頭痛、それは誰しもが体験したことのある身近なものではないでしょうか。骨折や手術と違い、頭痛腹痛などを体験したことが無いという方はいないはず。しかしいくら身近なものとはいえ、あまり喜ばしいものではありませんよね。
風邪の症状の一つとして、目の疲れの表れとして、あるいは慢性的なものとして頭痛に悩んでいる方は多いことでしょう。すぐに頭痛薬を飲むという方も、軽い頭痛だったらいつも治まるのをひたすら待つという方もいらっしゃるでしょうね。
そんなあなた方に朗報です。実は頭痛はストレッチを行うことで痛みが和らいだり、解消したりすることもあるのです。これからその方法をご説明いたしますので頭痛にお悩みの方はぜひ実践してみてくださいね。
もちろん、頭痛の原因は様々でストレッチをすれば治るとは一概には言えませんが、覚えておけば応急処置くらいにはなるかもしれません。
頭痛の解消法!いつでも
どこでも手軽にできるストレッチ
眉間を抑える
まずは人目を気にせず簡単に出来るストレッチから。屋内で仕事をされる方で、特に会社の受付の方は人目が気になりますよね。
受付や窓口でいきなり腕をぐるんぐるん回したり屈伸運動を始めたりなんかしたら、奇異の目で見られてしまうかもしれませんからあまり大仰なことは出来ません。だけど頭痛はちょっとツラいし、席を外すこともできそうにない。
そんなときには額に手を当てて考えるふりをしながら眉間を抑えてみてください。眉間には眼精疲労や頭痛を抑えるツボがあり、そこを抑えることによって頭痛を和らげることができる可能性もあります。ストレッチと言うほどのものではありませんが、まずは試してみてください。
こめかみをもむ
ここまでは本当の意味で、いつでもどこでもできるストレッチです。接客業で目の前にお客様がいても、ミーティング中でも行えます。自然な感じで眉間を抑えてみたけれど、やはり頭痛が治らない。そんなときは少し指をスライドさせてこめかみをもむように手を動かしてみてください。
あからさまにこめかみをぐりぐりしだすと怪しいので、あくまでも自然な感じを装いましょう。うまくやれば会議中でもいかにも話を聞いていますよというオーラを出すことができます。両手一気にするのではなく、片手ずつ思考にふけるようにこめかみに手をあてるのがポイントです。
首筋をもむ
3つ目は首筋をもむストレッチです。ようやくストレッチらしくなってきましたね。ここからは、さすがに接客中や会議中は避けましょう。公共施設内やオフィス内で始めても自然なストレッチではありますが、さすがに接客や会議で目の前に人がいるときは不自然に思われてしまいます。
首回りの筋肉が凝り固まって頭痛が起こっているとき等は首筋をもむだけでかなり頭痛が和らぐことがあります。デスクワークなどでほとんど首を動かさずに作業をしているという方は一旦手を休めて首筋のストレッチに入りましょう。
首をまわす
上の続きで首のストレッチです。首を回すといってもいきなりライブ中のように激しくヘッドバンキングするのではありませんのでご注意ください。ヘッドバンキングよろしく激しく回しすぎると周囲に人がいる場合変人を見るような目で見られてしまうかもしれません。
しかも更に悪いことに、首の動きが激しすぎて逆に目を回したり気分が悪くなったりする可能性もあります。あまり激しい動きでなくて良いので、首筋をもんだ後は適度な速さで(ほぐした状態を持続させられるように)首を回しましょう。この段階でもし痛みがあれば、無理せず出来る範囲にとどめておきましょう。
肩をほぐす
次は首から下に下がって肩のストレッチです。肩甲骨を意識しながら二つの円を描くように回しましょう。最初に右回し、次は左というように、一定の方向だけでなく何方向かにわけて回してください。
肩の可動域が広い方は、円と言うより球を意識して肩のストレッチをしていただくとより効果的です。ものすごく激しく回す必要はありませんが、多少勢いよく回した方がより筋肉がほぐれて頭痛の軽減にもつながるはずです。
ただし、肘を突き出すように回す方は周囲に人がいないかだけは確認しておきましょう。あなたの頭痛や肩こりの症状は改善しても、周りに肘鉄の被害が出る可能性があります。
背筋を伸ばしてほぐす
目(顔)、首、肩、と順々にストレッチを終えたこの段階で、だいぶ頭痛は和らいだのではないでしょうか。ここまで来てもがんがん鋭く頭が痛むというのであれば、ただの頭痛ではなく別の病気を疑った方がいいかもしれません。
頭痛は和らいできたけれど、まだストレッチを続ける余裕があるという方は、続いて背筋のストレッチに入りましょう。まずは出来る範囲で意識的に背筋を伸ばします。
背後の空間に余裕があれば、そのまま上空を仰ぐように体を後ろに倒すようにすると、更に背筋が伸びてより効果のあるストレッチになります。後方にスペースが無ければ軽く左右に体を捻るのも有効です。
身体が縮こまった状態で血液の循環がうまくいっていないと頭痛がおこることがありますので、とにかくなるべく体を動かすようにストレッチしていくのが改善につながります。
腕を回す
いつでもどこでもできるストレッチの最終段階です。とはいえ至近距離に人がいないかは確認しましょう。勢いよく腕をまわしたら隣の人の顔面にクリティカルヒットしたなんてことになったら後々気まずくなってしまいます。
周りに人がいても構いませんが、手を伸ばしても当たらない位置にいるかだけは確認してから腕回しストレッチに入ってくださいね。やり方は簡単です。肩をほぐすのと同じ要領で腕を大きく回すだけ。
肩こりからくる頭痛であれば大きく腕をまわすことで凝りがほぐれて症状が改善することがあります。ただし四十肩や五十肩で手が上がらないという方は無理せず背筋のストレッチまででやめておきましょう。症状が悪化したら元も子もありませんからね。
いかがでしたか。
呼吸に気をつけたりいくつかの手順が必要だったりするストレッチも多くありますが、ここではあえて簡単にできるストレッチだけをご紹介しました。上記のストレッチであれば、仕事の合間や電車やバスでの移動中でも試すことができるのではないでしょうか。
ストレッチだけでは効果が無い場合は薬を併用したり医師に相談することも必要になる可能性はありますが、慢性的な頭痛に悩む方は、まずは軽めのストレッチから始めてみるといいかもしれません。
まとめ
頭痛の解消法!いつでもどこでも手軽にできるストレッチ
・眉間を抑える
・こめかみをもむ
・首筋をもむ
・首をまわす
・肩をほぐす
・背筋を伸ばしてほぐす
・腕を回す