指が腫れる原因は?症状から分かる5つの病名

指が腫れる原因は?症状から分かる5つの病名
季節の変わり目や、更年期以降の女性に多くみられるのが、手足のこわばりや、指の腫れですよね。指が腫れる原因は様々ですが、女性の場合は加齢などで関節に繰り返し負担がかかる事や、女性ホルモンが減少して骨粗鬆症などになりやすくなるのも関係しているのかも知れません。

しかしゴルフやバスケットボールなど、スポーツによる手の負荷が原因の場合もあるので、いちがいには決め付けられません。とはいえ手は日常生活を送る上で大変重要ですから、手の指が腫れる場合、早急に治療した方が良いでしょう。

そこで今回は、特に女性がかかりやすい、指が腫れる病気と症状についてお伝えしますので、是非診察まえの参考にしてください。ではご覧ください。

変形性関節症

長期にわたって手を酷使したり、重い荷物を持つ等の作業を続けると、軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じ、指が腫れることがあります。

関節リウマチや、ほかの膠原病(こうげんびょう)などでも似たような症状がでますから、病院を受診して原因を突き止めた方が良いでしょう。

痛みが軽い場合もありますが、段々と指が変形し、進行するにつれて動きがこわばって動かしにくくなる事があります。強い痛みがある場合は安静にし、湿布や塗り薬、痛み止めの内服薬などを使った保存的治療を行うのが一般的です。

 

へバーデン結節

指先の第一関節が腫れたり痛む場合はヘバーデン結節かも知れません。ヘバーデン結節は、女性の手指の変形性関節症の中では一番多く見られる症状です。

女性は男性の10倍近く発症する可能性が高い病気です。最初は手指のこわばりからはじまってじくじくと痛み、腫れや熱をおびるなどの症状がでてきます。進行すると指が動かしにくくなったり、指が横に曲がった状態でかたまってしまったりします。

また、人によっては「粘液腫」といって変形した関節の上の部分や両脇の部分にゼリー状の成分がたまり、水ぶくれのようなものができることもあります。粘液腫ができると、指がかなり腫れますから、悪性の腫瘍ではと心配される方も多いでしょう。

しかし、へバーデン結節は良性のものなので心配はいりません。気になるときには、注射針を刺して中のゼリー状の液体を抜く治療を行います。痛みが少ない場合はとくに治療をしなくても自然になくなることが多いので安心して下さい。

 

ブシャール結節

指先の第二関節が腫れたり痛みが起こる場合はブシャール結節かも知れません。これはへバーデン結節に伴って起こることが多くあります。

しかし関節リウマチも、第二関節に出ることが多いので、この部分に症状が出たときは、関節リウマチかどうかを見分けることがとても重要です。

関節リウマチの症状は、へバーデン結節とほぼ同じです。関節のこわばりや痛み、腫れ、変形などの症状が特徴です。痛みがあまりにもひどいときは関節を固定する手術をすることもありますが、通常はあまり手術は行われません。

 

ばね指

スポーツ生涯でも起こりやすい腱鞘炎です。親指がもっとも多くなる事が多いのですが中指、薬指、人差指、小指でもみられます。

指を曲げたり伸ばしたりするときに、指の第一関節が曲がりっぱなしになったり、ばねではじかれるような動きをします。ひどくなると指が曲がらなくなります。無理に伸ばそうとすると「カクカク」という音がしたりします。

ばね指になった場合は手をできるだけ使わないようにして安静を保つことが大事です。治療では、添え木などで指を固定させたり、炎症を止める薬を使います。また、ステロイド剤の注射を打つこともあります。

 

狭窄性腱鞘炎

妊娠中や出産後、更年期など女性ホルモンが原因で、筋肉と骨をつなぐ腱の外側を包むトンネル状の腱鞘という部分に炎症が起こりやすくなります。

手を酷使したり、重い物を長時間持つといった作業をすると、指を曲げたり伸ばしたりした時に引きつったり、手首や指を動かすとズキズキと痛くなって腫れる場合もあります。

これは腱鞘に炎症が起こって内腔が狭くなると、腱鞘の中を通っている腱がなめらかに動かなくなるために起こる腱鞘炎です。多くは手の使いすぎが原因で起こりますが、授乳中や赤ちゃんの抱っこのしすぎなどで起こることもあります。

 

さて、日常生活でも、手は一番動かしている部分ですよね。パソコンを打ったり、料理や家事を行う時に指が動かなくなると大変です。腫れが長引いたり、指の動きがなめらかにいかない、異常を感じたら、すみやかに病院を受診して下さい。

婦人外来か形成外科でも良いでしょう。早めに対処すれば、内服薬の治療で済む場合が多いのですが、まれに外科手術になる事もあります。

加齢や更年期障害といったことが原因でなりやすいので、普段から食生活や健康を心がけて、無理のないライフスタイルを保つことが重要です。関節炎や腱鞘炎は誰もがなりやすい病気なので、神経質になる必要はありません。完治を目指して頑張りましょう。

まとめ

指が腫れる原因には

  • 変形性関節症
  • へバーデン結節
  • ブシャール結節
  • ばね指
  • 狭窄性腱鞘炎

などがあります


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