子宮や卵巣の病気を解説!種類や症状など7つの基礎知識 


女性は子どもを産むために、子宮や卵巣といった女性特有の臓器を下腹部に持っています。毎月の月経で、痛みや貧血症状に苦しむ女性はたくさんいます。更に、子宮や卵巣の病気で深刻な悩みを抱えている女性もたくさんいます。女性ならではのこれらの悩みに答えるべく、子宮や卵巣の病気の種類とその症状について調べてみました。

結婚や妊娠を控えた若い女性から、更年期障害と格闘している熟年女性までを幅広く対象として、女性器特有の病気をひも解いていきたいと思います。また、子宮や卵巣の病気になった時に、妊娠出産することは可能かどうかについても触れてみたので、不安を抱えている方は参考にしてください。医学の進歩のおかげで、女性器の病気を経験したとしても、その後の妊娠出産率も大幅に上がったと言います。

 

子宮や卵巣の病気を解説!
種類や症状など7つの基礎知識 


 

子宮内部のこぶ

子宮の病気として、誰もが思い浮かべるのが「子宮筋腫」ではないでしょうか。子宮筋腫とは、子宮の中にできる「こぶ」のことを言います。この「こぶ」は腫瘍なのですが、良性であるため害はあまりありません。そのため、子宮筋腫になっても治療は「経過観察」のみということも珍しくありません。

子宮筋腫をもったまま、妊娠するケースもあるくらいなので、子宮筋腫があるからと不安になる必要はないでしょう。ただ、筋腫が急に大きくならないように定期的に観察していく必要があります。まれに、手術でこぶをとることもあります。

チョコレートのような出血

生理の度にチョコレートのような出血があり、下腹部に痛みを伴う時は、子宮内膜症かもしれません。子宮内膜症とは、子宮内の細胞が、何故か周辺臓器に飛び散ってしまい、生理との時に飛び散った細胞から出血して痛みを発症するという厄介な病気です。細胞ができる位置は、腸や膀胱や腹膜といった周辺組織が一般的です。

治療で薬物療法をした場合は、ホルモンバランスが崩れて重い副作用が発症する可能性があります。また、手術で病巣を取り除くこともあります。病巣だけを取り除く場合は、その後の妊娠出産も可能です。

 

子宮にできるがん

子宮にできる悪性腫瘍を「子宮がん」と言います。子宮がんは早期発見によってリスクが激減するため、主婦などでも年に一度は必ず検診に行くことをお勧めします。

「子宮がんになると妊娠できない。」は大嘘です。治療法によっては妊娠出産も十分可能なので、絶望しすぎないようにしてください。子宮を全摘出でもしない限りは、治療後の妊娠出産も希望を持てるはずです。

 

卵巣には腫瘍ができやすい

さて、女性だけが持つ臓器の「卵巣」は、実は「腫瘍ができやすい」部位でもあるのです。あくまでも「他の臓器に比べて腫瘍ができる確率が少し高い。」程度のものですが、それでも女性である以上は、「数年間病院に行っていない。」なんて事態にならないように、定期的に体をチェックするようにしましょう。

子宮や卵巣の病気は女性ホルモンと深くかかわってくるため、ホルモンバランスが崩れることによるイライラや不安などの精神不安定な症状が特徴です。毎日笑顔で過ごすためにも、女性器を健康に保ちたいですね。

 

卵巣にできた悪性癌

文字通り、卵巣に悪性腫瘍ができることを「卵巣がん」と言います。卵巣がんになると、その後の妊娠を望むかどうかで治療が数パターンの選択肢になります。多くは医師に治療法をゆだねることになりますが、「絶対妊娠したい!」との強い意志をもつ人が、特殊な治療を選ぶケースもあります。卵巣は、左右に二つある臓器なので、どちらか一歩だけを手術で取り除くこともあるようです。

 

卵管や卵巣に炎症が起きたとき

下腹部の強い痛みがあり、発熱を伴った場合は、卵巣の病気の可能性があります。卵巣や卵管に炎症が起きたときは、すぐに受診して原因を探りましょう。通常は炎症を抑える薬を処方されますが、それでも治らなければ、手術で卵管を切除して、たまった膿を取り除くこともあります。

 

妊娠出産の出来る治療法

子宮や卵巣の病気になった時に、若い女性ならば誰もが気になるのが、「この先妊娠できるのだろうか?!」ということではないでしょうか。過去の多くの症例から見ても、「女性器の病気になっても妊娠できる治療法」は確実に進歩しています。多くの女性の「子どもを産みたい。」という願いが、医学を進歩させたと言っても過言ではないでしょう。
子宮や卵巣の病気になったとしても、子どもを産むという希望は十分に持てる時代なのです。若い女性は特に「未病が最大の治療」だと心得えて、病気を早期発見すべく定期的に検査を受けてください。子宮や卵巣の病気は、ここ2~30年で急激に患者数を増やしてきました。原因は不明だと言われていますが、欧米化による摂取タンパク質の増加や、放射能による弊害などうわさされています。

しかし一番の原因は「女性の社会進出による晩婚化」ではないでしょうか。昔の女性は当たり前のように7人も8人も子どもを産んでいました。妊娠や出産を繰り返すことで、子宮や卵巣の病気が回避されていたのかもしれません。

少子化で女性疾患の激増した日本は、もう一度「産めよ増やせよ」の時代にさかのぼる必要があるのかもしれませんね。
まとめ

子宮や卵巣の病気を解説!種類や症状など7つの基礎知識 


・子宮内部のこぶ
・チョコレートのような出血
・子宮にできるがん
・卵巣には腫瘍ができやすい
・卵巣にできた悪性癌
・卵管や卵巣に炎症が起きたとき
・妊娠出産の出来る治療法


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