の低下
・肝硬変による浮腫み
・心不全による動脈硬化
・命に関わる心筋梗塞
・日本人に多い糖尿病


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